gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

女性の悩みを祈祷で占い解決する平安時代の祈祷師・浄蔵貴所 1話 歴史秘話 

2022-09-01 14:58:05 | 日記
夫の浮気 夫の暴力 妻の不妊などの女性の悩みを祈祷で占い解決する平安時代の祈祷師・浄蔵貴所 1話 歴史秘話
 
 祈祷師、浄蔵貴所といえぱ一条戻り橋で父親の葬儀の棺桶から祈祷で父親を一時的に蘇生させたことで有名です。それから1000年の今も葬儀の列や霊柩車は死者が蘇るということでこの橋を渡らないという。また、八坂の塔が台風で傾いたが、これも祈祷で元に戻してそれから1000年も建ったままです。

 しかし、それは浄蔵貴所が天皇に祈祷が認められ有名になったころの話で若いころは比叡山で修行をしたのち吉祥院村の寺で住職兼祈祷師として吉祥院村、鳥羽村、九条村、西七条村の悩める女性を祈祷して生計をたてていた。女性の悩みといえば今も当時も同じで不妊、夫の浮気や暴力、それに若い女性の恋の悩みだった。それプラス貴所は背が高くてイケメンだったからその噂は都中に知れわたっていた。その寺は「浄土宗西山禅林寺派清行山三善院浄蔵寺」という長い名前の寺だが今もあります。

 当時、貴所は891年生まれの二十歳、貴所の祈祷を受けたい女性を手際よく祈祷していたが、その悩みが不妊で若い人妻で貴所の好みになると貴所はご本尊の前で護摩木を焚いて念入りに祈祷したものだが、その不妊の女性のほぼ100%がその後妊娠していた。さらに生まれた子供の姓名判断、名付け親としても信頼されていた。

 しかし、貴所が有名になれば有名になるほど他の祈祷師、陰陽師、占い師などからも「妬み」「嫉妬」で悪い噂を流されていた。それは、貴所が若い人妻を自ら種付けをしているというものだが、それは間違いで加持祈祷といっても本堂はオープンにして老若男女が一緒に拝んでいる。そして、その若い人妻の親や夫も参加しているから貴所は指1本も触れてはいない。

 貴所が好みとする女性だが、それは血色もよくふくよかな顔のことになる。これは健康であるから妊娠は容易いという確立になる。そして貴所は祈祷の後に一言二言問診をしている、
「月のものはいつありましたか?」
「はい、たしか~9月の月初めぐらいから…」
「そうですか~それなら13日から17日の間に最低でも3日ほど愛し合ってください」
「はい~3回もですか~」
「3回でも5回でも旦那に協力を願って…なんなら上に乗って無理矢理にでも…」
「あっ、はい、そうします」

 これは今でいう妊娠の危険日でそのその日を教えているだけだったが、こういう科学的な要素を勉強しているのが俗に言う「よく当たる」祈祷師なのです。しかし、たまにはこの問診の中で若妻から悩みを聞くこともある。その人妻は室町の呉服問屋の律子というが、
「先生に教わった通り旦那さまと3日3晩愛し合いましたが、子供は授かりません。旦那さまがいうには都で一番の祈祷師に加持祈祷されてできないのは私が悪いと離縁されそうなんです」
「そうですか~それなら私が祈祷をしても無駄になります」
「そんな~先生~なんとかお願いします」

 貴所はこの人妻の律子に一目惚れをしていた。そして次にも会えるようにと夫からの愛の日を10日ほど加減して祈祷していたのです。貴所は、
「律子さん、それなら私ではなく直接、仏様に祈祷させますが、それは他言無用でもし他言されると閻魔様からきついお叱りがあるが、それでもいいか?」
「はい、先生、貴所さま~」
「おぃおぃ、私は仏さまでない?」
「あっ、はい、わかっています…貴所さま~仏さま~」

 こうして律子は見事に2回目の仏様直々の祈祷で呉服問屋の後継ぎの男の子を授かったのです。それがまた噂になり貴所の祈祷より、仏様の祈祷がいいと若い不妊を訴える人妻が寺を訪れて大繁盛したが、この貴所の加持祈祷の人気は高級貴族の妻や愛妾までの耳に入り、その中の不妊で悩む高級貴族の従四位藤原秀俊の愛妾の侍女が貴所の加持祈祷を受けたいといい貴所が住職の三善院までやって来た。

…祈祷師・浄蔵貴所 2話に続く…

この小説の舞台の画像1…清行山 三善院 浄蔵寺の正門(建立は三善朝臣、初代住職が浄蔵貴所) 2…門前のお地蔵さん 3…三善(みよし)朝(あ)臣(そん)清(きよ)行(ゆき)の…十一面観世音菩薩 御詠歌(いつきても 心よくなる みよし寺 諸病平癒 たのまぬはなし)…この三善朝臣の八男が浄蔵貴所となる。



あとがき…この浄蔵貴所が気になってもう何年も調べていたが、な、なんと貴所が祈祷師としてデビューした寺が私の家から徒歩3分にあったのです。この寺の墓の横を毎日のように通っていたが…お墓は金閣寺にあります。JR西大路駅から歩いて10分…吉祥院小学校から南に2筋船戸湯のエントツから西へ2筋角(三善寺・みよしてら)

1分で読める小説シリーズ 夏野夏のおもしろい世界~ショートショート 

2022-09-01 08:34:06 | 日記
1分で読める小説シリーズ
夏野夏のおもしろい世界~ショートショート 幼い愛撫 禁断の恋

★~幼い愛撫~~~読みきり…作/夏野夏

かずみは
健一に夜の公園に誘われた。

まだ付き合い始めて間もないので
夜の公園はちょっと・・と思ったけど
健一が
どうしてもというので
でかけることにした。

駅前の比較的人通りの多い公園には
けっこうたくさんのカップルがいて
思ったより暗くもなくて・・・
よかった~とかずみが思ったときだった。

「かずみ、もう少し向こうに行こうか。」

健一は、公園の奥の池のほとりの方に誘った。

池のほとりは、木も多く
一つ一つのベンチが孤立してるので
座っているカップルは堂々と抱き合ったり
キスをしたりしてるようだった。

かずみは・・・どきどきした。

「夜の公園もけっこういいね~」

ベンチに座ったかずみは
沈黙で変なムードにならないようにと
わざと明るく大きな声で言った。

照明が暗いところで
健一の表情はよくわからなかったけど
健一はまわりを気にしてるように
かずみの耳に口を近づけ
そっと言った。

「かずみに触って欲しいものがあるんだ。
・・・いい?」

きゃ~、き、きた~!
いい?って聞かれても~
初体験のかずみはことばに詰まった。

「ん・・・ん・・・・」

少し身をひいたかずみの方に
健一はぐぐっと近づいてきて
かずみの手をとった。

かずみは
健一の手に導かれるままに
その手をのばした。

かずみと健一の周りは
薄暗かったので
初めてそれを見るのには
かえってよかったのかもしれない。

健一は
かずみにそれをそっと触らせた。

かずみの白い指は
まずそっと触れ
それから形や硬さを確かめるように
優しく撫で始めた。

「どう?」

健一がささやくように聞いた。

「すごい・・・」

かずみはつぶやいた。

「もっと強く握って・・・動かして・・・」

健一に言われるまま
かずみは力を入れてその指を動かした。

以前本で読んだことがある・・・
何回かこすっていると
この先っぽから白いものが・・・

かずみは
強く弱く
下の方から上の方
先の方まで・・・

健一がふっと息を吐き

「やっぱりだめかな」

と言った。

「自分でやってもだめだったんだ」

かずみも少しため息をついた。

二人はゲームセンターに行くことにし
そのペンチを後にした。

ゲームをしながらかずみは聞いた。

「健一、さっきのはどうしたの?」

「あぁ、偽物だと思って池に捨ててきた。」

その頃、池の底では

「イテテテ
最近の人間は気が短いな~。

もう少し待ってくれれば
ランプの先から白い煙とともに
ご主人様~なんでも願い事を~!

と言って、出て行くつもりで
シャワーも済ませ、身支度をして
出ていくばかりだったのに・・・・」

ひっくりかえった魔法のランプの中で
大男のランプの精が
おでこを押さえて痛がっていた。


★~禁断の恋…夏野夏~♪


大山千佳は新米教師である。

「お疲れ様~」

今日も1日が終った。
学校の駐車場で
自分の車に乗り込もうとしていたとき

大学時代の友人
さやかから電話がはいった。

「千佳を可愛がってくれてた
先輩の美奈子さん・・・
今年卒業した教え子と結婚するらしいよ。」

え~

美奈子先輩、やる~!

美奈子先輩は確かに可愛らしくて
サークルでも人気者だったもの。

でも
それにしても
ずいぶん歳下くんと・・・

でも、愛があれば年の差なんて・・だよね。

「担任をしてたときから
その子、あ、相手の子だけどね
悟君って美奈子さんにすごいアタックしてたらしいよ。」

「千佳にもクラスの中に
千佳に思いを寄せてくれてる子いたりして~?」

さやかは勝手なことを言って
笑いながら電話を切った。

でもすごいな~美奈子先輩
教え子と担任なんて・・・
一歩間違うと大変なことになる。

禁断の恋・・・だよね。

そういえばうちのクラスの健太・・・
何かと言えば私にちょっかいかけてくる。
もしかして

喧嘩っぱやいところはあるけど
さらさらヘアーのイケメン君だし
サッカーをやってて
クラスの女の子にも人気あるみたい。

そういえばこの前の放課後

「せ~んせ、な~にしてんの?」

って言いながら、私が一人っきりのとき
後ろから抱きしめられた。
相手が生徒とはいえ
ちょっとどきっとしちゃうよね。

そのとき少し胸を触られた気もする。
気のせいかな。

それからいつかの昼休み・・・
タレントで誰が好きかって話のとき

「タレントなんて・・ガキだな~おまえら。
おれはやっぱ・・千佳先生ひとすじだな。」

なんて言ってクラスのみんなをけむに巻いたらしい。

いけないいけない
なんだか、妄想にはまってる自分がいる。

私は教師よ。
しっかりしなくちゃ。

「おお千佳先生、お疲れ様。」

「あ、校長先生~お疲れ様です~。」

「どうですか、慣れましたか?」

「はい、毎日が楽しいです。」

「それはよかった。
新任で小学1年生を担任するのは
少し荷が重いかなと心配してたんですよ~。」