京阪神の鉄道メモ

~阪急電鉄を中心に。

京阪線データイムダイヤ案の作成過程

2009-08-06 | 関西の鉄道
 4月に投稿した、京阪線のデータイムのダイヤ案である。中特は、中之島発着の特急。連絡等、詳しくは、リンク先を参照。







(1)現ダイヤの不満材料

 ・枚方市で特急と快速急行の乗り換えが必要。
 ~京橋にしたい。天満橋と京橋の利用客の乗り換えをなくすため。
 ・萱島発着の区間急行が多い。
 ~もったいない印象。枚方市発着にしたい。区間急行もある程度速いうえ、行き先も異なり、メリットは大きい。
 ・3本に1本の普通は京橋で快速急行の連絡待ちがある。
 ~大阪口では普通は4本に1本しかないため、これは避けたい。


(2)運転サイクル

 京阪線のダイヤの運転サイクルは、大きく分けて10分サイクルと15分サイクルが考えられる。
 15分サイクルは、大阪口は5本、京都口は4本が相場で、京都口が手厚い。10分サイクルは、大阪口は4本、京都口は2本が相場で、大阪口が手厚い。
 大阪口は淀屋橋と中之島の2つの行き先があるので、10分サイクルを考える。


(3)種別

 10分サイクルの大阪口の4本の種別は、普通と、全区間の優等列車である枚方市~京橋間ノンストップの特急までは、ほぼ絶対である。
 3本目は、守口市、寝屋川市、香里園等の主力電車で、急行と準急が考えられる。光善寺の利便性を考えて、準急を推奨する。
 4本目は準急か区間急行が有力だが、区間急行を推奨する。準急にすると、香里園等(京橋までの直通準急2本)と門真市等(守口市での乗り換えの必要な普通1本)のサービスの差が大きすぎるためである。

 4本に1本しかないので、普通しか停車しない駅は不便だが、京橋まで直通なのと、利用客数の差を考慮に入れて、目をつぶる。ただし、京橋での連絡待ちは避け、中之島行きとの連絡や守口市での準急との連絡は、絶対条件である。


(4)行き先

 大阪方面の行き先は、普通と準急と特急を淀屋橋、重複気味の区間急行を中之島とするのが基本。ただし、中之島への優等列車も欲しいので、特急のうち3本に1本を中之島としてバランスをとる。特急と快速急行の枚方市乗り換えを京橋にするため、快速急行の代わりに中之島発着の特急(3000系)とする。

 反対側は、普通を萱島、区間急行を枚方市とする。
 寝屋川市、香里園からは区間急行も京橋まで先着するので、利便性の向上と準急の混雑緩和が実現する。阪急宝塚線の急行と雲雀丘花屋敷発着の普通の関係と、共通がある。代償として、準急の3本に1本は、京橋で中之島特急との連絡待ちがある、

 門真市等から京都方面への特急の乗り換え回数は、1回である。
 光善寺、枚方公園は供給過剰気味だが、両駅は特急の京橋~枚方市間ノンストップの死角となっているので、気にならないだろう。


(5)神宮丸太町の準急の長時間停車

 神宮丸太町の準急の長時間停車は、欠点のひとつであるが、あまり気にならない。特急への乗り継ぎ、出町柳へのアクセスに影響はない。影響があるのは三条~出町柳等、この駅を通過する場合のみだが、特急を使える。
 三条~出町柳間に1駅しかない点が生きた。