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2023/06/20

2023-06-20 14:38:46 | 日記
㊗️伊奈利短歌 連続100日200首達成 75歳記念に始めた ツイ短歌 シルバー短歌 短歌191~200

#伊奈利短歌 191~192
狭いベランダで大きくなりすぎた #多肉植物 の穂先だけ残して #穂挿し 残った根と葉っぱは処分…(涙 #植物愛護 はないのか?💞
#ツイ短歌 #シルバー短歌

人間の都合で切られ可哀想
多肉種哀れ我が身を置いた

多肉種はどこを切っても生きる術
生命力を少し見習う

#短歌 #伊奈利 🦊⛩️

#伊奈利短歌 193~194
#ゼフィランサス 花言葉 #汚れなき愛 とは母子の愛が見本、反対に #汚れた愛 とは? #不倫の愛 #略奪愛 #政略結婚 #結婚詐欺 まだあるよね~😓
#ツイ短歌 #シルバー短歌

お金より愛そんな時あったけど
今はお金で夫婦喧嘩よ

年収で汚れた愛を浄化する
三十路になれば世間を知るわ

#伊奈利 🦊⛩️

#伊奈利短歌 195~196
#ダリア 花言葉 #気品 とは上品よりもワンクラス上になるが、そんな女性とまだ経験ない💞…せめて #鰻丼 の上、握り寿司の上を食べるまで死んでやらない😇
#シルバー短歌 #ツイ短歌

気品など私に縁はありません
たまに小説下品と評価

気品ある小説など書きたいが
モデル女性は何処にいるの

🦊⛩️

#伊奈利短歌 197~198
#京都府立植物園 は戦後米軍に12年間接収された #進駐軍 の家族で派手な服着た女性が闊歩していたと祖父に聞いた。これも #戦争の歴史
#シルバー短歌 #ツイ短歌

🇯🇵戦争の遺産と遺跡残したい
それを語りて平和な道を

🇺🇦ウクライナ必ず来るよ笑い声
それまで生きて生き抜くのよね

#伊奈利 🦊⛩️


㊗️ #伊奈利短歌 連続100日200首達成
ひよんなことから75歳になって #ツイ短歌 を始めることになった。ど素人の我流でも継続すれば…なんとかなるものさ☺️
#シルバー短歌 #ツイ短歌 199~200

温室に育つ花たち故郷が
恋しかろうと職員の愛

原色で咲き誇る花異国だが
祖国の名誉かけて咲くのか

#京都府立植物園 🦊⛩️

ツイ短歌とツイ写真で一つの作品
私のツイッター @aG506vk8fvwLRYP
インスタはotokawainari
伊奈利短歌」「ツイ短歌」「音川伊奈利」で検索して下さい🦊⛩️


2023/06/16

2023-06-16 15:18:33 | 日記
連続100日200首も後5日 伊奈利短歌 ツイ短歌 シルバー短歌181~190の10首

#ツイ短歌 926
たった一輪の雑草を庭で発見して5年ほど… #多肉植物 #マンネングサ は我が家のスターになった。花言葉 静寂
🌟雑草でもピカリと光る華がある

#伊奈利短歌 #シルバー短歌 181~182

🌟独り身の部屋は静かで汚いが
誰に文句も言われない

🌟静寂と静かとはまた違います
そこに気品と輝きがある

🦊⛩️

#ツイ短歌 826のつづき

#エビシー と #コモチマンネングサ
この #マンネングサ はどこにでもある #多肉植物 の雑草だが、星🌟形の花が可憐で我が家のスターになる。

エビシーは、関西の #ABCテレビ 番組 #おかえり のスターですのでスター共演になる🦊⛩️

#ツイ短歌 927
#タイサンボク 花言葉 #前途洋々
若い時はそれが分からず遊び呆けていた。気がつけば中年に、それから老人までのなんと!早いこと #光陰矢の如し 😂
#シルバー短歌 #伊奈利短歌
183~184

年老いて前途洋々それはない
せめて一輪咲かせて見たい

若者は希望に満ちた明日がある
前途洋々何でも出来る

🦊⛩️

#ツイ短歌 928
#アカネモチ 花言葉 #にぎやか とは繁華街やお祭り、それとも大家族?…私はお笑い芸人の賑やかなドタバタ娯楽番組は大嫌い!😓
#伊奈利短歌 #シルバー短歌 185~186

にぎやかも昔の話懐かしい
テレビを消して一首詠む日々

世の中に私の知らない花がある
知ろうとするもボケ防止かも

🦊⛩️

#ツイ短歌 929
#ヒャクニチソウ 花言葉 古き良き時代
この #シルバー短歌 も連続一日二首100日まで後少し…死ぬまで何首出来るか ? #ギネス に挑戦☺️
#伊奈利短歌 187~188

🎃老人の昔話はおもろない
私の話聞く人おらぬ

✍️小説書かねばならぬ焦ります
それより明日の記事考える

#伊奈利 🦊⛩️

#伊奈利短歌 189~190
高齢者が一番嬉しい日は #年金支給日 朝のATMは行列が… #年金前夜祭 で #麒麟淡麗 と #パック寿司 で #独り宴会 ではなく #エビシー と #食事会 ☺️
#シルバー短歌 #短歌

飯作る気がない時もたまにある
年金前夜ちょい贅沢

パック寿司高いは旨い当たり前
味はそこそこ安いの探す

#ツイ短歌 🦊⛩️

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ツイコラム ツイ川柳 ツイ写真 で一つの作品になります。703〜712の10編 おうち居酒屋 海鮮酒場モアイ など

2022-12-09 15:38:23 | 日記
ツイコラム ツイ川柳 ツイ写真 で一つの作品になります。703〜712の10編 おうち居酒屋 海鮮酒場モアイ など

#コラム 703
#サンマ の新花言葉 #火の用心 #目黒のさんま
その昔、夜町内を回る火の用心の掛け声で #さんま焼いても家焼くな 🐟落語のネタで殿様が庶民が食べる低級なさんまを目黒の農家で食べて「サンマは目黒に限る」と言った。私もその低級なサンマを食べた。痩せているが1匹193円
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 704
児が手を合わせる姿の葉っぱから #コノテガシワ #花言葉 #生涯変わらぬ愛 #男と女の関係 ではかなり難しい…離婚件数は1日571組、2分に1組となる。 #離婚相談所 があれば儲かる…格安で離婚率98%の実績の我が社に〜なんてね😓
#ツイ川柳
・離婚すら 出来ない夫婦 それ地獄
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 705 #おうち居酒屋
何か旨いものが食べたいと思うが風邪をひくとメニューが浮かばない。
市バス、電車でも咳が出ないように意識したら余計に出る…👂 #突発性難聴 という患者を #門前払い しても心が痛まない #耳鼻科 #耳鼻科の先生
#ツイ川柳
・政治家も 国民の声 聞こえない
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 706
メニューが浮かばない時 #気力のないとき の #おうち居酒屋 は #おかずパン にしている。 #チーズと枝豆パン それと家にあるもん…でビールも焼酎も旨い!~テレビで #ワタミの宅食 のCM…まだまだ料理する気力はありまっせ!
#ツイ川柳
・老いるとは 気力の欠乏 そのものか
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 707
#アザミ の綺麗な花には棘がある… #あざむく #欺かれた の語源。#恋あざみ の♪歌詞「愛しあってもどうにもならず」で終わればいいが、女の執念で #報復 するというのが、 #薊 の花言葉になる浮気男にとっては怖い花になる。
#ツイ川柳
・浮気なら 荊棘の刑を 覚悟しな
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 708
人は誰でも難点があるが自分では分からない。 #南天 花言葉 #私の愛は増すばかり 😓夫への憎しみは増すばかり…双方が相手の難点を攻撃するのでは #難を転じて福となす にはならない。なんて〜偉いお坊さんが言っていたが💬
#ツイ川柳
・人生の 難所乗り越え 春が来る
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 709
杉を伐採した根っこから新芽がでるがこれが #台杉 で庭木になる。人間でいえば定年後または #脱サラ #起業家 という美名の夢に惑わされ簡単に出来る飲食店をするが?…成功率は極めて低く…親🌲本人が台杉で充分な手持ち資金力があればいいが、借金してまでする事もない。
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 710
#快気祝い #海鮮酒場モアイ に行ってきました。本当の生ビールが旨いことを再確認。人生でも色々再確認すれば今が一番幸せだと感じるかも?…
#コツペガニ で乾杯で #初物75日 幸せな夜でした💞
#ツイ川柳
㊗️自分への 快気祝い 旨い酒
伊奈利🦊⛩️
海鮮酒場モアイにはJR西大路駅前信号から南へ58歩


#ツイコラム 711
花の種類がガラリと変化したというより風邪でしんどいと花が目に入っていても写真を撮る気にならなかった。 #貧困社会 になると生活に追われて政治のことに目が向かないのと同じかな?… #消費税15% になるって本当か?そら〜あかん
#ツイ川柳
・政権が 貧弱ならば 国滅ぶ
伊奈利🦊⛩️


#ツイ川柳 712
#色白美人 の肌が綺麗だったのでそのまま褒めると
「そら〜お金をかけていますから…」という。
#紅葉の名所 #東福寺 #永観堂 でも #造園師 の技があってこそ綺麗な紅葉が楽しめる。人も自然も手間を惜しんでは綺麗にならない。
#ツイ川柳
・綺麗だが それなりの金 使います
伊奈利🦊⛩️

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初詣客の警備にフォックス警備の狐が大活躍するも人間に化ける特訓は大変になる・伏見稲荷大社の物語…81話

2022-11-27 09:45:28 | 日記
初詣客の警備にフォックス警備の狐が大活躍するも人間に化ける特訓は大変になる・伏見稲荷大社の物語…81話

 823年正月三が日の参拝客は約20万人(平安騎馬隊発表)と予想されていた。現在の2019年はこれが200万人(京都府警発表)と予想されているが、現在の京都市民は150万人、823年ごろの同じ京都市民は約15万人ですから人口の割合でで計算すると同じぐらいの賑わいになります。

 この平穏な平安時代でもこの参拝客の誘導や事故防止、はたまたテロ対策には力を入れていた。しかし、約100名の稲荷神社の神官、巫女などは本職が忙しくて警備には参加できない、そこで稲荷大学の学生のボランティア200名、平安騎馬隊の60名で交通整理をすることになったが、これとて三が日も徹夜の24時間警備は無理になるので稲荷神社三代目の宮司の伊蔵はテロ対策要員としてフォックス警備保障の狐に応援を依頼していた。この狐はイヌ科の動物で嗅覚は人間の約1000倍といわれているので爆発物、麻薬所持者の監視には都合がすこぶるよかった。

 この狐の隊員はこの任務を遂行しょうと思ったらまずは人間に化けなければならない。そこで狐らは人間に化ける特訓をもう半年前からやっていた。まず人間のモデルの男女を神職、巫女から5人ほど選び仕草や顔の動作を研究していたが、これまた狐らも平安時代の平和ボケで化け方を忘れていたのか四苦八苦していた。ある狐は顔の輪郭は上手に化けるのに眼が一つとか三つになっている。また首が異様に長くてロクロ首というのもいた。

 そこで各地の稲荷神社に赴任している狐の中から人間に化けるのが上手い狐をピックアップして動員していたが、その応援狐も入れてやっと240匹になっていた。それと上手く化けても何かに気を取られると化けるのを忘れて元に戻り狐が着物を着ているのでこのほうが参拝者が気絶する騒ぎになる恐れもあった。しかも狐が人間に化けていられる時間にも制限がありせいぜい90分が限度とわかった。そこで狐一匹のパトロール出動は1回60分として20匹組の12班の班が編成されていた。

 大晦日の夜の8時ごろから神社で新年を迎えるため、また稲荷山からの初日の出を拝む目的のために若いカップルを中心に大勢の参拝者が訪れていた。狐の人間に化けた隊員も雄と雌のカップルで人ごみに紛れて警備をしていた。そしてこの厳重な警備体制を洛中、洛外の辻々の札(掲示板)に書いてテロ犯罪の抑止力を高め参拝者には安全をアッピールしたおかげで参拝者は去年より増えていた。

 この警備のおかげで検挙された者はスリが3名、痴漢が2名のみで三が日の警備が解かれる3日の夜10時にはフォックス警備保障の年始特別警備解散式が開催されていた。この式典には狐の大好物の油揚げなども屋台方式の食べ放題、それに酒も飲み放題だった。宮司の伊蔵も参加していたが、伊蔵は狐の隊長に、
「ほう、狐の警備員は240匹と聞いていたから料理も酒もふんだんに用意したが席がガラガラだが、警備で疲れて寝込んでいるのか?」
「あっ、はい、たしかにどこかで寝ているかも…」
「ふむ、隊長、なにか?待遇の不満でもあったのか?」
「いえ、それが…」
「ほう、今日はえらい歯切れが悪いが…」

 狐の隊長は伊蔵に問いつめられて、
「実は、狐の警備員は雄と雌のカップルで1組として人間に怪しまれないために恋人同士という設定で境内をパトロールしていました。ところがそこに愛が生まれたのか仲良くなってしまい。この警備が解かれたと同時に山の中で愛し合っているのです…」
「ほう、すると約80組のカップルが誕生したのか?それは目出度い」
「あっ、はい、しかし、この中には単身赴任の既婚者も人妻もいますから不倫になります」
「そか、狐界では不倫は認めていないからの~それは困ったことじゃ…」
「はい、隊長の私としてはそんな下品な不倫までも人間に化けなくてもいいと叱っていましたが」
「おぃおぃ、耳が痛いことをいうね~隊長は…」

 そのあくる日の4日には各地から応援に来ていた狐らもお土産をいっぱいもらって家路についていた。しかし、稲荷山の狐の不倫した夫、それに不倫した妻の家庭では夫婦喧嘩が始まりその仲裁に狐の隊長と伊蔵は正月気分を返上して山の中を走り回っていたというお話でした。




短編小説「タクシードライバー・ジョッキーの竜」第6話『ジョッキーの竜は、まだ青い!』音川伊奈利

2022-11-24 15:05:52 | 日記
短編小説「タクシードライバー・ジョッキーの竜」第6話『ジョッキーの竜は、まだ青い!』音川伊奈利

 タクシー運転手が仕事の合間に一服する飲食店というのは、うまい安いは当然としてももう一つ、過酷で孤独な労働を癒してくれるような店が絶対条件になっている。若いだの美人だののと贅沢は言わない。「いらっしゃい!」と明るい笑顔で迎えてくれる店員のいる店が何より好まれる。この京都市内にもそんな店が何軒もあり、そこは運転手仲間の憩いの場でもありお互いの情報の場でもあった。
 百万遍の喫茶店「らんらん」もそんな一つだ。ここの女主人(大ママ)は、店名と同じ「蘭」という。この大ママの娘で実質的に店を取り仕切っているのは「愛」という小ママがいる。店では「愛ママ」と呼ばれているが、見た目には三十代後半に見えるが本当の年齢は43歳になっていた。

 この蘭ママも愛ママも男運が悪くてそれぞれ二十歳そこそこで結婚をしているが、娘を一人産んでは離婚していた。愛ママの一人娘は「静香」というがまだ21歳で京都大学法学部の学生だった。「らんらん」から大学へは百万遍交差点の信号を一つ渡るだけの近さにあり昼時にはなにかと店を手伝っていた。
 この自称3姉妹のいる店のランチタイムには京大の学生やら常連のタクシードライバーでごったかえしていた。店のカウンターでは静香がコーヒーを煎れているためか静香目当ての学生に占領されている。タクシー運転手は4人掛けのテーブルにそれぞれ相席で色白で京美人の愛ママが運んでくれる日替わりランチを待っていた。
 ジョッキーにすれば、愛ママより若い静香に感心があって当然でカウンターに座るとするがその度に静香から、
「竜さん、ここはドライバー席でないの、ほら!シッ!皆が竜さんの競馬の予想を待っているから」といつも追い払われていた。竜が元JRAのジョッキーだったことは運転手の誰もが知っているから競馬の予想紙をテーブルいっぱいに広げて竜の予想を待っている。
 ジョッキーは馬券を一度も買ったことがない、そればかりか他のギャンブルにも一切手を出さないが、いやそれだからこそ竜の予想の的中の確立は高かった。竜は静香に追っ払われてやむなくドライバー席?座ると真っ先に声をかけてくる洛北タクシーの和田一馬がポケッ~とした顔でコーヒーを飲んでいた。竜は、
「一馬ちゃん、何をしているんや~腹でも痛いのか?」
「あぁ~ジョッキーか…」と目も合わしてこない、とこれを見た一馬と同僚の川田が、
「ジョッキー、こいつ…女に恋をしているんや~ケケケ」
「ん?一馬さん?ほんまに~キャハハハハ」
「そ、それも、20歳も年下の若い子持ちに女に…ハッハッハッ」

 和田一馬は50歳で10年ほど前に離婚をしていた。その時に家族と住んでいた古い民家の借家に今でも一人で住んでいた。その一馬の話しによると一週間ほど前にJR京都駅八条口から一目でヤクザとわかる男と30歳前後の色白の美人とその娘の3人を乗せた。行き先はまず五条壬生川下がるのマンションに寄ってその親子のトランクを部屋に入れた。それからタクシーに戻ってそのヤクザはその女に、
「いいか!このマンションを4時20分に出て、ここでこうしてタクシーを拾って乗れ!そして運転手に「団栗橋(ドングリ)東入る」と言え」といってから俺にも団栗橋東入るにいけといってきた。で、そこまで行くと俺にヤクザはまた待っとけというので待っているとその3人は民間の夜間託児所に入っていった。そしてでてくるとヤクザはその女に、
「いいか!明日からはここで娘をここに預けてここから店まで歩いてこい!ここからは歩いて5分だ!」
 一馬のタクシーは縄手通りを北上して祇園歓楽街の北側の端のテナントビルの前でストップを命じられまた待っとけという。その3人が入ったのはピンクサロン「お色気姉妹」だった。やがて10分ほどででてきたがヤクザは俺にタクシーチケットを渡してさっきの壬生川のマンションまでこの親子を送っていけと命令してきた。
 娘はまだ2歳前後で可愛いかった。いやそれよりもその母親は透き通るような白い肌で小顔の美人だった…それで俺はおもわず声をかけてしまった。
「お客さん、もしかしてあの店に勤めるのですか?」
「はい、色々事情があって…」
「でもあの店のサービスは京都では超過激な店で俺たち客には嬉しい限りだが…その…お客さんには…」
「はい、さっきの方にだいたい聞いています…でもこの娘を育てるには…」
「し、しかし、よく事情はわかりませんが、母子家庭としての市の援助もあるし…」
「はい、それも考えましたが…それをするには京都市に住民票を移さなければなりません。そうすれば色々な人達が押しかけてきます」
「借金ですが…」
「はい、夫が商売に失敗してアチコチで借りて…その借金のほとんどに私が連帯保証人になっています。私の両親は早く他界して兄弟もいません…」
「それで、その夫は?」
「はい、夫は店のパートの人妻と逃避行して連絡は取れません」
「し、しかし、そうであってもあの店は…ほらさっきもらったタクシーチケットにも「荒川興行」のゴム印が押してあるでしょう。ここは関西の広域暴力団の傘下のヤクザで主な資金源は売春です」
「でも、売春はしなくてもいいといっていました。それに…」
「それに…」
「当面の生活費として10万円、それにあのマンションの保証金や家賃、京都までの旅費ももう立て替えていただいていますから…」
「あそこの店は完全歩合制だから指名がつかなければ一円にもならない。その前借というのは絶対に返せずさらに増える仕組みになっています。それに奥さんは夫以外の人と~その~~あの~」
「いえ、私は…そんな…夫がはじめてでした」
「奥さん、あそこの店は触り放題指入れ放題、花びら三回転、素股に生尺ゴックンをウリにしています。汚いおっさんのナニをナニしてナニをできますか?」
「………」
「奥さん…」
「でも、いまさら…」
 一馬のタクシーはもうとっくにマンションの前に着いていた。そろそろホステスの出勤時間か次々と厚化粧の女がタクシーを拾っていた。一馬は、
「奥さん、東京の借金取りから逃げてきた根性があるのでしたら、どうですここも逃げませんか?」
「に、逃げるって?」
「そう丁度、俺は独身で部屋も三部屋ある。俺はタクシーでほとんど家にはいないからとりあえずは俺の家にこないか?」

 一馬はここまで一気に話しをしていたが、この「らんらん」のBGMは消されてジョッキーの座っているテーブルの周りには7~8名の運転手が集まって真剣に聞いている。ジョッキーの真後ろには「静香」がどこからか移動させた椅子に座り、欄ママも愛ママも腕組みをして次の展開を待っていたが、ついにこの店の探偵好きのジャジャ馬娘の静香が口を挟んできた。
「か、一馬さん、そ、それでどうなったの?その綺麗な奥さんって30歳なの~いやだ~20歳も年下?私と竜さんでも15歳も違うからおっさんなのに~で…?」
 一馬は誰にいうでなしにその静香の質問に答えていた。
「それから俺は半分強制的にその奥さんからマンションのキーを取り上げてさっきのトランクをタクシーに乗せて俺の家まで運んだ、もちろんこの親子も…ところが今日会社に出勤すると同時に岩田という男から電話があった。その岩田は俺があの親子を乗せて走ったいったと断言した上で、今晩話がしたいといってきた」
 ジョッキーが、
「おいおい!その岩田っていうのはあの荒川興行の若頭の岩田のことだ!それで一馬さんはどういったのだ!」
「もちろん知らないといったが…あのマンションの前で約10分ほど「ひとみ」さんと、いやひとみさんというのだその奥さん…キャハハハ」
「こら、こら!テレるな一馬さん」と静香がジョッキーのマスコットのステッキ(鞭)を取り上げてテーブルをバンバン!たたいて話の続きを催促していた。一馬はテレながらも真剣な眼差しで、
「岩田は、ひとみさんにもう100万円もの前借を渡しているから、それを返すかひとみさんを差し出せといっている。それでその話しを今夜したいといっている」
「か、か、か、…一馬さん、いいよまかして~なにせこっちにはジョッキーの竜がついているからこのステッキでヤクザをやっつけてひとみさんを解放しょう!「エィエィオー!」と静香は一人で興奮していた。

 午前4時、岩倉にある洛北タクシーの車庫の前には黒のベンツが、そしてその後ろ10メーターの場所に赤のミニクーパーが停車している。このミニクーパーは自称私立女探偵の静香のもので助手席には愛ママが…。一馬のタクシーとジョッキーのタクシーが車庫に入っていった。そして4時20分にはジョッキーのタクシーに乗って一馬が車庫から出てくるとベンツの4人がバラバラと降りてきてジョッキーのタクシーに止まれと両手を広げているがジョッキーはそれを無視して急発進するとさすがヤクザも退いていた。もちろんベンツはジョッキーのタクシーを静香のミニクーパーはベンツを追跡していた。
 ジョッキーは岩倉の実相院の駐車場にタクシーを停めると一馬と二人でベンツに歩いて近づいていった。静香のミニクーパーがヘッドライトを上目にして照らしている…愛ママは「キャー東映のヤクザ映画と一緒やん!」と奇妙な興奮をしていた。
 そのベンツの岩田が車の中で葉巻を吸いながら、
「こら!お前らいい度胸をしている!どっちがどっちや?」
「俺が和田一馬で、こっちがジョッキーの竜や!」
「お前が和田か!で、どうするのや、100万かひとみを差し出すのか?」
「ひとみさんは、たしかに10万円と新幹線代を借りたといっている。それにあのマンションは荒川興行の社宅になっているしそれに一日も住んでいない。ここに12万円あるからこれで解決をしてほしい」
「ほう~なんか二人ともタクシーの運転手にしくとのはもったないが、こっちも男を売る商売をしている、タクシー運転手風情になめられたらメンツが立たんのや!」
 そこでジョッキーが、
「そやねん、こっちもそっちのメンツを考えて会社の前では恥をかかさんとこと思ってわざわざここまで連れてきたんや!感謝されるのはこっちや!…岩田はん、12万円で解決したほうが…」
 この時「なにを~!」と叫びながらチンピラ風の若い男がジョッキーになぐりかかってきたが、ジョッキーはスーツの背中に潜ましていたマスコットのステッキを「ピュー!」と打ち下ろすと、チンピラの右耳が真っ直ぐ3メートルほど上に上がって一瞬停止した後、蝶々の片側の羽のごとくヒラヒラとゆっくりベンツのウインドーガラスに落ちてきた。チンピラはそれが自分の耳だとわかるのに数秒もかかり手で右耳を触ってから何も言わずに気絶していた。このステッキは競馬の勝負鞭というが人間の何倍もの体を持つ馬でさえ、それを目の前にかざすだけでも恐れを成して狂ったように走る出すという代物なのだ。これを人間に使えばたとえ軽い一振りでも、転げ回り背中には一生もののみみず腫れがくっきりとできるほどの強力武器になっていた。

 それを見ていたベンツの中の3人も飛び出してくるのかと思えば岩田は悠然と葉巻を吹かしながら、
「お前か!ジョッキーの竜というのは、どっかで聞いたことがあるとこいつに調べさせたら…ノートパソコンで返事があったは!」
「岩田はんといったな!それで?」
「あんたK市でも派手に暴れまくって同じ傘下の「山梨組」の組員20名のうち13名の耳をそのステッキでそぎ落としてK市では山梨組のことを「耳なし組」と笑われて解散したとある」
「俺はどこでもかしこでもこのステッキを振り下ろしてはいない、弱い人間をいじめるからだ!」
「ジョッキーの竜、そらあんさん~まだ青いは!あの女そう「ひとみ」だ!あの女をなにもこっちから北朝鮮のように拉致をしていない、あの女の方からこの条件で働きたいと電話してきたのだ!女の武器を最大限活かして第二の人生の成功を求めたのだ!それをお前らの安物の同情で…」
「何をいっている、お前らは女を食い物にしている!」
「ジョッキーの竜、今日のところはお前の顔を立ててやる、その12万円もひとみもお前らにくれてやるからもううちの組に近づくな!」

 こうしてヤクザから無事に「ひとみ」を救出したジョッキーと一馬は「らんらん」でもタクシー会社でも時の人となっていた。そこで運転手らの興味は一馬とひとみの同居の話しに集中していた。
「一馬さん、そ、それで夜の生活は…ケケケ…いいやろ~30歳の新妻は…キャハハハ」と同じ質問を仲間から浴びせられていた。それに気をよくした一馬もランチタイムには、ひとみ親子をタクシーに乗せてやってきては仲間に披露していた。
 あれから一ヶ月がたって一馬が「らんらん」に現れたがなぜか元気がないので静香とジョッキーが顔を合わして一馬を質問攻めにしていた。静香が、
「さすが、20歳も年下だと色々…あるの?」
「いや~そうじゃない…」
「どないしたん?~白状しなさい~この静香さまに~一馬さん」
「じ、実は…ひとみ親子は荒川興行のマンションに帰った!」
「えっ!えええ~~~!」
 
 一馬はこの新しい生活のために毎日4~5時間の残業をこなし休日も月に2回しかとらないで働いてはいたが、なにせこの不況では思い通りには売り上げが上がらない、それでもやっとこさ手取り20万円の給料をひとみに手渡していた。その20万円から俺の昼食代と煙草代、それに晩酌の発泡酒一本代として4万円を差し引いてた残り16万円で家賃と光熱費、それに食費にしてほしいというと、ひとみは、
「一馬さん、私の人生はこれで終わりです。後は娘の「まゆみ」に命をかけています。まゆみには一流の幼稚園に入ってもらい「ピアノ」「ダンス」「英語」も習わしたいのです。でもこの16万円では何もできません…」
「し、しかし、まゆみを保育所に入れてひとみさんも働けばなんとかなる!」
「いやです、そんな食べてチョンの生活なんて私には…」
「では、どうしたら…月々いくらぐらいいるのだ!」
「そう、少なくても30万円なければやってはいけません…ですから私は覚悟してあの店にと…あの店では月々40万円が保障されています」
「それは売春をしてのことだ!売春をしたお金でまゆみちゃんを育ててもまゆみは喜ばない!」
「ですから、まゆみが何もわからないうちにお金を貯めたかったのです…これでは生殺しです、もう一ヶ月も損しました…」
 その話が終わらないうちにひとみはあの店に電話をした。そして30分もしない間にあの岩田のベンツがきた。そしてその岩田が俺を見て笑っていた!チクショー!
「おいおい、一馬さん、それでひとみさんはそのベンツに乗っていったのか?」
 一馬は黙っていたが、その通りだと推察がてきる。今この話を周りで聞いているのはそもそもこの話を起こした最初のメンバーとまったく同じで静香などは涙ぐみながら、
「一馬さん、この一ヶ月一つの家であんなに綺麗な奥さんの手料理、そして甘い~生活を考えれば得したと思わなくっちゃ!」というとジョッキーも、
「そや!何回したかは聞きとうはないけろ~キャハハハハ」
 一馬が、
「ジョッキー、静香、それに皆も聞いてくれ!俺も男だからひとみさんを何回も誘惑をした。ところがひとみさんは、娘と同じ屋根の下ではそんなふしだらなことはしたくないと拒み続けていたから俺は~俺は…ひとみさんとはキスどころか手も握ってはいない」
 この話しを聞いて一瞬静まりかえったが誰かが小さな声で「バンザイ!」というと同時に全員が吹きだしていた。一馬もテレ隠しに笑っていたが、ジョッキーの脳裏にはあの岩田の言葉が浮かんでいた。
「ジョッキーの竜さんとやら、そら~あんさんはまだ青い!」だった。
                                   (おわり)
この小説の1〜5話は紙の本になります。⇩この小説は東映シネマにノミネートされたことがあります。