友人から「面白いからご参考に・・」と国名や地名を漢字で記した一覧をいただいた。
写真の下、親指の横にある「氷蘭」「氷島」・・
いろいろ書き方はあるようだがこれはアイスランド。なるほど。
その少し上にはまさに現在激動期を迎えている「利比亜(リビア)」がみえる。
こちらはほとんど近い発音を当てはめただけ。
意味を取るか発音を取るかで表記も仕方も変わるのだろう。
地名の表記に関して一つ思い出した話がある。
数年前に台湾映画がご専門の方から伺った話だが、台湾に「高雄」という地名がある。
日本語では「タカオ」と読むが台湾は一応中国語圏だからこれを普通「gao-xiong(カオショオン)」と読む。
gao-xiong と言えば高雄の事だ。
ところがここは元々「打狗(da-gou)」という地名だったそうだ。
「打」は打つ。「狗」は犬のこと。犬を打つという意味にとれるがそれはさておき・・・
日清戦争後に日本の台湾統治が始まるとこの地にやってきた日本人には「da-gou」が「タァコウ」と聞こえた。
タァコウタァコウ・・・・ターカオタカオ。
それで、日本語の訓読みで音が比較的近い「高(たか)雄(お)」を当てはめ、ここが「高雄」になった。
さて。歴史は動く・・・
中国大陸での国共内戦に敗れた蒋介石が国民党を率いて台湾に逃れてくる。
すると今度は「高雄」の文字だけ残って発音が中国語化して現在があるというわけ。
地名一つにもさまざまな歴史が隠れているものだ・・・