気になっている方も多い(?)と思いますが
先日ご紹介した実験コーナーの、
途中経過を報告します。
まずは、柿渋染の手順を紹介。
1 鞄を良く洗い、汚れを落とします。
2 湿らせた鞄を、希釈した柿渋液に漬け込み、
液がまんべん無く染み込む様によく揉みこみます。
3 柿渋液を絞り、しわをよく伸ばして、陰干しで乾かします。
4 日光に数日あて、柿渋を発色させます。
(この時、日にあたる面が偏らない様に注意!
ムラになってしまいます。)
5 好みの色になるまで、2~4を繰り返します。
(染めれば染めるほど、色濃く染まっていきます。
液を薄めて、繰り返し染めるほうが、染めムラは少なくなるようです。)
6 色止めとして石灰水に漬け、洗って乾燥させて、出来上がり!
(注 あくまで実験です。本気で参考にされぬ様!)
さて。
放送前日の夜に一度目の染色を行い、
五日が経過しました(撮影時点)。
さて、どんな色合いになったのか……
むう。
何やら泥につけた様な色ですが、回数を重ねていけば、
やがては味わい深い風合いに……ん?
……何やら、どす黒い染みが出来てます。
染めの仕上げに鉄などを加え、色合いを変化させたり、
染料を定着させることを「媒染」と云いますが、
金具に触れている部分付近だけが、
変色してしまった模様。
よく見ると、所々同じような状態に……。
……。
………。
よし!後で考えよう。
一抹の不安はひとまず棚上げにして、
実験は、まだまだ続きます。