久しぶりに休みの日にゴロゴロしていた。普段は何かとやることがあって、こういう休日を久しぶりに過ごした。そういう日に、必需品がテレビである。
とはいっても、定期的に見る番組はないので、見るともなしにチャンネルを変えていく。すると高校野球をやっていた。たまに見ると結構面白い。ワシらが若い頃とは違い(って別に野球部とは無関係だけど)、何か洗練されているような気がする。昔の根性野球ではなくなっているんではないかと直感的に感じる。もちろん、相当根性が入っていないと甲子園にはいけないだろうから、根性野球の代表者であることは間違いないだろう。しかし、ピッチャーの配球なんかを見ると、やっぱり洗練されていると思ってしまった。まあ時代が変われば進化するのは当然なわけで・・。
これだけ野球自体が進化している一方で、周辺環境は進化していないとも感じるのだ。と思ったのは、NHKの放送体制である。テレビの画面がニュースの時間になると突然教育テレビに切り替わるのだ。これは今に始まったことではなく、何十年続いている光景である。ワシは、高校時代野球部の特別扱いには結構ムカついていた部類の人間なので(といっても甲子園とは無縁の高校であったが)、昔からNHKの放映体制には批判的である。第一、高校生のスポーツは野球だけではないのだ。夏には高校総体があったりして、様々な選手が様々な分野で活躍しているのだ。
高校野球は一生懸命やるから、見ていて心地よいなどとほざく輩も多い(でも最近この論評は聞かなくなった気がするが)。しかし、これだけマスコミで取り上げられるのは、プロ野球が裏に潜むからに他ならない。であれば、全然さわやかではない。プロが絡まないスポーツの方がカネの面ではさわやかなのは間違いない。
もちろん、甲子園出場者が全員プロにいく訳ではないし、地方予選のレベルになれば、純粋に近い高校生が大半であろう。
そうであれば、なおさら高校野球を特別扱いするのはおかしいと考えるのである。しかも教育テレビの番組を変更してまで、全試合生中継するというのはどういう神経なのだろうか。NHKの大義名分が全く理にかなっていないと考えてしまうのである。
それから野球全体についてのポテンシャルについても疑問を感じる。何年か前の近鉄騒動でプロ野球の危機が叫ばれて久しいが、何の改善も見られない部分も強く感じる。
象徴的なのが巨人である。最近の低迷についてはファンもあきらめ気味だと聞くが、一方で原監督が悪いんではないという意見も耳にする。これって本当にファンの意見なんだろうか?原監督個人云々は別にして、成績が悪いのは明らかに監督の責任である。しかも、巨人が圧倒的に強くなくなってからの手法を踏襲しているのも原監督である。つまり成績が下がると選手を買いあさるのだ。今シーズンの監督就任が決まってやったことも、他球団から主力選手を買いあさることだった。しかもさわやかな笑顔で「来シーズン君と同じグランドに居ることしか想像できない」と口説いていた。別に原監督の悪口を言っているのではない。
根本的にやり方を変えないと、野球自体がやばいと思うのだ。
巨人から、もう少し枠を広げてセリーグの運営方針にもクビを捻ってしまう。少し前に新聞で読んだが、来期の運営を巡ってパリーグと対立しているという。セリーグの主張は、日本シリーズの改革に関連して、交流戦の試合数を減らせということのようだ。パリーグは妥協案を提示したが納得せず平行線のようだ。
これも、単に巨人以外の球団が交流戦によって観客動員が減ってしまうという論理での主張である。いまだにこんなことを言っているのだ。一体、新カードに対して、どんな観客動員増の努力をしているのだろうか?と問いたくなる。
一方で、パリーグを見れば福岡ドームを満員にしたホークスの努力、千葉にいたってはビール半額セールを展開したりしているし日本ハムは札幌移転で地元の支持を広げつつあるようだ。極めつけは新規参入の楽天である。スタジアムの改装まで行って新規球団を創設したのである。
このような、斬新な努力を行うパリーグに対して、昨年のプレーオフについてはテレビ放送がない試合もあった。放送局の態度にもあきれるのである。
これだけネットが発達してくると、別に高い放映権料を払わなくてもネット配信で草の根の野球ファンを拡大する可能性もあるわけで、すでにパリーグの各球団は対応を始めているし、そもそも球団を保有した目的もそこにある企業も多いのだ。
同じ野球ビジネスでも経営姿勢にこんなに差が出てしまうと、結局ツケは球界全体に及んでしまうのではないかと思うのである。パリーグの各球団は、西武以外は創業者が裸一貫で起業した会社が親である。西武にしたって、野球に参入した頃は私鉄ビジネスモデルを根本的に変えた実績があった。
こういった企業が本気で野球ビジネスを考えているのに対して、既得権益に固執する勢力が融合していかないと、新規参入者は野球から遠ざかる結果を招く。
そうなったとき残った球団で、いったいどれだけファンから支持を得られると考えているのだろうか?もう、野球ビジネスを見直す時間は、そんなに残されていないと考えてしまうのであるが・・・
とはいっても、定期的に見る番組はないので、見るともなしにチャンネルを変えていく。すると高校野球をやっていた。たまに見ると結構面白い。ワシらが若い頃とは違い(って別に野球部とは無関係だけど)、何か洗練されているような気がする。昔の根性野球ではなくなっているんではないかと直感的に感じる。もちろん、相当根性が入っていないと甲子園にはいけないだろうから、根性野球の代表者であることは間違いないだろう。しかし、ピッチャーの配球なんかを見ると、やっぱり洗練されていると思ってしまった。まあ時代が変われば進化するのは当然なわけで・・。
これだけ野球自体が進化している一方で、周辺環境は進化していないとも感じるのだ。と思ったのは、NHKの放送体制である。テレビの画面がニュースの時間になると突然教育テレビに切り替わるのだ。これは今に始まったことではなく、何十年続いている光景である。ワシは、高校時代野球部の特別扱いには結構ムカついていた部類の人間なので(といっても甲子園とは無縁の高校であったが)、昔からNHKの放映体制には批判的である。第一、高校生のスポーツは野球だけではないのだ。夏には高校総体があったりして、様々な選手が様々な分野で活躍しているのだ。
高校野球は一生懸命やるから、見ていて心地よいなどとほざく輩も多い(でも最近この論評は聞かなくなった気がするが)。しかし、これだけマスコミで取り上げられるのは、プロ野球が裏に潜むからに他ならない。であれば、全然さわやかではない。プロが絡まないスポーツの方がカネの面ではさわやかなのは間違いない。
もちろん、甲子園出場者が全員プロにいく訳ではないし、地方予選のレベルになれば、純粋に近い高校生が大半であろう。
そうであれば、なおさら高校野球を特別扱いするのはおかしいと考えるのである。しかも教育テレビの番組を変更してまで、全試合生中継するというのはどういう神経なのだろうか。NHKの大義名分が全く理にかなっていないと考えてしまうのである。
それから野球全体についてのポテンシャルについても疑問を感じる。何年か前の近鉄騒動でプロ野球の危機が叫ばれて久しいが、何の改善も見られない部分も強く感じる。
象徴的なのが巨人である。最近の低迷についてはファンもあきらめ気味だと聞くが、一方で原監督が悪いんではないという意見も耳にする。これって本当にファンの意見なんだろうか?原監督個人云々は別にして、成績が悪いのは明らかに監督の責任である。しかも、巨人が圧倒的に強くなくなってからの手法を踏襲しているのも原監督である。つまり成績が下がると選手を買いあさるのだ。今シーズンの監督就任が決まってやったことも、他球団から主力選手を買いあさることだった。しかもさわやかな笑顔で「来シーズン君と同じグランドに居ることしか想像できない」と口説いていた。別に原監督の悪口を言っているのではない。
根本的にやり方を変えないと、野球自体がやばいと思うのだ。
巨人から、もう少し枠を広げてセリーグの運営方針にもクビを捻ってしまう。少し前に新聞で読んだが、来期の運営を巡ってパリーグと対立しているという。セリーグの主張は、日本シリーズの改革に関連して、交流戦の試合数を減らせということのようだ。パリーグは妥協案を提示したが納得せず平行線のようだ。
これも、単に巨人以外の球団が交流戦によって観客動員が減ってしまうという論理での主張である。いまだにこんなことを言っているのだ。一体、新カードに対して、どんな観客動員増の努力をしているのだろうか?と問いたくなる。
一方で、パリーグを見れば福岡ドームを満員にしたホークスの努力、千葉にいたってはビール半額セールを展開したりしているし日本ハムは札幌移転で地元の支持を広げつつあるようだ。極めつけは新規参入の楽天である。スタジアムの改装まで行って新規球団を創設したのである。
このような、斬新な努力を行うパリーグに対して、昨年のプレーオフについてはテレビ放送がない試合もあった。放送局の態度にもあきれるのである。
これだけネットが発達してくると、別に高い放映権料を払わなくてもネット配信で草の根の野球ファンを拡大する可能性もあるわけで、すでにパリーグの各球団は対応を始めているし、そもそも球団を保有した目的もそこにある企業も多いのだ。
同じ野球ビジネスでも経営姿勢にこんなに差が出てしまうと、結局ツケは球界全体に及んでしまうのではないかと思うのである。パリーグの各球団は、西武以外は創業者が裸一貫で起業した会社が親である。西武にしたって、野球に参入した頃は私鉄ビジネスモデルを根本的に変えた実績があった。
こういった企業が本気で野球ビジネスを考えているのに対して、既得権益に固執する勢力が融合していかないと、新規参入者は野球から遠ざかる結果を招く。
そうなったとき残った球団で、いったいどれだけファンから支持を得られると考えているのだろうか?もう、野球ビジネスを見直す時間は、そんなに残されていないと考えてしまうのであるが・・・