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「ドラマの視点」で公開したものをまとめたものです

ハケンの品格 第10話(最終回) 2006年1月期放送  (↓第1話は下にあります)

2007-06-26 | ハケンの品格
ハケンの品格、最終回は、春子の意外な心理が明らかになり、わずか三ヶ月で一人前に成長した美雪はひとつうえのステップを目指そうと歩き出します。賢介は、再びエリートの軌道に戻り(営業)、名古屋の関連会社に異動になった東海林は、春子への思いを募らせその一方で仕事への情熱も蓄えます。


ドラマの終盤で登場し、マーケティング課によって提案された、一箱五百円で豪華なおかずがつくという「ハケン弁当のFC計画」は着々と進められ、ついに開店の日にちを向かえます。しかし雪害による陸路の混乱があり、そのいれもの(「箱」は使い捨てではなく、何度も使えるものにした)が開店日に間に合わなくなりそうになると、またも「夢のような……」春子のパフォーマンスが。なんと最終回は、セスナ機からスカイダイビングで降りてきた春子が無事「弁当箱を届ける」というまるで「スーパーマン」のような活躍。

「ハケン弁当プロジェクト」を成功させた、賢介は社長賞を貰い受け、そのスピーチにおいて「本当の成果は、派遣と正社員との溝がなくなったことだ」と述べ、喝采を浴びます。友達思いで情にもろく最後まで高感度を貫いた賢介役、小泉孝太郎が、ドラマの締めくくりにふさわしい立ち回り。

そして大前春子。派遣社員として生き残るために数々の資格とキャリアを身につけた春子のここまでの道程は意外に険しく、ハケンをはじめた頃は、短期間で職場を追われ、そのたびに涙を流したことも、「いつか必ず見返してやる……」という気概で仕事をつないでいたことがわかります。三ヶ月だけ……と大見得はきっても心の中では誰かに引き止めてもらいたい、と思う別の一面も。

職場を離れた春子は(期限どおり三ヶ月で)、東海林が働く名古屋へ出向き、押しかけ社員となり(もちろん契約で)、自分にアプローチをかけてくれた東海林への思いに答えるというハッピーエンドな終わり方。ハケンと正社員とのぶつかりを描いたドラマは、前向きな風を送って視聴者のハートをつかみ、新しい時代への幕開けを告げたようでも。最終回視聴率は「26.0%」(ドラマの視点)

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ハケンの品格 第9話

2007-06-26 | ハケンの品格
エリート正社員の東海林が辞表を提出。なんとかそれを回避したい同期入社で親友の賢介は上司に説得を続けます。そしてここへきて春子の過去が明らかになります。元銀行員だったという春子は、勤務先の統合余波によってリストラにあい、その後ハケン社員への道をたどったという。

最終回ラス前の今週は、春子にふられ、部長の命令にそむいた東海林が「辞表を提出しながらも会社のことを思い続け、自分はやはりいまの会社がむいている」ことに気がつき、そのことをなんとかしたいと思う賢介の優しい心情が前面に出て、その一方で進められる新商品(ハケン弁当)の実演販売もうまくいき、これらがかさなりあったことで、春子の存在がますます大きく見えてくるという構図。春子をあいだにおいた男の「友情」と「決意」が燃えた物語か?

東海林は、春子のことを「まるで鎧カブトを着ているような……」と形容し、その春子が銀行員時代、カラオケ好き、明るくていつも笑い声が耐えなかったという証言が得られ、春子の神秘性もますます深まってきたような。

春子のこれまでの経歴(数々の資格取得)はいつどのようにして得られたのか。そしてあくまでも「三ヶ月」にこだわる理由は? これらの疑問を置き去りにしてまさか「続編へ……?」などというばかげたことはないとは思うが、最終回はネタが切れ、腰砕けにならないことを期待したいところ。(ドラマの視点)

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ハケンの品格 第8話

2007-06-26 | ハケンの品格
ハケンと正社員のぶつかりあいは終盤に入っても激しさを増しドラマはますます盛り上がりを見せています。今週は、これまで隠れていた正社員の賢介、東海林と春子の微妙な三角関係が表に出て、しかもこれが新規ビジネスにからむという非常に難易度が高くこれまでの作品とは一味違う青春ドラマのような仕上がりに。

同じ部署でありながら、実践部隊である営業のエリート、東海林は、部長に重宝され出世街道を登り始めていたことに対し、どちかといえば窓際の(マーケティング担当の)賢介は控えめで友達思い。ビジネス戦線には向かない性格は、部長のめがねにはとうていかなわないようす。そんな中今週は、賢介らが提出した企画(「ハケン弁当」の発売)が部長の目に留まります。

部長はその企画を「東海林のチーム」によって肉付けすることで、戦果を自分のものとし、社内の盤石な体制を敷こうと画策します。東海林に手柄を与えることがしいては自分の地位を上げることにもなるという思惑があってのことか。

さらに部長は、東海林と取引銀行の令嬢との見合いを無理やり進め、乗り気ではない東海林はそれを断ることが出来ず、話はトントン拍子に進んでいきます。

事態が差し迫り、東海林はそれまで想いを寄せていた春子に、半ば強引にプロポーズの言葉を浴びせますが、春子はそんな気持ちになる気配はなさそう。

春子への気持ちは賢介も同じ。しかしここへきて自分の気持ちを言い出せず、ただじっと目の前を過ぎるものを眺めている賢介に対し、東海林のいらだちが爆発します。営業の第一線を走り続ける東海林はいつも部長の視線におびえ、その影を追うことばかり考えていました。しかしその夜、賢介と殴りあうことで眠っていた仲間意識がよみがえり、ふたりは再び友情の絆を取り戻します。

しかしすでにふたりには「春子」という共通の存在がぶらさがり、この三角関係が「ハケンの棘」となるのか。それとも……。

社会の映し鏡という、タイムリーを放ったドラマの終盤は、「三角関係」と「社内勢力争い」に加え、春子の引き際に注目が集まりそうだ。(ドラマの視点)

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ハケンの品格 第5話

2007-06-26 | ハケンの品格
今週は、企業社会のもうひとつの形態である「定年後も会社に残る契約社員」の物語。会社に貢献してきた小笠原(小松政夫役)は定年後も会社の第一線である「マーケティング課」で仕事を続けますが、パソコンも満足に扱えず、勤務中は居眠り三昧。それでも給料は「ハケン」の二倍もらうというから派遣社員からは冷たい目で見られ、総務部からは「契約の更新はしない(解職)」という決定が下されます。担当部長はその決定を部下を通じて伝えるというところはなんとも現実的。このドラマの臨場感を支えます。

そんな小笠原に「引退への花道」のような事件が。1999年の決算において粉飾の疑いあり、と国税の査察が入り、その書類を夕方五時までに提出しなければ送検されることになりそうだと。社員は持ち場を離れ、書類探しはじめるものの、手書き文書はどこにあるのかわからず。万事きゅうす。しかし唯一その場所を知る小笠原が春子にひっぱられ書類の山から目的のものを探し当て急場をしのぐという展開。

書類が見つかって社内を移動するさいには、「エレベーターの中に閉じ込められる」というアクシデントが起こり、エレベーター管理の資格をもつ春子がロープを体に巻きつけて救出に向かうという「仰天アクション」も。オフィースビルの中にはこのような危険性もあるのかとあらためて納得。救出に向かった春子がビルの死角に取り残されたとき、東海林が現れ、その手をつかむという心にくいまでの演出も。

今週は、会社の内部を走り回る精力的なカメラワークがビジネス戦争の現場を盛り上げ、戦争だからこそ「長老のしぶい一言」がいかされるという教訓も。

ラストにおいて、会社の危機を救った嘱託社員の小笠原が報奨として契約延長を申し渡されたものの、「やっぱりオレはここで会社を去ろうと思う」と春子に本音を告げたとき、春子は「格好良く会社を去るのはハケンの専売特許であり、社員なら社員らしく会社にしがみついていきろ」とそのまま職場に残ることをすすめます。この一言、からしがきくものの思いやりもにじみ、なかなかの名セリフではなかろうか。突如現れた春子の品格に拍手がなりやまない。(ドラマの視点)

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ハケンの品格 第4話

2007-06-26 | ハケンの品格
派遣ながら正社員を圧倒する働きを見せる春子が今週も快走。

冒頭では平日の大安吉日に行われた社員の結婚式会場に押しかけて「部長にハンコを求める」パフォーマンスがあれば、中盤にはロシア商社との取引の際、商談を有利にすすめようと強引な言葉で値引きを要求するロシア人に対し、それまでうしろのほうで成り行きを見守っていた春子がいきなり「ロシア語」で口を開き、取引を勝ち取りとるという勇ましさ。

勢いがついた春子でしたが、熱があがったまま出社し、最後は座り込み寝床へ。ようやく人間らしさ?を取り戻す一面も。

今週はロボットのように正確で笑うこともない春子に、正社員の東海林が告白。それは恋愛感情のようでもあり、しかし同じ釜の飯を食べる仲間にとっての信頼や友情のような熱い気持ちでもあり、乾いた春子の心がはじめて揺れたようでも。

「ダメな派遣社員」の美雪が他の派遣会社とかけもちしようなどとまたも迷走。彼女の行動は、派遣OLの一面を描いていることも確かでもあり、わき道にそれながらも都会にしがみついて生きようとする「美雪の勇気」もドラマを盛り上げています。(ドラマの視点)

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ハケンの品格 第3話

2007-06-26 | ハケンの品格
「ハケン社員の春子」と「正社員で仕事に燃える東海林」との衝突が激しくなりそれが意外な方向へ……。

マグロの販売戦略を担当する東海林は解体ショーによって販路を広げる具体案を提出。マグロの神様と呼ばれる「解体名人、ツネさん」に助っ人をお願いし、百貨店での大掛かりな催しを企画するもののその前夜自分の不注意から名人にけがをさせてしまいイベントは中止になるかと思われましたが、開始時間になると春子が包丁をもって会場に到着。見事な裁きでマグロを引き裂き、正社員らをあぜんとさせます。

会社の窮地を救った春子のその行動は「休日出勤」となり、その功績に報いようとする部長はトクベツ手当てを申し出ますが、「これは穴埋めがきかない仕事をするもの同士(自分とツネさんとの立場をいう)が助け合ったもので会社のためにやったものではない」とそれをはねつけます。

東海林は春子の行動や機転にぞっこんとなり、「ひょっとして自分にほれているのでは……」と意識はべつの方向に走り出し、第三話ラストではバス停で声をかけるなりいきなり、抱擁そして唇と唇とが……。正社員とハケンとの境界線を走り続けるドラマは波乱に満ちたまま次なる展開へ。

またこの三話より、お婿さん探しが目的だという「腰掛OL軍団」が登場。ハケンのプライドに目覚めはじめてきた美雪が彼女らとの一線を自分で築くという行動も。包丁一本で世渡りを続ける春子の心意気が喝采をあびている。(ドラマの視点)

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ハケンの品格 第2話

2007-06-26 | ハケンの品格
多様化する労働現場における「派遣社員」と「正社員」とぶつかりあいを描いたビジネスストーリー。第二話は、まるでロボットのように規則正しく緻密な仕事を続けるハケンの春子に、正社員の東海林がなにかとつらくあたります。東海林は正社員という身分で春子に接し、名前も呼ばず「キミ」「アンタ」「オマエ」「ハケンさん」などと呼べば、春子の方も「正社員さん」と名前を呼ばない言葉の返礼。しかし東海林にとっては衝突するほどに気になる女性のようで、得意先回りのお供に春子を指名します。「大事なお客さんだから……」と春子の言動をたしなめますが、売り場主任が春子の顔を見たとたん「あれ大前さん」とばかりすりよっていきます。「伝説のハケン」のウワサは売り場まで聞こえているようで……。

正社員としての誇りを傷つけられた東海林は、矛先をもうひとりのハケン社員である美雪に向け、やきそばパンの買出しを命令したり、コーヒーの注文をとらしたりで「ハケン」との溝を広げます。やがて両者のにらみあいが頂点に達し、二人は、「ホッチキスの留め方を競う」対決を行います。大量の書類を早く正確に閉じたものが勝つという。時間内においてほとんど差がつかない状況ですすみ、最後の書類をミスった春子が負けてしまうという展開でしたが、じつは春子はわざと負けて「正社員の面目を保ってあげる」という大人の選択をしたのでした。ハケンもう一方である美雪は、あいかわらずもたもたする仕事振りを続け、それなら「あんたはいやし系になれば……」というアドバイスを受け、そういう生き方もあるのか、と実践に移ります。正社員に道を譲って裏方に回ろうとするハケンの「職人肌の立ち回り方」がなんともおかしく描かれた一作。

「春子のパフォマンス」や「時計裏からのカメラアングル」など、脚本を盛り立てようとする演出陣の懲り方も心地よく。ハケンの威力がますます気になる展開だ。(ドラマの視点)

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ハケンの品格 第1話 2007年1月期放送

2007-06-26 | ハケンの品格
決められた時間内で効率よく働くことを信条とする女性(春子/篠原涼子)が、派遣社員となって一流企業の職場に飛び込み、「派遣のくせにえらそうに……」「残業もしないなんて……」と陰口を叩かれながらも仕事の熟練度を見せつけ、「正社員」と「派遣」の境界に波紋を投げながら「働くことにおける意義」や「余暇で自分を磨くことの幸福感」などが描かれる模様。

第一話は、海外休暇をとっていた春子が、大企業の部長(桐島/松方弘樹役)の指名によって日本に呼び戻され、同じ派遣会社の美雪(加藤あい役)とともに、その会社に勤務することになるものの、「残業なし。昼食は一時間。三ケ月以上は働かない」という条件を提示し、他の社員からは白い眼で見られ、逆境の中でも、「ワープロは速射砲」「お茶をいれたら香りがたち」「頭の回転も速く……」まるでロボットのような無駄のない動きで職場の空気をかえていきます。

同じ派遣会社から同じ職場に送り込まれた美雪は、大学を卒業したものの、就職が決まらず、面接のときには「あれもできます。これもできます」と風呂敷を広げたものの、やはりボロが出て、あげくのはてには重要書類をタクシー内に置き忘れるというポカも。春子の力強い逆転でどうにか首はつながったものの、好対照に見える二人の仕事振りがどのような軌道を見せるのか。先が読めない展開となっています。

春子の過去が少し明らかにされています。銀行に勤め、リストラでつらい体験をした……というむかし。アフターファイブは仕事を忘れ、自分を楽しむ(あるいは鍛える)。彼女がこのような強い心臓になるまでの神秘も気になるところ。社会派の部類に入るドラマとなりそうですが、大型シャベルカーが登場し、フラメンコでリズムをとる春子の表情はまさに劇画風。退屈を吹き飛ばしてくれるような勢いのある出だしでした。(ドラマの視点)
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トップキャスター 第11話(最終回) 2006年4月期放送(↓第1話は下にあります)

2007-06-26 | トップキャスター
テレビ局のトップ(会長/伊武雅刀)による贈収賄事件は会長本人による自供でひとまず決着しますが、椿木の番組は打ち切りが決まり、両者は相打ちのかたちに。

三ヶ月の祭り事(番組)を終え、あらためて足元を見つめた椿木は、自分には雅人が必要なのだと気がつきます。理想を見つめるもののなかなかそこへ手が届かない椿木、一方で父親を超えたくてもなかなかそこへたどり着けない雅人。しかし信念を貫くことによって二人はついに同じ境地にたどりつきます。

椿木春香/天海祐希 飛鳥望美/矢田亜希子 蟹原健介/玉木宏 結城雅人/谷原章介 野原芽衣/松下奈緒 伊賀俊平/松田翔太 蟹原珠子/田丸麻紀 紺野令子/須藤理彩 角高孝男/矢島健一 石場小吉/生瀬勝久 柴田勝俊/児玉清 

トップニュースのフィナーレは、すべてが丸くおさまるというハッピーエンド型。椿木春香と結城雅人はめでたく挙式をあげニューヨークでの新婚生活をスタートさせ、望美はしばらくはお天気お姉さんを続けるものの、柴田の社長就任による「番組の復活」で再びキャスターに登用され、その初回に椿木がニューヨークからレポートを入れるという手の込んだつながり。一方、二人を支えたスタッフは、あるものは「子供番組」、あるものは「スポーツ番組」と新しい職場に進み、テレビマンとしての自分を磨きます。

正義感や友情を正面からとらえたドラマは、「豪腕の、椿木」と「なかなか前へ進めない、望美」とのコミカルなぶつかりあいを演出することで、緊迫した報道現場を後ろから見せることに成功。「理想」と「現実」ははなれたものではなく、自力(信念と努力)によって重なり合う、というメッセージを伝えます。(ドラマの視点)
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トップキャスター 第10話

2007-06-26 | トップキャスター
テレビ局のトップ(会長/伊武雅刀)が贈収賄事件にからんだことをつきとめた椿木は、「スクープニュース」としてそれを自分の番組で公表することを主張します。

「自分が雇われるテレビ局の秘密を暴くなんて……」まわりはそれを押しとめようとしますが、「それが報道というもの」椿木の決意は固く、会長じきじきの脅し文句や会長の息子で社長に就任したばかりの結城雅人(谷原章介役、椿木の恋人でもある)の中止勧告があったにもかかわらず、椿木は取材を進めます。しかし報道局長に突然の異動命令が下り、椿木チームは瀬戸際に追い込まれます。


椿木春香/天海祐希 飛鳥望美/矢田亜希子 蟹原健介/玉木宏 結城雅人/谷原章介 野原芽衣/松下奈緒 伊賀俊平/松田翔太 蟹原珠子/田丸麻紀 紺野令子/須藤理彩 角高孝男/矢島健一 石場小吉/生瀬勝久 柴田勝俊/児玉清 

八年前椿木と別れる原因となった状況がいま再び繰り返され、社長の結城はひとつの決断を下します。椿木の後ろ盾になること――。

結城は、贈収賄事件における秘密書類を椿木に手渡します。それは事件の裏づけとなるものであり、公表されれば、自分の父である「会長」に捜査が及ぶ恐れもあるという重要な文書。結城は社長としてではなく「トップキャスター、椿木のファンとして……」椿木に風を送りました。

証拠を受け取った椿木は、きょうの番組でそれを公表するといい、椿木の揺らぎない正義感にうたれたチームメイト(番組スタッフ)は、椿木に協力を申し出ます。かくてその日の番組にそのスクープが流れ……テレビ局は大荒れ、となります。

ストーリーはそれとなく想像できたところもありますが、八年前、椿木と結城がもりあがった「恋愛」の結末が、携帯電話というカタチでふたたび結び付くという意外性のある展開によってストーリーの流れが反転。このドラマのもうひとつの主題でもある「チームワークと友情(トップを育てる影の力)」がすんなりとおさまっています。(ドラマの視点)
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