「いし君」の晴遊雨読

雑食性・多趣味・お出かけ大好き症候群
(写真と文面は関係ありません)

秋刀魚の歌・・・佐藤春夫

2015-08-19 | いろいろ思う事

今秋初めて
秋刀魚をくらふ(¥322)


秋刀魚を食うといつも口ずさむのが
佐藤春夫の「秋刀魚の歌」の一節
「さんま、さんま、
さんま苦(にが)いかしょっぱいか」
ここしか思い出さないが。


<ST-1s=>
昔全節を読んだことはあるが、ほとんど忘れているので
ネットから拝借~~~

この歌の最初の一節は
まるで「いし君」の心情そのものだ~~~


 秋刀魚の歌  佐藤春夫

あわれ
秋かぜよ
情(こころ)あらば伝えてよ
男ありて
夕げに  ひとり
さんまを食らひて
思ひにふける  と。

さんま、さんま、
そが上に青き蜜柑の酸(す)をしたたらせて 
さんまを食ふはその男がふる里のならひなり。
そのならひを  あやしみなつかしみて  女は
いくたびか青き蜜柑をもぎ来て夕げにむかいけむ。
あわれ、人に棄てられんとする人妻と
妻にそむかれたる男と食卓にむかえば、
愛うすき父をもちし女の児は
小さき箸をあやしみなやみつつ
父ならぬ男にさんまの腸(わた)をくれむと言うにあらずや。

あわれ
秋かぜよ
汝(なれ)こそは見つらめ
世のつねならぬかのまどいを。         
いかに
秋かぜよ
いとせめて証(あかし)せよ、
かのひとときのまどいゆめにあらず  と。

あわれ
秋かぜよ
情(こころ)あらば伝えてよ、
夫に去られざりし妻と
父を失はざりし幼児(おさなご)とに
伝えてよ
男ありて
夕げに  ひとり
さんまを食らひて
涙をながす  と。

さんま、さんま、
さんま苦(にが)いかしょっぱいか。
そが上に熱き涙をしたたらせて
さんまを食ふはいずこの里のならひぞや。
あわれ
げにそは問はまほしくをかし。



メモ
8/19(水)・今日も暑くなりそう・SFの件でYS氏から連絡あるかも・あった・・・
・コミセンで会う(SFの段取り)
秋刀魚の値段はついつい一匹100円ていどか・・・・これは冷凍物
・数年前、新物が¥980(西友)…店員に値付けの間違いではないのかと聞いたことがある。
・いえ、間違いではありません、と言われサンマ1匹に1000円出す人がいるのか?と思ったことがある。
・しかし秋刀魚の値段は面白い・これからどんどん太くなり・これからどんどん安くなる
(ii)マドンナに早速報告・チックしておくとか???



最新の画像もっと見る

コメントを投稿