女流立葵杯の街から

囲碁の女流棋戦の中継予定を中心に投稿しています。

7子局指導碁より(2009年の年末)

2019年07月28日 | 置碁/指導碁

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 私とアマ強豪の方との対局棋譜です。

《7子局棋譜》
 白;アマ強豪(2009年の年末)
 黒;筆者  (アマ5級当時)

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【手順図Ⅰ/黒1~黒16】

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【手順図Ⅰ/着手の視点】

 黒1は、最近のプロの対局ではあまり見かけませんが。これは私が5級当時に愛用していた手。黒1~黒13は、定石書でも紹介されています。
 白14は、右下の黒の構えの「チカラを弱くさせよう」と言う意図あり。私はそれに相手せず、黒15(中央上側)と三連星に構えました。
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【手順図Ⅱ/白1~黒10】

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【手順図Ⅱ/着手の視点】

 白1のカカリに、黒2~黒6(のツケノビ定石)を選びました。下側中央の白が大きくなりそうですが……
「下側中央の白地は、案外大きくならないだろう」
「左側の黒地を、一気に増やせる可能性が出てきそう」
 こうした理由でツケノビ定石を選びました。

 白7は、左側の黒模様作りを妨害しようとする手。そこで相手の出方を探るため、取り合えず黒8とコスミ付けてみます。

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【手順図Ⅲ/白01~白11】

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【手順図Ⅲ/着手の視点】

 白1の『大々ケイマスベリ』 黒模様を更に削減させようと言う作戦でしょう。私は黒2~黒8と、白の大々ケイマスベリを分断する作戦を選んでみました。
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【手順図Ⅳ/白01~白06】

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【手順図Ⅳ/着手の視点】

 黒4の受けを省いた時のリスクも考えましたが、白3and白4と連打された場合、
「左側の白石集団がさらに強化される」
「左下の黒石が一気に弱くなり大ダメージを受ける」
 と言う、最悪の展開が予測されます。
 そこで白石を「不安定な石のまま」にしておく為にも、取り合えず黒2とつなぎ、黒4と受けておきました。
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【手順図Ⅴ/白01~黒04】

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【手順図Ⅴ/着手の視点】

 白1のボウシは攻めの常用手段。私としては、「左側中央の黒石と、中央の黒石が連絡出来れば良いかな?」その位のつもりで黒2とツケました。

 そこで予想外だったのが、私のヨミに無かった《白3》 特に相手が相手だけに、途方に暮れました。
 しばらく悩んでいる内に気が付いたのが黒4の《ヘタの両ツケ》 ヘタの両ツケを以て、黒勝ちとの宣告を頂きました。

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【手順図/総譜】

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