東京外為市場・15時=ドル半年ぶり100円割れ、株安で円全面高(トムソンロイター) - goo ニュース
2008年10月8日(水)16:08
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 99.94/99 1.3573/78 135.70/80
正午現在 101.25/30 1.3582/87 137.55/65
9時現在 101.25/30 1.3570/75 137.32/40
前日NY17時 101.58/64 1.3627/31 137.89/97
[東京 8日 ロイター] 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から大幅な円高が進み、半年ぶり円高水準となる99円後半で取引されている。日経平均株価が9%超の下げとなるなど世界株安が止まらず、外為市場ではリスク回避の円買いが強まった。ドルは一時今年4月2日以来の安値となる99.61円まで下落した。円はユーロに対して3年ぶり、英ポンドに対して7年ぶり、豪ドルとNZドルに対してそれぞれ6年ぶりの高値をつけた。
この日のアジア市場でも株安が止まらず、米ダウ工業株先物が一時9310ドルと前日取引時間中の安値を更新したことなどから、円はドル/円の下値を支えていた国内輸入企業などの円売りを一気に飲み込んで急上昇した。午後3時過ぎまでにドル/円はきょうの高値から2円超下落。ユーロ/円は135円前半へ3円半、英ポンド/円は5円程度、豪ドル/円は5円超、NZドル/円は3円超の急速な円高となった。
市場では急速な円高の背景として、株安を手掛かりにした海外ファンド勢など短期筋の円買い仕掛けに加え「株価などの大幅な下落で、投資家がヘッジ狙いの売りに急いでいる」(外銀)ことを指摘する声も出ている。円買いは広範に広がり、クロス円でもまとまった円買いが入ったとという。
一方、アジア外為市場では対ドルで韓国ウォンが10年ぶり、インドルピーが6年ぶり、フィリピンペソが1年5カ月ぶり安値を更新するなどアジア通貨が全面安となった。オセアニアでは豪ドルが対米ドルで0.67ドル半ばまで下落して5年ぶり安値を更新しており、これまで円が売られる一方で買い上げられた高金利・新興国通貨の大幅な下落が目立っている。
午後3時過ぎに急速な円高進行は一服となり、ドルは100円台を回復。ユーロも136円台へ小幅に値を戻した。しかし市場の緊張感は依然として強く、世界的な株安と金融不安が続けば、クロス円がさらに売られる展開を想定する声は少なくない。テクニカル上も下抜けしたクロス円は「下値めどが想定できない」(都銀)状況だ。
(ロイター日本語ニュース 基太村真司記者)
2008年10月8日(水)16:08
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 99.94/99 1.3573/78 135.70/80
正午現在 101.25/30 1.3582/87 137.55/65
9時現在 101.25/30 1.3570/75 137.32/40
前日NY17時 101.58/64 1.3627/31 137.89/97
[東京 8日 ロイター] 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から大幅な円高が進み、半年ぶり円高水準となる99円後半で取引されている。日経平均株価が9%超の下げとなるなど世界株安が止まらず、外為市場ではリスク回避の円買いが強まった。ドルは一時今年4月2日以来の安値となる99.61円まで下落した。円はユーロに対して3年ぶり、英ポンドに対して7年ぶり、豪ドルとNZドルに対してそれぞれ6年ぶりの高値をつけた。
この日のアジア市場でも株安が止まらず、米ダウ工業株先物が一時9310ドルと前日取引時間中の安値を更新したことなどから、円はドル/円の下値を支えていた国内輸入企業などの円売りを一気に飲み込んで急上昇した。午後3時過ぎまでにドル/円はきょうの高値から2円超下落。ユーロ/円は135円前半へ3円半、英ポンド/円は5円程度、豪ドル/円は5円超、NZドル/円は3円超の急速な円高となった。
市場では急速な円高の背景として、株安を手掛かりにした海外ファンド勢など短期筋の円買い仕掛けに加え「株価などの大幅な下落で、投資家がヘッジ狙いの売りに急いでいる」(外銀)ことを指摘する声も出ている。円買いは広範に広がり、クロス円でもまとまった円買いが入ったとという。
一方、アジア外為市場では対ドルで韓国ウォンが10年ぶり、インドルピーが6年ぶり、フィリピンペソが1年5カ月ぶり安値を更新するなどアジア通貨が全面安となった。オセアニアでは豪ドルが対米ドルで0.67ドル半ばまで下落して5年ぶり安値を更新しており、これまで円が売られる一方で買い上げられた高金利・新興国通貨の大幅な下落が目立っている。
午後3時過ぎに急速な円高進行は一服となり、ドルは100円台を回復。ユーロも136円台へ小幅に値を戻した。しかし市場の緊張感は依然として強く、世界的な株安と金融不安が続けば、クロス円がさらに売られる展開を想定する声は少なくない。テクニカル上も下抜けしたクロス円は「下値めどが想定できない」(都銀)状況だ。
(ロイター日本語ニュース 基太村真司記者)