ペルシア湾魚介三昧

アブダビで入手出来る新鮮魚介類の目利きと調理法を紹介。時々番外編で地中海岸や伊勢湾沿岸の魚も登場。

活け締めクロサギ姿造り

2011年12月17日 | 日記
 釣りの季節になりました。と言うか、アフターファイブに出かけると、もう長袖のセーターでも寒いくらい。
 で、最近釣ったのがこれ。体長約25cmのクロサギです。
市場で買えばキロあたり10ディルハム程度。安いし臭味もなくそこそこの味だけれど、ちょっと黒ずんだ身の色がどうも見栄えせず、2年近く買い控えていました。
 でも、釣り上げたのをその場で活け締め・血抜きし、持って帰って冊に作り、さらしに包んで冷蔵庫で寝かせること一日。翌日姿造りにすると、ごらんの通り。引き締まった身は透明感にあふれ、旨味がまわって、とろける様に甘くなりました。
 アブダビでは活け締めの魚の刺身は、市場で仕入れるどんな野締め(衰弱死)の高級魚よりも美味しい・・・筆者の信念です。
 逆に言えば、アブダビではこんなに美味しい魚が、しかも豊富に獲れるのに、処理の仕方がまずいために生臭くなっているのが本当に残念。