若かりし頃、こんな憧れを抱いてました。
音楽に敏感でない私は、音楽に詳しい彼氏がいて、一緒にCDSHOPに行き、「このアーティストがいいんだよ」とか、「これいいから聞いてみな」とかいいながら車の中で聞く、みたいな。
かなり漠然と思っていたのですよね。
それから月日が経ち、そんなことはすっかり忘れていた数年前、9つ年下の彼氏がいた時期がありました。
彼は、スタジオに勤めるレコーディングエンジニア。まさに音楽がお仕事の人。
家にはCDがむき出しで重ねてありました。
まず、こういう世界の人たち、時間サイクルが違う。
レコーディングが入っている日は、朝まで帰ってこない。コンスタントに休みがない。
そういえば、仕事から帰るときに必ず電話くれてたんだけど、夜中とか、朝5時とか、よく起こされてた。(ちょっと思い出に浸る)
で、たまーの休みの日、買物に行ったときのこと。
そう、渋谷のHMV。選ぶんですよ、CD。そうしたら思い出したんですよ。
そういえばこのシーン、むっちゃ憧れてたー、自分の中では「そうそう、これこれ」とか1人で盛り上がっちゃって。そしたら、何を話すわけでもなく、さっさと10枚くらい選んでおしまい。
あれ?甘い会話は?説明してくれないの?てなもんですよ。
で、その日ご飯食べてるときに、憧れていた話をしたら、その日に3枚のCDを貸してくれました。
でもね、後にも先にもこれ1回きり。
現実なんてそんなものです。
あ、10ヶ月くらいでしたでしょうか。お付き合いしたのは。
これを思い出させてくれたのは、
あなたです。