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ドラマの視点

解説と寸評。話題本紹介「ドラマ的書評」過去のドラマは「目次」からどうぞ!

ライフ 第3話4話 福田沙紀 北乃きい

2007-07-23 | ライフ
仲良しだった椎葉歩と安西愛海に亀裂が入り、椎葉歩へのいじめが次第にエスカレート、それがやがて「集団リンチ」のようなカタチへ。合宿ではひとりで皿洗いをさせられ、教科書には落書き、あるいは教科書を捨てられ、ゴミの箱をあさっていたら、そのままゴミ置き場に閉じ込められてしまう。

ここまで椎葉がいじめられる理由は、「安西愛海の彼氏(佐古よしひこ)」の部屋に上がりこんだこと」にあり、それは佐古が誘ったことであり、佐古の部屋では暴行を受けそのときの写真を持ち歩いている佐古に対し、椎葉は「いつそれがばらまかれてしまうのか」心配でしょうがない。佐古からも心理的な圧力を受けることになり、椎葉はただ呆然とこれらの仕打ちを受け止めるだけでした。

ドラマにおけるいじめの構造は「幼児性を帯び理論がなく好き嫌いというきわめて年少の精神的苦痛」を伴なうもので、いじめの兆しは「集団構成の呪縛や失敗」からはじまることがわかります。4話終了間際、受身の主人公にようやく敵意が芽生え、あたらな緊張を予感させています。(ドラマの視点)

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ライフ 第2話 福田沙紀 北乃きい

2007-07-08 | ライフ
進学高校を舞台に思春期の男女のぶつかりあいが描かれるドラマ。
第二話は、学校では優等生の佐古克己には抑圧された性癖があり、
父親との従順な関係がその要因となることがわかる。

第一話の終了間際、克己から別れ話を切り出された愛海が傷心し、電車に飛び込んで自殺を図るが、椎葉歩が抱きついて難を逃れる。親友の愛海が悩んでいる姿にしびれを切らした歩は、克己と直接会い、なんとかならないかというが、突然振り出した雨によって自宅に誘われる。しかしそれは危険なワナでもあった。克己は、女子を監禁し服従させるという性癖を持ち、最初は甘い言葉で歩を誘った克己は次第に本性をあらわしついには歩を自分のものにする。しかしこのことで克己と愛海が復縁することになり(歩がお願いした)、愛海には笑顔が戻るが、佐古は、歩を縛り付けた写真を持ち歩き、歩に心理的な圧力をかける。「佐古と愛海と歩」秘密めいた三角関係が嵐の前の静けさを予感させている。

一方職員室では、クールで知的な戸田先生(瀬戸朝香)と生徒がいとしくてたまらない平岡正子先生(酒井美紀)とのモチベーションの違いが。酒井美紀はかって「白線流し」というドラマで多感な高校生役を演じ、このドラマは平坦な日々の延長にある高校生の葛藤を描いた名作といわれているが、あれからたくさんの時間が過ぎ立場が替わり、今回は「前向きで情に篤い」高校教師を演じきっている。深夜枠で冒険的なシーンが多いだけに、酒井美紀の表情とセリフは、ドラマに安堵と休息を与えている。(ドラマの視点)

椎葉歩(あゆむ)/北乃きい  安西愛海(まなみ)/福田沙紀 佐古克己/細田よしひこ 羽鳥未来(みき)/関めぐみ 廣瀬倫子/星井七瀬 平岡正子/酒井美紀 戸田和佳絵/瀬戸朝香 椎葉文子/真矢みき
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ライフ 第1話 福田沙紀 北乃きい

2007-07-02 | ライフ
いじめる側といじめられる側との攻防を描いた学園ドラマ。私立の受験競争によって友人を失った主人公(歩)が、共学でありながら女子高校のような縄張り意識が強い進学校においてちょっとした誤解から「いじめ」を受ける立場になり、リーダー格の女性(愛海)とのかけひきやぶつかり合いの中で、ほんとうの優しさとは何か、友情とは何か、を探し求めていく。

クラスを分断する「いじめ」という心理戦争のほかに、学園ドラマらしい思春期の高揚も描かれ、人間関係の重なりあいも見所になりそう。「サスペンスドラマ」を思わせるような勢いのある演出で原作(すえのぶけいこ/「別冊フレンド・講談社」)のファンだけでなく、一般層からの支持も増えそうな予感も。

第一話は、主人公・歩の名門私立受験から始まる。合格間違いなし成績も「歩」より格段うえの友人とともに受験したものの、合格したのは「歩」の方で、友人は「あなたが受験したからわたしが落ちた……」と言い残して自殺を試みる。しかし傷心する暇もなく、「歩」の新学期が訪れる。この回において、「歩」は、リーダー格の「愛海」と仲良くなり、雑誌に写真がのったことでクラスメイトからをいじめ(無視される)を受けている倫子を、なんとかしてあげたいと思いながらも仕方なく「いじめの側」についてしまうという微妙な役どころを熱演。歩の純真が波紋を広げています。その一方で、恋人(男子生徒)やその家族、職員室などにもそれぞれの思惑が揺れ、壊れやすい思春期に絡みつく大人の葛藤も描かれていく模様。(ドラマの視点)

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