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フロイトと母型論(性同一性障害その7)

2011-03-08 08:26:52 | 性同一性障害の根拠

こんにちは、のほせんです。
こちらは今朝も寒い朝でしたが、
みなさん、いかがお過ごしですか?

遠く北アフリカの緑一色の国旗をかかげる通称リビアと呼ばれる国の騒乱だけが、連日
「悪と正義 」のフレームアップされた対立構図として作為的に大きく報道されています。

そしてその国へ他国の特殊部隊が介入していることに、メディアは無批判的というか、
むしろ民主国家からの介入は当然のような考え方をみせています。

しかし、この受けとり方は「正義」の側に立っていると過信するものの傲慢であり、
あるいはまた世界覇権の為にするお先棒かつぎのたぐいでしかありえない。

今のリビアの社会情勢がいかに困難であっても、
国民みずからの手で、根源的で、ゆたかな「個の存在と自由」をめざして
みずからを克服していくほかには、なすべき何の本質的な意味もありはしない。-
おなじように他の国も、中国も、日本もまたしかり。-

さてさっそくですが、先日の『母型論』考のつづきをすすめていきましょう。

吉本氏は「倒錯症」のふたつの型を祖述したあとに、
これらの異常は、
ほんとうは言語で記述するだけの輪郭をもっていない世界の出来ごとであるが、
しかしまた記述するほかに術がないため、そうしていること。
さらにたいへん逆説的な表現で、
分裂病者のように、
言語を夢の像のように圧縮したり、重複したり、順序をアトランダムに使うことができれば、
この「大洋」感情の異常な水面下の波立ちを記述することが可能なのだと述べている。
なんとも大胆で、なお解りやすい表現といえよう。

先へすすめると、
- フロイトの指摘では、
新生児は「性的な激情の萌芽」を母親の胎内からもってくるということだ。

そしてこれは、
乳幼児期にすこし発達しては大きな抑圧力によってしぼまされ、
そしてまた性の発達により突破されることを繰り返すという、
屈折した過程を蓄積することで、
乳幼児の<倒錯 > や<異常 > と呼べる性の表出が形成されるとみなされる。

その一方で、乳幼児期には男性と女性との分離は存在しないとされる。 
女の乳幼児のエロス覚はまったく男児的なもので、
女児にあらわれるリビドーもまた男性的な本質をもつことから、
乳幼児はすべて肛門性愛をもち、
男児も女児も陰茎と陰核に、いいかえれば男性器に性感をもっているとみなされる。

するとここでは、
先述来の、母と子の授乳行為のエロス覚形成によって、母親を男性とし、
乳児を女性的で受動的とみなす吉本氏の「大洋」の波動とは
相容れない論述となっている。

ならば、「フロイトのいう男児的な本質に転換するには、どうしても
前言語状態から言語が獲得されてゆく過程を必須の条件としなければならない。」
として、吉本氏はこう述べる。

- フロイトに釣り出されて「大洋」的な世界を無造作に超えて、
乳幼児の性的な振舞いに言及したが、

ほんとうはすべての乳児が女性的であり、同時に
栄養の摂取についても受動的な世界がまず普遍的に存在し、
そこから、男児と女児とに分化してゆく世界への転換を考えにいれなければ、
乳幼児の性の振舞いの倒錯や異常に言及することはできないはずだ、と。 -

さらに、
この転換を促す主な素因は、乳児が言語を獲得してゆく過程にあるという。
またこの過程は、
身体的にみた男女の乳幼児にとって、つぎのような過程に対応するとみる。
すなわち、
男性の乳児は、「女性から男性へ(口から陰茎へ)」
女性の乳児は、「女性から女性へ(陰核から膣開口部へ)」

この過程は、 栄養の摂取と性の機能についてのあいまいな両義性を解体し、
性器と栄養摂取の器官とに分離する過程を意味するといい、
こうして、この時期を択ぶように、乳児のリビドーは、
言語的な世界のなかに圧縮され、また抑留されると述べる。

つまりヒトは概念を獲得することで、エロス覚の跳出を抑えこむとされている。

(このあとは次回につづきます。)

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今回も読んでいただきありがとうございました。

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