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100kmウルトラを快走する本…「知識・技術」その1

2012-09-22 00:04:03 | 走るを科学する
岩本能史コーチの書籍の概要を紹介させていただきましたが…

早速、ランナーに常識とされている事柄について、それは違うと科学的に具体的な内容で反論しています。その内容を少しずつ紹介させていただきたいと思う。

「給水と塩分をとれば脱水対策」
レース中に喉が渇き始めたら、それは脱水症状の兆候と言われてました。フルマラソンでもウルトラマラソンでもスポドリ、水とあわせて盛塩や梅干しが置かれているところがあります。
汗として出ていった塩分補給として塩をなめ、水を摂取していました。
しかし、よく考えてみるとレース直前までスポドリを給水してたっぷりの水分をとっているのに、5kmに到達するまで(30分も経たないうちに)に喉に渇きを覚えることがこれまでも度々ありました。
岩本コーチは注意したいのは水分=水、塩分=塩と思い込んで摂取してしまうことだと言います。汗とともに体液の組成であるナトリウムも出ていくが、体液を構成しているのはいろんな電解質(イオン化しているミネラル)であって、ナトリウムはその一つ。崩れた体液のバランスを補うのは電解質の溶け込んだ水分だと断言します。ミネラルウォーターでさえ、体液を組成するミネラルに足りておらず、スポドリでさえ十分でない。さらに体に吸収されるのに30分以上かかる。ベストは点滴等に使用される電解質の溶け込んだ「経口補水液」だと説きます。これは体液に一番近く、すぐに吸収されていくから、風などの脱水症状の際に使われているのだそうです。
水だけとってると体内で吸収されずに余った水が尿になりますし、胃の中で走るたびに揺れて胃を痛めることになるのだそうです。

「痙攣対策での屈伸、ストレッチ」
先に述べたように体液のバランスが崩れると痙攣が起きやすくなります。私もフルマラソン後半でふくらはぎがビクビクっときて立ち止まってしまったことがありますし、何度もレース中の痙攣を経験しています。
その痙攣がどこからきているのかをわかっていなくて、路肩で屈伸したりストレッチしたりで走ったことがあります。体液のバランス崩れ以外に太もも後ろの大きな筋肉を使わずに、ふくらはぎや足の小さな筋肉を酷使した(オジサン走り)結果によるものと結論付けられています。
屈伸やストレッチを無理に行うのでなく、スピードをゆるめ、ゆっくり走り出すことが痙攣を緩めるといいます。

「胃腸対策」
私自身、四万十ウルトラマラソンを完走した夜は夕食の際、胃がうけつけなくて鍋のうどんすきとフルーツをとっただけでした。自分にとっては好記録で気分もいいはずなのに、胃は疲弊していたのを感じ、それ以来、ウルトラではレース中の常備薬として胃腸薬を携帯しています。なるほどウルトラの前夜祭などではウルトラの猛者はよく食べ胃腸が強いランナーが多いと感じます。胃腸が強くなければウルトラではがんばれない。
岩本コーチはウルトラの4日前から胃腸を強くするために胃腸薬で強制的に整えることも大事だと説きます。胃の粘膜保護を主とする胃腸薬と胃酸を抑制する胃腸薬で胃をつくりなさいといいます。この理論には大賛成です。

「シューズは安定性のある厚いアウトソール」
ウルトラでは後半ストライドも縮まるので、厚いアウトソールの安定性のある重いシューズより軽くて堅い反発性のあるシューズの方が良いと説きます。
後半はどうしても疲れてくるので、重いシューズで走るより軽いシューズの方が楽で、走ることは路面の反発性で進むものだと言います。これもどこかで実践して検証してみなくてはなりません。

                         …… 続く


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2 コメント

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Unknown (次は絶対完走!)
2012-09-22 20:39:51
ネタバレやばくないですか?
そこまで細かく書いたらまずくないですか?

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Unknown (編集長)
2012-09-23 03:34:55
「次は絶対完走!}さん。
ネタバレ!?って、なんですか?
映画の紹介じゃあるまいし、ウルトラの完走をめざしている方にぜひとも読んでほしいとおもったので、私のウルトラでの感覚もあわせて紹介させていただいているんですよ。
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