京阪神の鉄道メモ

~阪急電鉄を中心に。

泉北へ行く

2010-10-31 | 関西の鉄道
 先日、難波から泉北ニュータウン方面へ行く機会があり、南海高野線と泉北高速鉄道を利用した。そのときに思ったことを、3つ挙げたいと思う。


・直通の準急がとても便利

 南海高野線の難波のデータイムダイヤは、12分間隔に快速急行と急行と区間急行のいずれかが1本、準急が1本、各停(普通ではない)が1本の計3本が基本で、不定期に特急こうや、またはりんかんが入る。準急は、泉北線へ直通する。
 一般に他社線との乗り入れは、全くない、またはラッシュ時のみの場合が多いが、泉北線はほぼ終日南海高野線と直通の準急(一部、区間急行)が運転されている。停車駅数や頻度を考えると、とても便利である。


・時刻表の接続の案内がとても詳しい

 南海高野線の時刻表は、接続の案内がとても詳しい。一例を示そう。

 (難波の例)
 ■印=堺東で各停に乗換のうえ中百舌鳥で泉北線に接続
 (中百舌鳥の例)
 ◆印=北野田で快急高野山行きに接続
 ▲(赤色)印=金剛で高野山連絡の急行橋本行きに接続

 接続列車の接続が案内されることもある。中百舌鳥は、同様の印が18種類もある。
 ただし難波は、堺東へは後の準急が先着等の先着列車の案内はない。


・JR難波の案内が少ない

 難波駅で、他線の案内を探した。地下鉄線(なんば)、近鉄線、阪神線(いずれも大阪難波)のそれはすぐに見つかったものの、JR線(JR難波)のそれはなかなか見つからなかった。少し距離が離れているからだろうが、JR線も難波を名乗っているので、もう少し詳しい案内が欲しかった。



 ※南海電鉄では普通と各停を区別し、本線は普通、高野線は各停を用いる。難波~天下茶屋間にある今宮戎、萩ノ茶屋に、本線の普通はホームがない関係で停車しないのに対し、高野線の各停は停車する。

大阪環状線の東側の快速案

2010-10-21 | アーバンネットワーク
 大阪環状線の西側(大阪~西九条~天王寺)は、速達性、もしくは奈良、和歌山方面への長距離客の利便性のためか、快速がある。一方、東側(大阪~京橋~天王寺)は各駅停車のみである。
 だが、同区間は大阪、京橋、鶴橋、天王寺の利用が圧倒的なので、こちらも快速の設定を考えてみたいところである。約20分に1本を、停車駅が大阪、天満、京橋、森ノ宮、鶴橋、天王寺である快速にするのが、一例である。


 ・快速運転の延長
 関空・紀州路快速を天王寺発着とし、大和路快速を京橋発着にする(または現行のまま大和路快速を8両化する)。さらに、先行の普通に追いつかないように、天王寺行きは大阪で長時間停車させ、大阪方面行きは天王寺での発車を遅らせる。
 だが、遅く発車する分快速に当たる確率が高いので、混雑が快速に集中する。大阪環状線は西側より東側が利用が多いことを考えると、この問題は大きい。


 ・桜島発着を快速にする
 桜島発着の直通列車を快速とし、千鳥式停車を回避するため、さらに福島、野田も通過させる。ひとつ目同様、先行の普通に追いつかないように調整する。
 ひとつ目の案に比べ、西九条で分かれるので、快速が普通に追いつきにくい。また、混雑の集中の問題も、ロングシートのため大きくはなかろう。
 だが、ロングシート車が快速、クロスシート車が各駅停車でややこしいという問題がある。さらに、桜島発は天王寺行きにする前提なので、ダイヤの自由度が減る。


 大阪環状線の東半分の快速案は、速達性は得られるメリットは大きいが、混雑の分散、またはダイヤの単純さや自由度が失われるデメリットも大きいようだ。


 ※桜島発の直通は、天王寺行きとは限らない。つまり桜島→大阪→天王寺(終着)ではなく、桜島→大阪→天王寺(終着ではない)→西九条・大阪方面行きとなる運用がある。逆方向も、同様である。桜島快速を設定するなら、これでは運行形態が複雑すぎてよくない。
 ※関連記事は、関空・紀州路快速の停車駅追加。この頃は、関空・紀州路快速は天満、桜ノ宮を通過させていた。