コイヲシマシタ

恋をしてしまいました。

会うのは二度目でした。

一度会ったときからお気に入りでした。

元気をくれるから、もう一度会いたいと、食事をしたいと思っていました。

助手席に乗せてもらいました。

それは、さりげない一言でした。さりげない行動でした。

何の変哲もない、他の人がそこに座っていても彼は同じ言葉を言ったでしょう。

同じ行動をとったでしょう。

でも、その一言が、その行動が、ココロのなにかをはじきました。

そこから、私の会話はずれっぱなし。

話せば話すほど、きちんと話そうとするほど、おかしな会話になっていきます。

沈黙の中、切り出した話は、どんどん墓穴を掘っていきます。

最後には突っ込まれるのです。

「オレによく見せたいの？」

慌てふためきました。図星だったから…


惚れてしまいました。

でも、今は、自分自身を高める努力をします。

なぜなら、彼は今、自分自身を高める努力をしているから。

そんな彼に惚れたから。

だから、私も自分自身を磨きます。

この距離を保ちながら。

いつか、思いを伝える日まで。