近代建築撮影日記

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名古屋の近代建築 その4(昭和区)

2010-02-12 00:20:47 | 中部
2009/12/7撮影分、名古屋市昭和区の近代建築を紹介します。

※画像をクリックすると大きい画像でご覧いただけます。


名古屋市公会堂
(名古屋市建築課/S5/SRC5/名古屋市都市景観重要建築物等)

(撮影データ;EBONY SW45・Nikkor SW 90mm F8・4x5判・1/30秒・f22・ライズアオリ)

(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 58mm F5.6 XL・6x9判・1/30秒・f22 1/3・ライズ+シフトアオリ)
外壁は2階窓台まで龍山石及び人造擬石ブロック張りで、上部は茶褐色のタイル仕上げです。龍山石は兵庫県高砂市産出の流紋岩質溶結凝灰岩で、昭和初期までは建築資材として多用されていました。綺麗な色の石ですが、やわらかいので酸性雨などの影響で崩れやすいのが欠点です。


鶴舞公園奏楽堂
(鈴木禎次(当初)/M43・H9復元/石(当初)/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon new FM2・1999/3/22撮影)
初代奏楽堂は第10回関西府県連合共進会が開かれた時に建てられたものですが、S9の室戸台風で破損したため、S11に全く違う形で復旧されました。その2代目も解体撤去され、棟飾りだけがモニュメントとして残されています。現在の建物はH9に元の姿に復元されたもので、基壇部分は創建時のものです。

※表題写真は奏楽堂から公会堂を望む戦前絵葉書です。


鶴舞公園噴水塔
(鈴木禎次/M43/石/名古屋市指定有形文化財・名古屋市都市景観重要建築物等)

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
第10回関西府県連合共進会が開かれた時に造られたローマ様式の噴水塔です。


旧御誓文記念壇
(佐藤巧一/S3/RC石張り/名古屋市指定有形文化財・名古屋市都市景観重要建築物等)

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
T14に普通選挙法が成立し、S3に初の普通選挙が実施されたことを記念して建設されました。
文面は五箇条の御誓文です。


旧愛知県立医学専門学校正門及び外塀
(不詳/T3・S5/門;石・塀;煉瓦/登録文化財)

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
同規格の門がもう一つ(旧愛知県立愛知病院正門及び外塀)登録文化財に指定されています。
S5に煉瓦塀をスクラッチタイル張りに化粧直ししました。


旧伊藤耳鼻咽喉科
(荒川惣七or三共工務店/S7/木2/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
「新版 日本近代建築総覧」によると荒川惣七設計となっていますが三共工務店という資料もあり、はっきりしません。既に廃院となっているようで、今後保存されるかどうか心配です。


旧南山学園校本館
(マックス・ヒンデル/S7/RC3/登録文化財・名古屋市都市景観重要建築物等)

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
南山学園はドイツ人ライネルスにより創立されました。パラペットの三角切り込みが特徴的ですね。


南山学園講堂
(清水建設/S26/RC3/名古屋市都市景観重要建築物等)

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)


南山学園ピオ11世館
(日建設計/S28/RC4/名古屋市都市景観重要建築物等)

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
南山学園講堂及びピオ11世館は、旧本館と同様のデザインで建てられ、この周辺の一体感ある景観を構成していることから、名古屋市都市景観重要建築物等に指定されました。


次回は名古屋の5回目です。


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