柱の時計がちょうど10時30分、どう言うわけか、またトイレに行きたくなった
「きのう、ビール飲み過ぎた???」
トイレで用を足し出ようとしたとき
ブーン ブーン
低い地鳴りのような音が聞こえた瞬間、高層ビルのエレベーターが一気に降りるような感覚、男なら解る「チンサブ」を感じた
「なになに? まさか?トイレから出たら、タイムスリップしてるんちゃうん?」
トイレから出て、時計を確認した
「10時20分? んなアホな あれ? あそこはさっき片づけたはずやのに???」
キツネにつままれたような気持ちで片づけたはずの仕事を片付けると、ちょうど10時30分、どういうわけか、また、トイレに行きたくなった
トイレを出ようとしたとき、ブーン ブーンと音がし、そして チンサブ
「え?まさか?」
時計を見ると10時10分、
「さっきより10分早くなってる… 仕事もさっきより残ってる…」
だんだん気持ち悪くなり、急いで仕事を片付け、時計を見ると10時30分、また、また、トイレに行きたくなった
「アカンアカン! あのトイレに行ったらアカン!」
しかし、どうしようも我慢できなくなってきた
「いやいや考えすぎや、この暑さでちょっと疲れてるだけや…
そんなアホな事が起きるかいな」
そして…
ブーン ブーン… チンサブ…
トイレのドアを開けたとき、ラジオから午前10時の時報が聞こえ…
目の前に私が立っていた
その顔に目はなかった…
http://youtu.be/h_QHp3qRbT0