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ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

面白きかな、脳

2009年04月16日 | 読書 ・鑑賞・観劇録
脳科学者の茂木健一郎さんのメディアへの進出によってだか、どうだか…最近は、”脳トレ”など、ちょっとした、”脳ブーム”?

私、お得意の乱読のつもりで、先ずは、茂木健一郎さんの本を一冊読んでみた。

そうすると、脳が学習して行くメカニズムのことなんかが分かって、「面白いなぁ~」と思った。
面白いので、その後も、脳について書いてある本(茂木健一郎さんの本がほとんどだけど)を、何冊か読んでみた。

読んでいるうちに、やっぱり、ゴルフと結びついて…(笑)、脳が分かれば、今まで、ゴルフやゴルフのレッスンをしてきて、不思議に思っていたことが、解明できるのかもしれないなぁ~なんて思うようになった。

考えてみれば、身体が動くのも脳からの司令だし、心が動くのも、結局は、脳の働きによるもの。

「このホールのティーショットは、右にプッシュアウトしてしまったホールだな」と思うと、何回、この同じコースに来て、この同じホールをプレーしても、次も、その次もと、右へのプッシュアウトを打ってしまうホール。
左のOBゾーンが目に入り、それを警戒するあまりなのだが、プッシュアウトして、必要以上に右に打ち出してしまうミスを繰り返してしまうのは、どうしてか?
それは、多分、一番最初に、このホールに来て、プッシュアウトを打ってしまった時の残像やショックを、やたらと鮮明に覚えているため、次も、その次も、同じミスになってしまう。
脳の仕組みが分かると、こういうミスって、自分の技術よりも、私の脳が、プッシュアウトを打たせてしまっていたのかもしれないと思う。

ひとつの失敗を、執念深く覚えていれば、その失敗を繰り返しやすい。
失敗をしても、「ま、こんなことも有る」と軽く流して、記憶に留めないようにした方が良い。
上手くいったことは、しっかり覚えて、上手くいかなかったことは、なるべく早く忘れ去る。
こういう、楽天的とも言える記憶の残し方をした方が、同じ失敗を繰り返す確率は、少なくなる。

ゴルフが好きなら、ゴルフを仕事にするなら、上手くいかなくて凹みそうな時でも、短気を起こさずに、無理をしてでも「楽しい」「面白い」と思わなければ、その凹んだ気分から立ち直れない…と経験上、思ってきたことも、脳のメカニズムからすれば、その通りだと言うのが分かる。

楽しい、面白いと、脳が喜びを感じる程、脳は学習をしてくれる。
身体を動かすための、神経回路を作ったり、強化させたりしてくれる。
ひとつのことを覚えるなら、脳に喜びを感じさせた方が、早く覚えられる。
つまらない、上手くいかない、面白くないと思っていれば、脳は、いつまでたっても、学習してくれないし、身体を動かすための神経回路も作ってくれない。

レッスンをしていながら、眉間にシワを寄せて、難しい顔をして、ボールを打っている人の身体の動きって悪いな、明るい顔して、面白い、楽しいって言っている人の方が覚えが早いし、また、身体の動きが良いな…と、これも経験上、思っていたことが、脳のメカニズムを知れば、”当たっていた”と言える。

スイング中の、あまり良くないクセを取ろうとするとき、そのクセは、ボールをドンドン打ちながらでは取れにくい。
取りたいクセを自覚して、そのクセを出さないように、ゆっくりとでも良いから、注意深く身体を動かす練習を暫くは繰り返さないと、取れない理由。
これも、脳のことを考えると、クセのある(改善前の)スイングに対しての、脳からの司令は、断ち切りたくても再生されやすく、反対に、新しい(改善後の)スイングは、脳がそのように動けと司令を出してくれるようになるまでに、時間がかかるため。

スイングと言うひとつの動きを覚えるには、とにかく、反復練習有るのみ。
何度も何度も、同じ動きを繰り返していれば、脳から身体への伝達も、よりスムーズにスピーディーになる。

レッスンをしていて、アドレスからバックスイングの右への動きより、トップスイングの位置からフォロースルーへの左への動きを、苦手とする人が、かなり多い理由を考えたとき…。
私は、左腕の方が、不器用だからかな?筋力的に、左腕の方が弱い人が多いからかな?(右利きの人の場合)と思っていた。
そのため、左腕一本での素振りをしてもらったり、いつまでも右の強さ(フォロースルーに振って行く時に、右腕の力を無駄に使っていると、クラブを引っ張り戻す力にもなりかねない=遠心力を損ねる)が効き過ぎないように、インパクト後、右手を離すドリルを行ってもらったりした。
要は、左腕の使い方が上手くなるようにと…。
だけど、このことに関しても、脳のことを考えると、この右から左への動きの切り替え、スイングで言うと”切り返し”の動作は、使っている脳の部位の切り替えとも言える。
2秒間ほどのスイング中に、使う脳の部位を切り替えるなんて、難しいと思われるかもしれない。
だけど、自分で「脳よ、動け!」と、身体を動かせながら、脳に司令を出し続ければ、動くようになるのではないかと思う。
この使っている脳の部位の切り替えが上手く行くと、多くの方が苦手とされる、左サイドへの動きがスムーズになるのではないかとも思う。

乱読のつもりで読んだ脳の本。
これらの本を読んだだけで、脳に関する知識が増えたとか、脳のことが分かったと思わないが、脳科学者の方々が、一般の人向けに、分かりやすく脳を解説してくれている本は、脳に対する敷居を低くしてくれているように思う。

脳が分かれば、スイングに関する身体の動きや、動きの習得のメカニズム、ゴルファーの心理も分かりやすくなるような気がして、仕事に役立ちそうだし、面白いし、これからも、脳に関する興味は、ちょっと持っていたいなと思う。


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