京阪神の鉄道メモ

~阪急電鉄を中心に。

2011年の関西の鉄道ダイヤの主な動き(2)

2012-08-09 | 関西の鉄道
●各線終夜運転【12月】

 阪急京都線では快速が運行(昨年は快速急行)。快速と普通の緩急接続は、ほとんど行われない。
 本数が少ないので、快速急行より停車駅の多い快速の方がよい印象。ただし、快速非停車駅の利便性のため、高槻市の接続は残す方がよかったのではないか。期待待ち時間が減るケースも多い。


●ノンストップ京阪特急運行【10月】

 京橋~七条間ノンストップ特急が、秋の観光シーズンの土休日に運行された。停車駅は、淀屋橋、北浜。天満橋、京橋と、七条、祇園四条、三条、出町柳。上りのみ1日2本運行、8000系車両が充当。2012年3月には、この列車の愛称を洛楽に決定した。
 停車駅の少なさは、阪急京都線の快速特急を意識したものと思われる。


●阪急神戸線節電ダイヤ【8月・他】

 阪急神戸線では、平日データイムの一部普通が、通常の8両編成から6両編成(今津線の車両)に変更された。西宮北口駅で特急との緩急接続の待ち時間に、車両が取り換えられる。
 ダイヤ以外での取り組みは、駅の照明の一部消灯や冷房の設定温度の変更、エスカレーターの一部停止など。


●京阪線ダイヤ修正【5月】

 淀屋橋重視のダイヤにシフトし、淀屋橋~出町柳間10分間隔による特急運行時間の拡大と、中之島線快速急行の減便がメイン。8000系の車端部ロングシート化が進み、快速特急は廃止。
 データイムは、京橋は1時間当たり特急6、急行4、準急2、普通6の計18本(改正前は平日は24本、土休日は22本)。中之島線の快速急行廃止は、同線の利用客数の少なさを考慮に入れると、止むを得ないか。少ない本数としてはうまくできている印象。急行を利用客数の多い樟葉まで運行し(競馬輸送対応として淀まで運行されることもある)、一方で準急を運行することによって萱島以遠を減便し、輸送力を調整している。
 ただし、例えば淀屋橋~門真市間など、京橋と守口市での2回の乗り換えが発生するケースがあるのは不満。これは区間急行がなくなったためで、残念である。また、特に下りは特急の所要時間が大きく増え、特急車両は13編成必要になった(改正前は12編成)。

 深夜の下りは、特急と快速急行の淀屋橋行きが運行される。一部特急を快速急行にすることにより、これもうまく輸送力を調整している印象。