山三地区福祉委員会

山三地区福祉委員会は、「誰もが安心して暮らせるすみよいまちづくり」を目差し地域で孤立を無くす活動をしています。

社会福祉の発展に尽力された方の表彰と地域で育む生き心地の良い社会づくり

2015-11-29 16:05:21 | お知らせ・情報
11月26日、ワクワク子育てサロンが終わると次は、大阪国際交流センターに於いて大阪の社会福祉の発展にご尽力いただいた関係者に感謝の意を表し、誰もが安心して暮らせる地域社会を築くため、ともに集い共感と連帯の輪を広げるためとして、「平成27年度大阪府社会福祉大会」が開催されますので上本町まで行きました。
第一部の式典は綛山大阪府社協会長の挨拶に始まり、福祉の増進に尽力された224名の個人や福祉施設従事者の方々と56の地区福祉委員会、75の民生児童委員、161名の施設職員、4名の福祉事業協力者、38のグループ・団体、10の施設が厚生労働大臣及び大阪府知事、社会福祉協議会会長より表彰を受けました。

最後に、読売光と愛の事業団の方が大会宣言案を読み上げられ、読み終わると大きな拍手で採択されました。大会宣言は以下のとおりです。
人はみな、安心して暮らす事ができる地域社会を願っています。しかしながら、少子高齢化の進行による「人口減少社会」の到来や。単身世帯の増加、雇用形態の変容などにより、家庭や地域社会の機能が変容し、孤立死や貧困、自殺、虐待、引きこもり等、深刻な事案を発生させています。このような状況に対して私たちは「つながり」の再生を図り、府民全てが社会の構成員として共に暮らせる地域社会を構築することが求められています。
これまで実践してきた小地域ネットワーク活動や日常生活自立支援事業、生活福祉資金貸付事業等々の取組みに加えて今年度より、総合的・包括的相談支援や中間就労等を柱とする生活困窮者自立支援事業が本格実施されました。
本会においても、事業開始から10年余を数える「社会貢献事業」を全ての社会福祉施設の参画によるオール大阪の取組みへと拡大し、「大阪しあわせネットワーク」として実施するなど、地域福祉を支える基盤を前進させることができました。
これ等の取り組みを更に充実発展させるためには、各々の取り組みが有機的に連携する必要があります。府民一人ひとりの幸せを目指し、福祉課題の解決に向けて、市町村社会福祉協議会、民生委員児童委員協議会、社会福祉施設、福祉団体、ボランティア・NPO団体、企業など、地域における多様な関係者と地域住民が相互に連携を深め、ともに支え合い、共に参加できる地域づくりを進める必要があります。
私たちは、本日の大会を契機とし、誰もが安心して暮らせる「福祉と共生のまちづくり」の理念に基づき、住民主体の福祉活動に全力をあげ、地域社会の一層の充実強化を図り推進して行くことをここに宣言します。
第二部は、NPO法人自殺対策支援センターライフリンク清水代表により、「地域ではぐくむ生き心地の良い社会へ~自殺対策の視点から~」をテーマに講演がありました。

日本の自殺者数の年次推移

1970年代以降、2万人台の前半で推移していた年間の自殺者数は、98年に急増しました。97年に、山一證券や北海道拓殖銀行などの大手金融機関が相次いで破たんし、景気の悪化にひきずられるようにして、その翌年に急増。その後14年間、自殺が「3万人」を超える状況が続いてきました。
3万人と言葉だけではピンときませんので、東京マラソン参加者の数字と同じとして映像を見ながら説明され、いかに多数の人々なのか実感しました。
ようやく2005年に超党派の参議院議員が中心になって、自殺対策に関する緊急決議を行い、翌2006年に「自殺対策基本法」が成立しました。2009年には政府が、地域で自殺対策を推進するための基金を造成するなどして、少しずつ自殺対策が全国に広がっていき、その後2010年からは5年連続して、自殺が減少しています。
しかし、「減少」というのは、あくまでも年間ベースの話で、自殺者数は失業者数などと違い、本質的には絶対に減ることがありません。と言いますのは、失業者数というのは、「増えたり減ったり」するわけですが、自殺者数は違います。一度自殺で亡くなった人が再び生き返ることはありませんから、累計ベースで考えれば、年次ベースで「減少」といっても、実は「増えるペースが少し遅くなっただけ」に過ぎません。
日本では、この15年間だけで、実に46万人を超える人が自殺で亡くなっています。長崎市の全人口に匹敵する人数です。「自殺」と言っても、その多くは「追い込まれた末の死」です。
日本の自殺の現状は、世界的にも極めて異例で、人口10万人当たりの自殺者数を表す自殺率は、アメリカの2倍、イギリスの3倍と、先進主要7カ国で突出しています。
さらに、日本では20代、30代の死因の第一位が自殺で、20代においては、全死亡原因の約半数を自殺が占めています。
生活苦や過労、いじめや病苦、精神疾患や人間関係の悩みなど、私たちの身近にある日常的な問題がきっかけとなって、多くの場合、複数の問題が連鎖する中で自殺に追い込まれているのです。日本では昨年も、交通事故死者数の6倍以上、一年間で2万5千人、一日平均70人が、自殺で亡くなっています。非常事態はいまなお続いており、当然、こんなところで対策の手を緩めるわけにはいきません。

清水さんは、自殺の危機経路として、4つの要因がある。失業、生活苦、負債(多重債務)、うつ状態を示され、その連鎖の中で起こると言われておりました。職業や立場によって一定の規則性もあり、職場環境の変化、主婦子育ての悩みや配偶者からのDVなど共通点があるとも言っておられました。また、生きることの阻害要因と促進要因の例をあげられ、至極当然ですが促進要因である将来の夢、家族友人との信頼関係、やりがい、経済的安定、信仰等々がしっかりしていると自殺のリスクが低くなると話しておられ、自殺せざるを得なかった背景と経緯に目を向けそのリスクを取り除くことが必要ですと締めくくられました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

箱バスでうれしい悲鳴!ワクワクは今日もヒートアップ!

2015-11-26 17:50:34 | 広報活動
今日11月26日のワクワク子育てサロンは、リーダーやいつもお手伝いに来てくれるメンバーがいないことや、雨の天気予報で参加者は少ないのではないかと、残されたスタッフはどうなることかと心配でした。
メインは、「段ボールの箱バスで遊ぼう」という催しでした。
前日にスタッフ4人が集まって段ボールバスの修理をしました。段ボールのめげている所を修理して、テープで補強し、スタッフが車のチラシを切抜きしてくれて持ってきてくれたのでそれを貼り付けました。
「これでみんな楽しく乗れるやろ」と勝手に納得して終わりました。
いつもは男性スタッフが引っ張ってくれるのですが、今日はお母さんに引っ張って頂き、子ども達は大喜び。やはり親身になってくれる親の気持ちは幼い子供にも伝わかるのでしょうね。
箱バスと一緒に布マットに二人乗りしてお母さんが一生懸命に走っている場面もあり、布のトンネル通過時には「キャーッ!」と奇声が上がっていました。

また、もぐらたたきもエキサイティングで、みんな真剣!珍しさや中に本当にいるのかなといった怖さもあって、びくびくして叩く子、好奇心旺盛に後ろを除く子、その表情は様々でした。また、今日のはバージョンアップしてモグラの絵を描いていたのですよ。

みんなで輪になって焼き芋グーチョキパーもやって盛り上がりました。
お誕生日の人がいなくて、先月の人と来月の人が一緒になってケーキの火をフ~ッ!しました。サブリーダーの誕生月の人の紹介が長くてロウソクが垂れて来ないか心配しました。
最後はいつものようにエビカニクス体操をして終わりました。
私ごとながら、その後すぐに13時からの上本町社協大会会議に向かいましたが、途中で「お疲れ様~ぁ」と声をかけて頂き、うれしくなりました。

社協大会は、功労者の表彰やNKHクローズアップ現代の元ディレクター清水さんの「地域で育む生き心地の良い社会へ~自殺対策の視点から~」と題して講演がありました。大変良いお話でしたが、内容はまたネ!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

社協管外視察研修会に参加して

2015-11-20 20:35:01 | 広報活動
11月20日(金)朝8時20分に総合福祉会館に集合して、岸和田市の社会福祉協議会の視察研修に行きました。認知症カフェの取組みをはじめとして、岸和田市内で地域と施設が協働して取り組んでいる事業について学びました。吹田社協でも第3次地域福祉活動計画に認知症への取り組みや施設連絡会との協働をあげており、認知症の支援、地域と施設の協働と言う観点で学びを深め今後の地域福祉活動に役立てる事が、この研修会の目的です。認知症カフェは、認知症の人やその家族が地域住民と共にコーヒーを飲みながら認知症のこと・介護のこと等様々な悩みや情報交換をし、お互いが交流する場です。山三地区でも毎週第1日曜日に開く「いのこの里喫茶店」で一杯150円のコーヒーを飲みながら語らいに来られてはいかがでしょうか。

認知症については、現在では推定で460万人(2030年には760万人に)の認知症高齢者に対し、約2,000人しか専門医がいない現状で、地域の診療所など、専門外の医師も診断・治療を担っているのが状況です。また、全体のレベルアップを図るために、専門外の医師を対象とした研修も行われていますが、認知症診断は画像検査や血液検査などの生体データなどだけでは診断できず、日常生活の状況を詳しく聞き取る問診が欠かせないそうです。同じことを何度も云ったり、失敗が多くなったりするなど、おかしいな!と思える様々症状が出てきたら、早めに専門医療機関や相談窓口を訪ねられることをお奨めします。また、認知症の診断を受け徘徊を心配されている方は、市の高齢支援課に問合せして地域包括支援センターで申請される方が良いと思います。
また、認知症は、急激に症状が現れたり悪化したりすることはほとんどない。薬の処方は慎重に行うべきで、正しい診断がなされてからでも間に合う。ということで、まずは地域の住民が正しく理解し、認知症の家族が共に地域にとけこむことによって、誰もが安心して暮らせるまちづくりの一環になると思います。
その意味で、今回の視察研修会は、健常者・障がい者にかかわりなく様々な問題をもつ方々と地域の方々が関わって活動される「認知症カフェみんなのOKハウス」や「ワークショップきしわだと大宮地区との交流企画」等の報告は、地域の孤立者を無くす面から考察しても、地域の人々との交流ノウハウを積み上げられる活動は大変興味深く参考になりました。特に大宮地区の福祉委員会の活動は、106町、4700世帯の地区を、85名のボランティアと民生委員・町会で担っておられるそうで、それを社協がつなげていく役割を担っていると言う構図に、共生と協働の在り方を参考にしたいと感じたところです。


自分が認知症になったらどうしようという心配も、このような地域の活動に関心を持つことで、そこにお住いの地域住民にとっては心強く感じられることだと思いました。
担当の方に質問したら、チラシを配布してアナウンスされてきたようです。広報担当の役割も大変重要であり、あらためてのその在り方を問い直す必要があると自戒しているところです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昔の遊びと生活道具

2015-11-11 15:54:49 | 広報活動
11月11日(水)、地区の福祉委員会では毎年この時期に、小学校3年生との給食交流会(世代間交流で昔遊び)を行います。今回は、空き教室を使って昔遊びと昔から使っている生活道具の説明などを受けました。
昔遊びは、メンコ・お手玉・だるま落とし・ビー玉・コマ回し・あやとりなどをしました。

今は、買い与えられて遊ぶゲームがほとんどですが、昔のおもちゃはほとんどが手づくりで、作る段階から想像力を養い、ワクワクした感覚がありました。それが現在の技術立国日本を支えているのだと思います。
また、昔懐かしい「おもちゃ」や「遊び」は親子のコミュニケーションにも役立ちます。昔お父さんが作ってくれたおもちゃを今度は自分が子どもに教える等代々受け継がれてきたものなのです。

昔の生活道具では、江戸時代のカゴの写真が展示され、子ども達は説明してもらってもピンとこないようでした。その他、七輪や行李(こうり)・湯たんぽ・てつびん・火鉢等を持込み展示しました。


それが終わると、スタッフは3組に分かれて教室に入り、子ども達がそれぞれ給食を運んでくれ、主食のツナピラフに米粉で作ったシチュー、切り干し大根のサラダ、それに瓶牛乳を一緒に頂きました。

給食が終わると子ども達がリコーダーの演奏と歌を披露してくれました。みんな上手に演奏してくれたので、参加したスタッフはびっくりしたのと同時に大喜びで、楽しい時間を過ごしました。

文部科学省は、平成16年「地域子ども教室推進事業」を3ケ年計画で、未来の日本を創る心豊かでたくましい子どもを社会全体で育むため、学校・児童館等を活用して、安心・安全な子どもの居場所(遊びの活動拠点)を設け、地域のシニア世代を指導員として配置し、放課後や週末における遊びやスポーツ、文化活動などの様々な体験活動や地域住民との交流活動等地域の活性化を支援するとして、高齢者等地域の大人で、子どもの体験活動等に指導的立場で関わっている「指導ボランティア」を求めています。
昔から伝わる伝承遊びは、子供たちの遊びの集団の中で、年上から年下へ代々伝えられてきました。単に遊び方を教えるのではなく、毎日遊びこむことによって習熟し、身につけた技や秘訣も伝承されてきました。この遊びこむことによって獲得された技術を、遊びに加わりたい、上手になりたいという動機で、習得する。それが伝承遊びの最大の魅力です。
おもちゃで遊ぶ効果はたくさんあります。
①見たり聴いたりするものは、色の美しさや音の楽しさ、感触が五感を刺激して感性を豊かにします。ぬいぐるみや人形は愛情を育てます。
②何々ごっこなどして遊ぶのは、想像力がつき、他人とのコミュニケーションで基本的な社会性も身に付きます。
③体を動かすのは、運動神経を伸ばし、健やかな体の発育を促します。ストレス解消にも役立ちます。
④動くものは、思いがけない動きが好奇心や探究心を育て、いろんなことに興味を持つようになります。
⑤組み立てるおもちゃは、構成力、造形力を養い、バランス感覚や集中力を高めます。
⑥ゲーム的なものは、知的好奇心を刺激し、他人とのコミュニケーションの中で協調性などが身に付きます。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は、福祉教育のお手伝いに!毎日忙しいですね。!

2015-11-09 21:07:53 | 広報活動
N中学校において福祉教育の一環として車いす体験を実施し、一年生の中学校5クラス190名が体験しました。福祉委員はお手伝いにまわりました。

まず、2班に分かれ、」第二さつき作業所山下さん、ワークセンターくすの木の木屋さん(ワークセンターの利用者さんから非常勤の職員になられ、電動車椅子で職場まで通っておられます。独居の方の食管理をされています。)が、3階多目的室で、車椅子のことについてお話をされました。
委員は体育館の中のお手伝いで、ぎりぎりの人数でしたので、話を聞きに行く事はできませんでしたが、中学生に聞いてみると、車椅子に乗る方のお話を聞いたと言っていました。
体育館では10部グループに分かれ、乗る人、押す人の気持ちになっての体験を実施しました。はじめに社協の稲葉さんが、車椅子の扱いについて説明され、体験学習開始です。

みなさんしっかり聞いていたようで、手順もよく理解して真剣に体験していました。
マットの上での移動が難しく、難儀している中学生もいましたが、ちゃんと掛け声をかけ、利用者さんに気持ちよく乗ってもらえるよう、押していました。

終わってから、感想を聞きましたが、「楽しかった」「乗っている人の苦労がわかった」押す子が、少し乱暴に扱ってびっくりしたかなーという声が聞かれました。
最後に社協の稲葉さんが、乗っている人の気持ちを考えて押してください。と締めくくられました。
昨年同様でしたが、今年の男子には少し乱暴気味な運転をしている子もいました。しかし、総じて相棒とコミュニケーションをとりながら、楽しんでいました。ちょっぴり恥ずかしくテレを隠しながらの中学生の姿もありました。可愛いですね!

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする