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初詣客の警備にフォックス警備の狐が大活躍するも人間に化ける特訓は大変になる・伏見稲荷大社の物語…81話

2022-11-27 09:45:28 | 日記
初詣客の警備にフォックス警備の狐が大活躍するも人間に化ける特訓は大変になる・伏見稲荷大社の物語…81話

 823年正月三が日の参拝客は約20万人(平安騎馬隊発表)と予想されていた。現在の2019年はこれが200万人(京都府警発表)と予想されているが、現在の京都市民は150万人、823年ごろの同じ京都市民は約15万人ですから人口の割合でで計算すると同じぐらいの賑わいになります。

 この平穏な平安時代でもこの参拝客の誘導や事故防止、はたまたテロ対策には力を入れていた。しかし、約100名の稲荷神社の神官、巫女などは本職が忙しくて警備には参加できない、そこで稲荷大学の学生のボランティア200名、平安騎馬隊の60名で交通整理をすることになったが、これとて三が日も徹夜の24時間警備は無理になるので稲荷神社三代目の宮司の伊蔵はテロ対策要員としてフォックス警備保障の狐に応援を依頼していた。この狐はイヌ科の動物で嗅覚は人間の約1000倍といわれているので爆発物、麻薬所持者の監視には都合がすこぶるよかった。

 この狐の隊員はこの任務を遂行しょうと思ったらまずは人間に化けなければならない。そこで狐らは人間に化ける特訓をもう半年前からやっていた。まず人間のモデルの男女を神職、巫女から5人ほど選び仕草や顔の動作を研究していたが、これまた狐らも平安時代の平和ボケで化け方を忘れていたのか四苦八苦していた。ある狐は顔の輪郭は上手に化けるのに眼が一つとか三つになっている。また首が異様に長くてロクロ首というのもいた。

 そこで各地の稲荷神社に赴任している狐の中から人間に化けるのが上手い狐をピックアップして動員していたが、その応援狐も入れてやっと240匹になっていた。それと上手く化けても何かに気を取られると化けるのを忘れて元に戻り狐が着物を着ているのでこのほうが参拝者が気絶する騒ぎになる恐れもあった。しかも狐が人間に化けていられる時間にも制限がありせいぜい90分が限度とわかった。そこで狐一匹のパトロール出動は1回60分として20匹組の12班の班が編成されていた。

 大晦日の夜の8時ごろから神社で新年を迎えるため、また稲荷山からの初日の出を拝む目的のために若いカップルを中心に大勢の参拝者が訪れていた。狐の人間に化けた隊員も雄と雌のカップルで人ごみに紛れて警備をしていた。そしてこの厳重な警備体制を洛中、洛外の辻々の札(掲示板)に書いてテロ犯罪の抑止力を高め参拝者には安全をアッピールしたおかげで参拝者は去年より増えていた。

 この警備のおかげで検挙された者はスリが3名、痴漢が2名のみで三が日の警備が解かれる3日の夜10時にはフォックス警備保障の年始特別警備解散式が開催されていた。この式典には狐の大好物の油揚げなども屋台方式の食べ放題、それに酒も飲み放題だった。宮司の伊蔵も参加していたが、伊蔵は狐の隊長に、
「ほう、狐の警備員は240匹と聞いていたから料理も酒もふんだんに用意したが席がガラガラだが、警備で疲れて寝込んでいるのか?」
「あっ、はい、たしかにどこかで寝ているかも…」
「ふむ、隊長、なにか?待遇の不満でもあったのか?」
「いえ、それが…」
「ほう、今日はえらい歯切れが悪いが…」

 狐の隊長は伊蔵に問いつめられて、
「実は、狐の警備員は雄と雌のカップルで1組として人間に怪しまれないために恋人同士という設定で境内をパトロールしていました。ところがそこに愛が生まれたのか仲良くなってしまい。この警備が解かれたと同時に山の中で愛し合っているのです…」
「ほう、すると約80組のカップルが誕生したのか?それは目出度い」
「あっ、はい、しかし、この中には単身赴任の既婚者も人妻もいますから不倫になります」
「そか、狐界では不倫は認めていないからの~それは困ったことじゃ…」
「はい、隊長の私としてはそんな下品な不倫までも人間に化けなくてもいいと叱っていましたが」
「おぃおぃ、耳が痛いことをいうね~隊長は…」

 そのあくる日の4日には各地から応援に来ていた狐らもお土産をいっぱいもらって家路についていた。しかし、稲荷山の狐の不倫した夫、それに不倫した妻の家庭では夫婦喧嘩が始まりその仲裁に狐の隊長と伊蔵は正月気分を返上して山の中を走り回っていたというお話でした。




短編小説「タクシードライバー・ジョッキーの竜」第6話『ジョッキーの竜は、まだ青い!』音川伊奈利

2022-11-24 15:05:52 | 日記
短編小説「タクシードライバー・ジョッキーの竜」第6話『ジョッキーの竜は、まだ青い!』音川伊奈利

 タクシー運転手が仕事の合間に一服する飲食店というのは、うまい安いは当然としてももう一つ、過酷で孤独な労働を癒してくれるような店が絶対条件になっている。若いだの美人だののと贅沢は言わない。「いらっしゃい!」と明るい笑顔で迎えてくれる店員のいる店が何より好まれる。この京都市内にもそんな店が何軒もあり、そこは運転手仲間の憩いの場でもありお互いの情報の場でもあった。
 百万遍の喫茶店「らんらん」もそんな一つだ。ここの女主人(大ママ)は、店名と同じ「蘭」という。この大ママの娘で実質的に店を取り仕切っているのは「愛」という小ママがいる。店では「愛ママ」と呼ばれているが、見た目には三十代後半に見えるが本当の年齢は43歳になっていた。

 この蘭ママも愛ママも男運が悪くてそれぞれ二十歳そこそこで結婚をしているが、娘を一人産んでは離婚していた。愛ママの一人娘は「静香」というがまだ21歳で京都大学法学部の学生だった。「らんらん」から大学へは百万遍交差点の信号を一つ渡るだけの近さにあり昼時にはなにかと店を手伝っていた。
 この自称3姉妹のいる店のランチタイムには京大の学生やら常連のタクシードライバーでごったかえしていた。店のカウンターでは静香がコーヒーを煎れているためか静香目当ての学生に占領されている。タクシー運転手は4人掛けのテーブルにそれぞれ相席で色白で京美人の愛ママが運んでくれる日替わりランチを待っていた。
 ジョッキーにすれば、愛ママより若い静香に感心があって当然でカウンターに座るとするがその度に静香から、
「竜さん、ここはドライバー席でないの、ほら!シッ!皆が竜さんの競馬の予想を待っているから」といつも追い払われていた。竜が元JRAのジョッキーだったことは運転手の誰もが知っているから競馬の予想紙をテーブルいっぱいに広げて竜の予想を待っている。
 ジョッキーは馬券を一度も買ったことがない、そればかりか他のギャンブルにも一切手を出さないが、いやそれだからこそ竜の予想の的中の確立は高かった。竜は静香に追っ払われてやむなくドライバー席?座ると真っ先に声をかけてくる洛北タクシーの和田一馬がポケッ~とした顔でコーヒーを飲んでいた。竜は、
「一馬ちゃん、何をしているんや~腹でも痛いのか?」
「あぁ~ジョッキーか…」と目も合わしてこない、とこれを見た一馬と同僚の川田が、
「ジョッキー、こいつ…女に恋をしているんや~ケケケ」
「ん?一馬さん?ほんまに~キャハハハハ」
「そ、それも、20歳も年下の若い子持ちに女に…ハッハッハッ」

 和田一馬は50歳で10年ほど前に離婚をしていた。その時に家族と住んでいた古い民家の借家に今でも一人で住んでいた。その一馬の話しによると一週間ほど前にJR京都駅八条口から一目でヤクザとわかる男と30歳前後の色白の美人とその娘の3人を乗せた。行き先はまず五条壬生川下がるのマンションに寄ってその親子のトランクを部屋に入れた。それからタクシーに戻ってそのヤクザはその女に、
「いいか!このマンションを4時20分に出て、ここでこうしてタクシーを拾って乗れ!そして運転手に「団栗橋(ドングリ)東入る」と言え」といってから俺にも団栗橋東入るにいけといってきた。で、そこまで行くと俺にヤクザはまた待っとけというので待っているとその3人は民間の夜間託児所に入っていった。そしてでてくるとヤクザはその女に、
「いいか!明日からはここで娘をここに預けてここから店まで歩いてこい!ここからは歩いて5分だ!」
 一馬のタクシーは縄手通りを北上して祇園歓楽街の北側の端のテナントビルの前でストップを命じられまた待っとけという。その3人が入ったのはピンクサロン「お色気姉妹」だった。やがて10分ほどででてきたがヤクザは俺にタクシーチケットを渡してさっきの壬生川のマンションまでこの親子を送っていけと命令してきた。
 娘はまだ2歳前後で可愛いかった。いやそれよりもその母親は透き通るような白い肌で小顔の美人だった…それで俺はおもわず声をかけてしまった。
「お客さん、もしかしてあの店に勤めるのですか?」
「はい、色々事情があって…」
「でもあの店のサービスは京都では超過激な店で俺たち客には嬉しい限りだが…その…お客さんには…」
「はい、さっきの方にだいたい聞いています…でもこの娘を育てるには…」
「し、しかし、よく事情はわかりませんが、母子家庭としての市の援助もあるし…」
「はい、それも考えましたが…それをするには京都市に住民票を移さなければなりません。そうすれば色々な人達が押しかけてきます」
「借金ですが…」
「はい、夫が商売に失敗してアチコチで借りて…その借金のほとんどに私が連帯保証人になっています。私の両親は早く他界して兄弟もいません…」
「それで、その夫は?」
「はい、夫は店のパートの人妻と逃避行して連絡は取れません」
「し、しかし、そうであってもあの店は…ほらさっきもらったタクシーチケットにも「荒川興行」のゴム印が押してあるでしょう。ここは関西の広域暴力団の傘下のヤクザで主な資金源は売春です」
「でも、売春はしなくてもいいといっていました。それに…」
「それに…」
「当面の生活費として10万円、それにあのマンションの保証金や家賃、京都までの旅費ももう立て替えていただいていますから…」
「あそこの店は完全歩合制だから指名がつかなければ一円にもならない。その前借というのは絶対に返せずさらに増える仕組みになっています。それに奥さんは夫以外の人と~その~~あの~」
「いえ、私は…そんな…夫がはじめてでした」
「奥さん、あそこの店は触り放題指入れ放題、花びら三回転、素股に生尺ゴックンをウリにしています。汚いおっさんのナニをナニしてナニをできますか?」
「………」
「奥さん…」
「でも、いまさら…」
 一馬のタクシーはもうとっくにマンションの前に着いていた。そろそろホステスの出勤時間か次々と厚化粧の女がタクシーを拾っていた。一馬は、
「奥さん、東京の借金取りから逃げてきた根性があるのでしたら、どうですここも逃げませんか?」
「に、逃げるって?」
「そう丁度、俺は独身で部屋も三部屋ある。俺はタクシーでほとんど家にはいないからとりあえずは俺の家にこないか?」

 一馬はここまで一気に話しをしていたが、この「らんらん」のBGMは消されてジョッキーの座っているテーブルの周りには7~8名の運転手が集まって真剣に聞いている。ジョッキーの真後ろには「静香」がどこからか移動させた椅子に座り、欄ママも愛ママも腕組みをして次の展開を待っていたが、ついにこの店の探偵好きのジャジャ馬娘の静香が口を挟んできた。
「か、一馬さん、そ、それでどうなったの?その綺麗な奥さんって30歳なの~いやだ~20歳も年下?私と竜さんでも15歳も違うからおっさんなのに~で…?」
 一馬は誰にいうでなしにその静香の質問に答えていた。
「それから俺は半分強制的にその奥さんからマンションのキーを取り上げてさっきのトランクをタクシーに乗せて俺の家まで運んだ、もちろんこの親子も…ところが今日会社に出勤すると同時に岩田という男から電話があった。その岩田は俺があの親子を乗せて走ったいったと断言した上で、今晩話がしたいといってきた」
 ジョッキーが、
「おいおい!その岩田っていうのはあの荒川興行の若頭の岩田のことだ!それで一馬さんはどういったのだ!」
「もちろん知らないといったが…あのマンションの前で約10分ほど「ひとみ」さんと、いやひとみさんというのだその奥さん…キャハハハ」
「こら、こら!テレるな一馬さん」と静香がジョッキーのマスコットのステッキ(鞭)を取り上げてテーブルをバンバン!たたいて話の続きを催促していた。一馬はテレながらも真剣な眼差しで、
「岩田は、ひとみさんにもう100万円もの前借を渡しているから、それを返すかひとみさんを差し出せといっている。それでその話しを今夜したいといっている」
「か、か、か、…一馬さん、いいよまかして~なにせこっちにはジョッキーの竜がついているからこのステッキでヤクザをやっつけてひとみさんを解放しょう!「エィエィオー!」と静香は一人で興奮していた。

 午前4時、岩倉にある洛北タクシーの車庫の前には黒のベンツが、そしてその後ろ10メーターの場所に赤のミニクーパーが停車している。このミニクーパーは自称私立女探偵の静香のもので助手席には愛ママが…。一馬のタクシーとジョッキーのタクシーが車庫に入っていった。そして4時20分にはジョッキーのタクシーに乗って一馬が車庫から出てくるとベンツの4人がバラバラと降りてきてジョッキーのタクシーに止まれと両手を広げているがジョッキーはそれを無視して急発進するとさすがヤクザも退いていた。もちろんベンツはジョッキーのタクシーを静香のミニクーパーはベンツを追跡していた。
 ジョッキーは岩倉の実相院の駐車場にタクシーを停めると一馬と二人でベンツに歩いて近づいていった。静香のミニクーパーがヘッドライトを上目にして照らしている…愛ママは「キャー東映のヤクザ映画と一緒やん!」と奇妙な興奮をしていた。
 そのベンツの岩田が車の中で葉巻を吸いながら、
「こら!お前らいい度胸をしている!どっちがどっちや?」
「俺が和田一馬で、こっちがジョッキーの竜や!」
「お前が和田か!で、どうするのや、100万かひとみを差し出すのか?」
「ひとみさんは、たしかに10万円と新幹線代を借りたといっている。それにあのマンションは荒川興行の社宅になっているしそれに一日も住んでいない。ここに12万円あるからこれで解決をしてほしい」
「ほう~なんか二人ともタクシーの運転手にしくとのはもったないが、こっちも男を売る商売をしている、タクシー運転手風情になめられたらメンツが立たんのや!」
 そこでジョッキーが、
「そやねん、こっちもそっちのメンツを考えて会社の前では恥をかかさんとこと思ってわざわざここまで連れてきたんや!感謝されるのはこっちや!…岩田はん、12万円で解決したほうが…」
 この時「なにを~!」と叫びながらチンピラ風の若い男がジョッキーになぐりかかってきたが、ジョッキーはスーツの背中に潜ましていたマスコットのステッキを「ピュー!」と打ち下ろすと、チンピラの右耳が真っ直ぐ3メートルほど上に上がって一瞬停止した後、蝶々の片側の羽のごとくヒラヒラとゆっくりベンツのウインドーガラスに落ちてきた。チンピラはそれが自分の耳だとわかるのに数秒もかかり手で右耳を触ってから何も言わずに気絶していた。このステッキは競馬の勝負鞭というが人間の何倍もの体を持つ馬でさえ、それを目の前にかざすだけでも恐れを成して狂ったように走る出すという代物なのだ。これを人間に使えばたとえ軽い一振りでも、転げ回り背中には一生もののみみず腫れがくっきりとできるほどの強力武器になっていた。

 それを見ていたベンツの中の3人も飛び出してくるのかと思えば岩田は悠然と葉巻を吹かしながら、
「お前か!ジョッキーの竜というのは、どっかで聞いたことがあるとこいつに調べさせたら…ノートパソコンで返事があったは!」
「岩田はんといったな!それで?」
「あんたK市でも派手に暴れまくって同じ傘下の「山梨組」の組員20名のうち13名の耳をそのステッキでそぎ落としてK市では山梨組のことを「耳なし組」と笑われて解散したとある」
「俺はどこでもかしこでもこのステッキを振り下ろしてはいない、弱い人間をいじめるからだ!」
「ジョッキーの竜、そらあんさん~まだ青いは!あの女そう「ひとみ」だ!あの女をなにもこっちから北朝鮮のように拉致をしていない、あの女の方からこの条件で働きたいと電話してきたのだ!女の武器を最大限活かして第二の人生の成功を求めたのだ!それをお前らの安物の同情で…」
「何をいっている、お前らは女を食い物にしている!」
「ジョッキーの竜、今日のところはお前の顔を立ててやる、その12万円もひとみもお前らにくれてやるからもううちの組に近づくな!」

 こうしてヤクザから無事に「ひとみ」を救出したジョッキーと一馬は「らんらん」でもタクシー会社でも時の人となっていた。そこで運転手らの興味は一馬とひとみの同居の話しに集中していた。
「一馬さん、そ、それで夜の生活は…ケケケ…いいやろ~30歳の新妻は…キャハハハ」と同じ質問を仲間から浴びせられていた。それに気をよくした一馬もランチタイムには、ひとみ親子をタクシーに乗せてやってきては仲間に披露していた。
 あれから一ヶ月がたって一馬が「らんらん」に現れたがなぜか元気がないので静香とジョッキーが顔を合わして一馬を質問攻めにしていた。静香が、
「さすが、20歳も年下だと色々…あるの?」
「いや~そうじゃない…」
「どないしたん?~白状しなさい~この静香さまに~一馬さん」
「じ、実は…ひとみ親子は荒川興行のマンションに帰った!」
「えっ!えええ~~~!」
 
 一馬はこの新しい生活のために毎日4~5時間の残業をこなし休日も月に2回しかとらないで働いてはいたが、なにせこの不況では思い通りには売り上げが上がらない、それでもやっとこさ手取り20万円の給料をひとみに手渡していた。その20万円から俺の昼食代と煙草代、それに晩酌の発泡酒一本代として4万円を差し引いてた残り16万円で家賃と光熱費、それに食費にしてほしいというと、ひとみは、
「一馬さん、私の人生はこれで終わりです。後は娘の「まゆみ」に命をかけています。まゆみには一流の幼稚園に入ってもらい「ピアノ」「ダンス」「英語」も習わしたいのです。でもこの16万円では何もできません…」
「し、しかし、まゆみを保育所に入れてひとみさんも働けばなんとかなる!」
「いやです、そんな食べてチョンの生活なんて私には…」
「では、どうしたら…月々いくらぐらいいるのだ!」
「そう、少なくても30万円なければやってはいけません…ですから私は覚悟してあの店にと…あの店では月々40万円が保障されています」
「それは売春をしてのことだ!売春をしたお金でまゆみちゃんを育ててもまゆみは喜ばない!」
「ですから、まゆみが何もわからないうちにお金を貯めたかったのです…これでは生殺しです、もう一ヶ月も損しました…」
 その話が終わらないうちにひとみはあの店に電話をした。そして30分もしない間にあの岩田のベンツがきた。そしてその岩田が俺を見て笑っていた!チクショー!
「おいおい、一馬さん、それでひとみさんはそのベンツに乗っていったのか?」
 一馬は黙っていたが、その通りだと推察がてきる。今この話を周りで聞いているのはそもそもこの話を起こした最初のメンバーとまったく同じで静香などは涙ぐみながら、
「一馬さん、この一ヶ月一つの家であんなに綺麗な奥さんの手料理、そして甘い~生活を考えれば得したと思わなくっちゃ!」というとジョッキーも、
「そや!何回したかは聞きとうはないけろ~キャハハハハ」
 一馬が、
「ジョッキー、静香、それに皆も聞いてくれ!俺も男だからひとみさんを何回も誘惑をした。ところがひとみさんは、娘と同じ屋根の下ではそんなふしだらなことはしたくないと拒み続けていたから俺は~俺は…ひとみさんとはキスどころか手も握ってはいない」
 この話しを聞いて一瞬静まりかえったが誰かが小さな声で「バンザイ!」というと同時に全員が吹きだしていた。一馬もテレ隠しに笑っていたが、ジョッキーの脳裏にはあの岩田の言葉が浮かんでいた。
「ジョッキーの竜さんとやら、そら~あんさんはまだ青い!」だった。
                                   (おわり)
この小説の1〜5話は紙の本になります。⇩この小説は東映シネマにノミネートされたことがあります。





ツイコラム ツイ川柳 ツイ写真 で一つの作品になります。693〜702の10編 おうちごはん おうち居酒屋 #花言葉 など

2022-11-17 15:27:56 | 日記
ツイコラム ツイ川柳 ツイ写真 で一つの作品になります。693〜702の10編 おうちごはん おうち居酒屋 #花言葉 など

#ツイコラム 693
#大根キムチ に花言葉はないが、大根は「潔白」 #トウガラシは「生命力」なので合体して伊奈利新花言葉で「真っ赤な嘘」「記憶喪失」にします。政治家が国会で顔を赤くして記憶ない潔白だと議員を辞任しない生命力に由来します。
#ツイ川柳
・壺の中 覗けば大臣 議員だらけ
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 694
#寝小便 には雄鶏の🐔トサカを焼いたのが良いと私も祖母によく食べさせられた。 #ケイトウ そのトサカに似ていることから鶏頭…花言葉は画像。
#鶏頭牛尾 #鶏口牛後 は牛の尻尾よりも小さくても #一国一城 の主になれという教え。
#ツイ川柳
・堅実に 生きる術なら 公務員
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 695
桜花言葉 精神美 優美な女性だが、それは花で #サクラモミジ にはないので新花言葉、女は #華麗婦人 男は #濡れ落ち葉 にします。華麗は枯れ葉から濡れ落ち葉は妻にへばりついて始末が悪い。禅寺には掃除が大変で桜なし。
#ツイ川柳
・さくら散り 濡れ落ち葉でも 春は来る
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 696
下を見て歩かず前を見て歩けというが、🌈たまには空を見上げて見ませんか?…秋は青い空に白い🌫️ #雲の芸術 の花盛りだが、 #夜の祇園 も花盛り、たまには #夜の蝶 🦋を捕獲してみたい。
#ツイ川柳
・夜の蝶 金の網しか 寄りつかず
・たまには 空を見上げて 見ませんか?
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 697 #おうちごはん
風邪ひいて思わぬ出費で #貧困定食 の #おうち居酒屋 #じゃがマヨ #ブナシメジ #ベーコン 幸いバカ高い薬効のおかげか?こんなおかずとバーチャルの女性👯(スマホの中)コンパニオンでも酒がススム君…ありがたい。
#ツイ川柳
・風邪ひいて 健康一番 再確認
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 698
欅と銀杏は共に #樹齢1000年 の長寿で、 #欅 の花言葉は #幸運 #健康 #長寿 となっている。ただ千年も生きるのは稀に幸運な #千年樹 … 人間の幸運、不運は自分で判断しなければならない宿命で他人がとやかく言うこともない。
#ツイ川柳
・このコラム 書ける喜び 自分だけ
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 699 #欅 2
#ワコール本社 の #大欅 の四季の定点撮影は私の #気になる木 になります。昨日に続いて欅ですいません。
#ツイ川柳
・気になる木 気になる女 人のもの
伊奈利🦊⛩️


ツイコラム 700
魚肉などの食材が高くなり #冷凍食品 が多くなった。 #大阪王将 の #冷凍餃子 は安い!170円(税込)それなりの味と価格で #年金生活者 の強い味方になる。 #餃子の王将 その前の創業者の170億円の不明金…餃子何人前の売り上げなのか?
#ツイコラム
・餃子 焼いて資金も 焦げ付かす
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 701 #ヒメツルソバ
#金平糖 によく似た花で紅葉して春から秋まで楽しめる雑草。花言葉は #思いがけない出会い …ある時私の小説を読んだ美人編集長が私に小説を書けという、それが運良く大ヒットして高級ホテルで🍷ワインで乾杯していた。そろそろの時目覚まし時計で目が覚めた出会い🦊

💗ハートの形を意識して写真を撮ったが、そう♥️見えませんか?
#ツイ川柳
・年取れば 心筋梗塞 ♥️注意なり 伊奈利♥️🦊⛩️


#ツイコラム 702
戦後の住宅難の時に建てられた木造2階建てアパート、当時は #高級アパート で前庭には #エントラス の松と石庭がある。その石は奇妙な形で私には右が梟、左が亀に見えるが…やがてこのアパートも解体され何かに生まれ変わるだろ?
#ツイ川柳
・石一つ 人に寄っては 意思変わる
伊奈利🦊⛩️

私のツイッター、ブログは「音川伊奈利」で検索してください。


京都歴史裏の小説~空海(弘法大師)のラブホテルは羅城門

2022-11-08 15:08:14 | 日記
京都歴史裏の小説~空海(弘法大師)のラブホテルは羅城門

 平安京の入り口には羅城門があり、その両脇に国寺の東寺と西寺が同じ規模同じ五重の塔で競い合っていた。羅城門の外は洛外で畑や田んぼばかりの農村地帯が広がっていた。その村は唐橋村といって主に九条葱を栽培していた。葱の農家ははそれぞれ屋号を持ちその屋号の「葱伊」の一人娘に志津がいた。

 その志津に東寺の管主の空海(弘法)と西寺の管主の守敏(しゅびん)が一目惚れをしてしまった。元々犬猿の仲だったこの2人は負けるものかとあらゆる手を使って取り合いになった。志津の父親の伊助は西寺に野菜や米を納入している関係で志津の相手は守敏に決めた。

 一方の恋に破れた空海はそれでも志津のことをあきらめなかったばかりか人妻となった志津の色気に前よりさらに好きになっていた。志津を嫁にした守敏は1年ほどは志津を可愛がっていたが、これも根からのケチでやきもちなのか志津の買い物や外出を厳しく監視していた。この守敏は酒癖も悪く、酔えば妻に暴力もふるっていた。これは現在にも通じる話で「釣った魚に餌はいらない」と思っていたのだろう。

 空海はそれを見透かしたかのように連日のごとく愛の文(ラブレター)を弟子に持たせて志津に手渡していた。そしてある夜、羅城門で密会の約束までしてしまった。羅城門というのは一ヶ月ごとに東寺と西寺が門番を置き交代で管理していた。門の2階は二十畳ぐらいの部屋になっているから、ここに寝具や行灯まで持ち込み本格的なラブホテルにもなっていた。

 しかし、これも守敏に知られることになり怒った守敏は羅城門に駆け上がり弓で空海を狙って矢を放ったが、矢は空海を庇おうとした志津の首に刺さってしまい志津はそのまま死んでしまった。この志津の死は不義密通とされ葬儀もだされず門外の横に穴を掘られて土に埋められてしまった。

 それを聞いた村民はこの地に地蔵を祀り、小さいながらも祠も建てられている。その地蔵の首には矢のあとが残っているということからこの地蔵を「矢負地蔵」とも「矢取地蔵」ともいう。この祠は今も羅城門址の片隅にあります。

 妻を寝取られ、妻を殺した守敏は都人から笑われ、妻殺しといわれてからは何をしても上手くいかず西寺は廃墟になってしまった。一方の空海は21日の月命日には老若男女が訪れていた。その西寺の現在は巨大の金堂の礎石だけが残っています。歴史を問わず、妻を大事にしなければ妻は空海や私のようなオトコに取られるというありがたいお話でした。ちなみにこの小説は史実には基づかないものどす。。。



画像①は、羅城門の横にある「矢取地蔵」…②は、今も栄える東寺…③は、妻を寝取られた守敏の西寺址…あるのは金堂の礎石のみ。

★~あとがき…この空海と守敏との死闘の戦いはまだまだ続きます。次回に書きます。🦊⛩️


ツイコラムとツイ川柳とツイ写真で一つの作品になります。683〜692…10編 銀木犀 本日のランチ おうち居酒屋 花言葉など

2022-11-08 09:29:50 | 日記
ツイコラムとツイ川柳とツイ写真で一つの作品になります。683〜692…10編 銀木犀 本日のランチ おうち居酒屋 花言葉など

#ツイコラム 683
#金木犀 #銀木犀 のあるお屋敷の近くに引越してきたのは #阪神淡路大震災 一週間前だから27年になる。この年に生まれた赤ちゃんは27歳 #月日とは時には残酷なもの 私も老いぼれて人から見たらお爺さんになるのかと思うと悲しくなる。
#ツイ川柳
・終活? まだ20年 枯れません
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 684
#大根の花言葉 #潔白 (汚れていなくて心や行いが正しくてうしろ暗い所がない)⇐人間社会には存在しないことかも知れないが、 #東京五輪汚職 の高橋さんは潔白だと言っている。だから信用出来て潔白な犬や猫のペットブームかも?
#ツイコラム
・潔白の 心もて遊ぶ 結婚詐欺
伊奈利🦊⛩️


ツイコラム 685
#造花の花言葉 #偽りの愛 #セックスレス この2つは現代病の代表。その昔 #夫婦喧嘩 をしても一晩寝れば仲直りだが、最近は夫婦とも価値観の押し付け合いで相手に勝つことしか頭にない、負けた夫は惨め😰…勝った妻は母子家庭に㊗️
#ツイ川柳
・価値観は 結婚前に 調べとけ
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 686
割れ目から7枚の #ヒラタケ ?が顔を出して #核戦争前夜 の地球より宇宙に帰りたい。そうキノコの先祖🍄は #宇宙人 だったのです。花言葉も #宇宙 …隕石に乗り地球に遊びに来てもう一万年、地球脱出仲間の宇宙船が迎えに来ます
#ツイ川柳
・人間の 愚かさきのこ 笑っている
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 687
# 渋柿 が鈴なり…これは老夫婦が種から植えたそうです。 #柿の花言葉 #自然の美しさ 古女房が化粧もしないで夫に小言を言う姿は自然だが美しくはない。渋柿は甘くはなるが、渋太い妻は煮ても焼いても甘くならない…無情🎃
#ツイ川柳
・アルバムの 綺麗な君は どこ行った
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 688
町の #和菓子屋さん で季節を感じようと #くり餅 3個買った。 #旬の食べ物 #季節の食べ物 を感じなくなったら😇 🌰の4文字熟語 #雨栗日柿 雨の年は栗が豊作、晴れの年は柿が豊作 だという。一方、政治の無策で国民は大凶作…😓
#ツイ川柳
・後進国に 抜かれ抜かれて 貧困丸🇯🇵
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 689
#銀杏 の鈴なり。子供の頃は大人も子供も競争で拾ったもので、どこの家でも #銀杏焼き器 もあったが今は誰も拾わない…花言葉は #荘厳 #長寿 #鎮魂 でこの鎮魂とは体から魂が抜け出さないように鎮めるとある。 #接して漏らさず
#ツイ川柳
・人妻を 口説かないのも 鎮魂か💞
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 690
#カザンデマリ 花言葉 #美しさはあなたの魅力 …各自のアイコンを見るとどれも美しくて素敵です。私のも可愛いでしょう☺️これはりるさん@Lileartist1266に提供していただきました。このアイコンに恥じないように…可愛い文章を💞
#ツイ川柳
・アイコンに あなたの性格 出ています
🦊⛩️



#ツイコラム 691
#マリーゴールド 花言葉 #嫉妬 だが、この花はそんな嫉妬するほど綺麗ではない。たぶん、花言葉を作った人が金髪のマリーさんの美貌に嫉妬したのだろう? 持論だが、 #人は嫉妬と妬みで出来ている 人に嫉妬されるのは良い傾向と見る。
#ツイ川柳
・人さまに 嫉妬妬まれ いざ行かん
伊奈利🦊⛩️


#ツイコラム 692 #本日のランチ
#日清本麺 #濃厚味噌 を食べて見た。それなりに美味しいが、278円とかなり贅沢をした。これもこのコラムの投資、ネタのため…毎回花言葉では飽きられるという思案から。私なんかは文字だからいいが…🗨️
#ツイ川柳
#絵描きさん 描かなければ ただの人 (失礼)
伊奈利🦊⛩️


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