夢と現実

今日のルーキーズもとても良かった。

どこか今の俺と似ているなあ。と、思いながら観ていた。


目黒川高校との対決は、過去の自分らの亡霊との戦い。

京大院受験は、後悔している俺という亡霊との戦い。




岡田が相手の強さを知り、逃げ出したくなる時があった。

京大院の遥かな高みを自分の肌身で感じ取り、逃げ出したくなる時がある。



夢を見つけたは良いものの、夢との距離を知り、絶望感が漂う俺には、凄い気持ちがシンクロしていた。


夢への道が、具体的になっていくにつれ、夢への道が遠ざかっていくのも現実。


しかし、アニヤは言う。


「バカ！何を情けない事言ってるんだ！スーパースターを倒して、俺らがスーパースターになるんだ！」




岡田らが言う、「もう少し練習してから」とか、「試合やめよう」っていう発言は、結局逃げているんだ。


俺も逃げていたんだなあ。

大事な場面で逃げる奴はどこ行っても逃げる。

だから、負けてもいい。大事なのは結果ではなくて、過程だと言える理由ではないだろうか。


負けてもいい。
ただ、逃げない。


それが大事。

自分で、無理だと決めつける前にやれるだけの事をやれる事が、自分を納得させるための唯一の方法なんだろうな。



自分の能力を考えずに京大院を目指す俺はバカかもしれないけど、俺はバカじゃない。

冷静に物事を見つめる（現実を見る）のも大事だけど見つめ過ぎて、自分の本当に欲しい物を逃してしまうかもしれない。


そうならない為の合い言葉。

もし、そうなりそうになったら、心の中で叫んでみたい。





Ｂｅ ｈｏｎｅｓｔ！
（素直になれ！）




俺は逃げない。
俺はバカだから。

人は人。俺は俺だ。

俺は落ちこぼれたけど、俺はクズじゃない！

ボテボテのヒットでいいから１点が欲しい。
どうしようもないダメ人間でも、自分の納得する道を歩みたい。


アキバの事件の犯人が言っていた。


「中学生までは幸せ。」


確かに俺もそうだった。
中学生までは成績がそこそこ良くて、多少の優越感を味わい、進学有名校に入った。

だけど、高校に行くと、レベルの高い学生との戦いになり戦いに敗れた。
そのまま、立ち上がれず、奈落の底にまで落ちた。


だけど、俺はそこから這い上がりたい。

ただ、それだけ。
ただ、ただ、俺は人並みに自分の納得する道を歩みたい。