「いし君」の晴遊雨読

雑食性・多趣味・お出かけ大好き症候群
(写真と文面は関係ありません)

大腸憩室炎症・・2(入院・病名解説書)

2011-11-30 | 私事で~健康日記

下記は入院2日目の朝、院長回診時院長が手渡してくれたもの。
結構脅かされたが手遅れになると糞便などが腸から出て腹膜炎や腸閉塞
を起こすと致命傷になることがある。


大腸憩室

大腸の壁がポケット状に突出した状態を大腸憩室と呼ぶ。

憩室が存在するだけならば何の問題もありません。
しかし、この憩室は炎症を起こしたり、出血したり、炎症の結果多臓器と交通したり
することがあります。(又発ガンの可能性を唱える人もいます)
又炎症の結果、炎症性腸閉塞を起こす場合があります。

憩室が原因の炎症や出血は通常は手術することなく内科的な治療で治ります。
しかし、場合によっては手術にな場合もありますので、早めの治療開始が大事です。

憩室が起きやすい部位は右側の上行大腸と左側のS状結腸です。
上行大腸の憩室は解剖学的理由により合併症の発生が少なく、そのほとんどが内科的
に治癒します。(*右側の大腸憩室は虫垂炎[盲腸]とよく間違われる。虫垂炎は手術が
必要になることが多いが、憩室炎は手術無く治るのがほとんどです)
しかしS状結腸の憩室炎は解剖学的理由により、膀胱・子宮・膣・動脈などへ交通することがあり、
その状況が疑われる場合は手術が必要になります。
又、通過障害を起こした場合も手術が必要になる場合があります。

憩室があることは問題ありません。なるべく炎症を起こさないことが大切です。
そのためには便通を整えることが大事かと思います。
下痢をしないためには暴飲暴食を避け、便秘予防にはトイレを我慢しないようになどが
大事かと思います。

院長が渡してくれた病名説明書(下の図)
右の絵・・大腸の図が赤ペンでグチャグチャしているところ
院長が「貴方の炎症箇所だ!!」
 

 <大腸憩室炎症・・3へ続く>