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フォアフット着地は

2010-06-30 23:18:26 | 走るを科学する
ところで、ランニングでの着地について考えてみよう。

画像は大阪国際女子でのトップ集団の着地の瞬間。
一番右側がリディア・シモン。見ていただいたらわかるように、ほとんどのトップアスリートの着地は同じような着地の瞬間の画像となる。
実は踵からではなく、足底の外側から着地し、前足部分から親指に抜けていくことがわかる。

けっして太腿を大きく振り上げてストライドを伸ばすのではなく、後に回った足のきりかえしが実にスムーズでからだの重心の下に足を持ってくる。

足の切り返し。これが速いのが短距離のウサイン・ボルト。テレビでウサイン・ボルトの速さの秘密の特集があったが、カール・ルイス以上の切り返しの反応なのだそうだ。
きびすを返すというが踵が着地した地面から上がる速さ=切り返しがスピードを上げる要素なのだそうだ。

一時期はヒール部分の安定性を強調するシューズが席巻したが、最近では踵着地の走りではなくフラット走だとかフォアフット(前足)走法が速く走るコツだと論じられている。
かつて、中山竹通(元オリンピック代表選手)さんが言ってたことだが、「フラット走法といっても、ほとんど前足部に意識した着地の方が速く走れる気がする」のだそうだ。
フラット走法と言っても、ほとんど瞬間的な着地であって、踵ではなく前足部分で着地する感覚。この方が着地という一つのモーションを考えても、足の切りかえしには時間が短縮される。

踵着地とフォアフット着地の違い。いかに踵着地が膝や脚に着地の衝撃が加わるかがわかる。

もう一つの画像を観ていただこう。



チーターやピューマなど猫科の骨格写真。後足の飛び出ている部分が踵の骨。
猫科族は踵が地面についてないのがわかる。獲物を追いかけたり、速く走るために着地する部分は肉球と呼ばれるやわらかいクッションのついた前足部分で地面をける。
人間にとっても踵は正立を安定させるための骨であって、着地用の形状はしていない。

これまで踵部分のスタビリティを強化されたシューズはランニングにとっていったいなんなんでしょうか?



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