近代建築撮影日記

日本全国の近代建築を
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太陽の地図帖10 『復興建築の東京地図』

2011-11-18 22:32:41 | レビュー

先頃、平凡社より太陽の地図帖10 『復興建築の東京地図』(松葉一清 監修)が出版された。

関東大震災の復興建築に焦点を当て、復興計画の全容を紹介している。
そして、エリアごとの現存建築が網羅されており、東京近代建築ガイドの決定版と言える。


ところで、この本を語るに欠かせない3冊の本がある。

松葉一清 『帝都復興せり!「建築の東京」を歩く1986‐1997』(朝日文庫・1997年)
松葉一清 『帝都復興せり!「建築の東京」を歩く』(平凡社・1988年)
石原憲治 編 『建築の東京』(都市美協会・1935年)(注:リンクを貼ったサイトに「大正10年発刊」とあるが、昭和10年の間違い)

『建築の東京』は1935年6月開催の大東京建築祭記念出版物。当時の東京の建築を500枚にも及ぶ写真で紹介している。

『建築の東京』に掲載された約450件の建築のうち、『帝都復興せり!「建築の東京」を歩く』(1988年)時点で214件、『帝都復興せり!「建築の東京」を歩く1986‐1997』時点で150件余りが現存していた。

そして今回の『復興建築の東京地図』では、『建築の東京』に掲載されていない物件も含めて、158件が現存物件として紹介されている。おそらく『建築の東京』掲載物件は、現存100件を切っているであろう。


願わくば、『復興建築の東京地図』に掲載された建築たちが、これ以上無くならないでいてほしいものだ。



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2 コメント

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Unknown (チャーリー)
2011-11-19 06:32:00
この本はまだ未確認であった。買わねば。
さりとて「植民地建築紀行 西澤泰彦」が吉川弘文館から10/1に発行されている。入手されたし。即買いの良書。
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『植民地建築紀行』 (a-ly)
2011-11-19 13:09:34
これは学術書?
植民地関係の本は、2~3冊本屋で見つけたが、学術書ばかりで詰まらなかった。ガイド本や写真集だったら買うけど。
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