活字中毒!?な日々

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平田広明さんの大ファンです。

屍鬼

2006-12-16 23:10:26 | 小説
最近小野不由美著「屍鬼」をずっと読んでおりまして、ついこの間全部読み終わったのですが。
や、読後の感想よりもね、屍鬼の感想をネット上で探して読んだ時に静信のあまりの嫌われっぷりに驚いてしまいまして(^^;)え、そんなに坊主ダメですか??みたいな(笑)
自分的に屍鬼にはそんなに思いいれのある人物はそんなに居ないのですが、それでも別に静信は嫌いって事はなかったのでちょっとビックリした・・・(苦笑)
逆に敏夫が人気高いらしい事に驚きよ。夏野人気はまだわかるんだけども。
個人的に静信が屍鬼を狩るのに躊躇いがあったのはそうとは知らないうちに屍鬼=沙子と知り合ってしまっていたからというのもあっただろうし、最終的に屍鬼たちの側に付く事になったのもある意味成り行きだろうと思うのですが。
一度、屍鬼になった徹と話をしてしまった、って言うのも、静信が屍鬼を憎めないと言う気持ちに拍車を掛けてるのかな、とも思う。

えーと。こういう事書いたら非難うけるのはわかるんだけどそれでも敢えてききたいんですが、敏夫ってドコがそんなにイイの・・・?(爆)
何かね、最初のうちは良かったんですヨ。でも最後の方になってくると、ただ傲慢なだけなんじゃね?って気がするのよね。
恭子を奥さんに選んでる辺りもなぁ。誰でも良かったって言うけど、ちょっとどうかと。恭子って読者から見ても、全然「いい女」ではないじゃないですか。そういう女を選んでるあたりで敏夫ってどうもなぁ・・・って気がして。

しかし。屍鬼を読んで思ったのは一番怖いのは「人間」だな、と。
文庫本5巻で大川や清水が静信の母・美和子や光男を殺してしまうシーンはホントに怖いと思いました。
特に大川は最終的に屍鬼を倒すのではなくて「殺す」事を単純に楽しんでるのじゃないかと思える程。なるほど、篤の父親だわ、と思いました。つか、篤以上に実は性格悪いんじゃないか・・・?;

個人的には沙子がわりと好きでした。

沙子って長い間やっぱり寂しかったんだろーなーと思うし、生半可なことでは死なないことを考えると、やっぱり本人の希望通り、教会跡で死なせてあげたかったような気はします。
ソレを考えると、静信もやはり傲慢なのかもしれません。

物語のラストを見ると、どうやら静信と沙子は2人で全国を放浪していくのかな、って言う印象があります。
きっと沙子は人が死なない程度に「食事」をさせてもらって、静信は通常の食物しか口にしようとはしないんだろうな、と思います。

・・・しかし、この話、「救い」が全然ない話だなぁ・・・(^^;)

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