A life with minerals な日々

鉱物標本の倉庫に寝暮らしする(笑)鉱物まみれの日々

「帰れない山」、読了(前)

2022-10-04 12:15:06 | 読書

評判の良い翻訳本「帰れない山」を読了しました

噂に違わない素晴らしい物語でした

わたしという人間は「本読みが好き」と「山歩きが好き」という面がありますので

ふたつの方向で思いを記しておこうと思います

まずは、本読みとしての感想

文章が良かったですね

イタリア北部モンテローザ山麓を舞台に山を通じての親友との人生の流転を

多角的に読み込ませる作者さんの手腕

元の文章も良いのでしょうが翻訳者、関口英子さんの文章も素晴らしく

翻訳本にありがちな違和感はまったく感じられず流れるように読み進められました

文章の中身も作者さん自身が(ほんとうに山が好きなんだな)と共鳴できる表現が

いたるところに見られ、自然描写も細やかに書かれており視覚的感覚も

イメージしながら読み進めるのはとても楽しかったです

「帰れない山」はずっと手元に置いて

たまに無作為にページをひらいてspend my lifeする愛読書になりました

映画化されて日本では来年公開されるそうですが

楽しみでもあり、怖くもあり…  ですが期待をもって劇場に足を運ぶでしょう

 

 


ドレフォン産駒日記、P14

2022-10-04 12:00:17 | 競馬

土日のドレフォン産駒で備忘録しておきたい馬を何頭か記しておきます

まずは、土曜中山7Rダ1800で2番人気で8着のクーシフォン

7月の福島以来のなか10週、馬体はプラマイ0で当週調教は良くもなく悪くもなく

大外からゲートも出ていつも通りにすんなりと先行2番手

しかし逃げ切った勝ち馬の1000m1:04.5をついて行って直線失速は

力が足りていないというよりは馬がぼけ~っとしていたような印象

詰めてつかった時の方がぴりっとするのかもしれない

続いて、土曜中山6R新馬ダ1200のシュバルツリーべ

発馬はいまいちも減量騎手のアドバンテージもあっただろうが直線はよく伸びての3着

東京ダ1300でパフォーマンスを上げそうな印象

続いて、日曜中山12Rのペプチドヤマト

初の関東遠征で14㎏増、結論からいえば馬体維持にナーバスになりすぎたのかもしれない

2番枠から好発、松山Jはさすがの完璧なレースを導いたとおもいます、が失速しての6着

地力をみるに2勝クラスで勝ち負けできる馬とは思っていますが

3連敗のなかに得手不得手がみえてきましたので良い方に振れればよいのですが

続いて、日曜中山9Rのサラサハウプリティ

祖母プリエミネンスに兄ハヤブサマカオーとダートの名馬の血を継ぎながら

9月の札幌新馬を芝1500で評判だったアスクエピソードを負かしての快勝

ゴール前で見ていましたが9番人気という評価をあざ笑うような強さでした

そんな記憶を思い出しながら今回も勝ち馬は強かったですが

巧く折り合って直線も伸びての2着

重賞戦線に乗れるかは微妙なポテンシャルですが1勝クラスは通過点でしょう

続いて、日曜中京4Rダ1400新馬のドンカルロ

ドレフォン産駒2頭デビューの新馬戦でどちらも人気していたので楽しみにしていたのですが

ドンカルロは好発から前々で直線も良く伸びていますが2着、勝ち馬が強かったです

ドレフォン産駒のダート距離別成績だと1200と1800は同じくらいに好成績で

1400はけっこう成績が落ちます

一般的に1400という距離はダートも芝もスタミナが必要といわれますので

スタミナに劣るドレフォン産駒には難しい距離とも言えます、が

ここで好走したドンカルロの今後は期待しても良いのかもしれません

最後に日曜中京1Rダ1800のモズバンディット

新馬戦の芝からダートに変わってやはり血統適性から4番人気とやや過剰ぎみ

発馬は変わらずもさっとしたものでしたが道中は芝よりは良いかな、という印象

4角で良い感じに上がっていこうと動きましたが

直線で前の馬のキックバックを受けまくっていて砂を被りまくっていました

被害が逸れてからも少しは伸びていたようなのでダートならそこそこに走れると思いました

次走は人気を落とすでしょうから見極めが試されます

 


「帰れない山」、読了(後)

2022-10-04 12:00:13 | 読書

それでは「帰れない山」を(山歩きが好き)な視点で雑記していきます

「帰れない山」は片方の主人公であるブルーノの立場を言葉にしたものですが

わたしも一人で山歩きをしていてテント泊や小屋泊で夜過ごしの山となることも

多々あったのですがその夕方の時間を「帰らなくてよい山」として

山の斜面の草原を黄金に染める時間をとても愛していました

わたしの山歩きの大半は日帰り山行でしたがそれはそれで素晴らしいとしても

夜過ごしの山の充実感は人生時間を埋めるものとして貴いものでした

そもそも山歩きは一人で歩くのと複数人で歩くのとでは感覚的にまるで違うものになります

複数人で歩くときはならではの楽しさはありますが感覚の集中はほぼ出来ません

ですが一人で歩く人は分かると思うのですが山を歩いて楽しい時、キツイ時、怖い時

山歩きの経験を積むにつれて山と語り合うことが出来るようになります

そんな一人で夕方の「帰らなくてよい山」時間を過ごしていると

山が労わってくれているような、親友のような… そんな感覚になります

わたしも今は個人的事情で山歩きを止めていますが

時が来れば、また山歩きを始めて

わたしの究極の「帰らなくてよい山」を探す旅に向かうことになるはずです

なのでピエトロとブルーノの心境描写は深いところで理解できて読めたと思います

ちょっと話はずれますが

今年は山歩きでのアクシデントでの救助の報道が異常的な多さになっています

わたしも一人で歩いている以上そのような状況に陥る可能性はあったとしても

這ってでも下る覚悟をもって歩いていました

山歩きをする人には服部文祥さんの「情熱大陸」を観てもらいたいものだと思います