心理カウンセラーの眼!

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官僚支配にゆだねた民主代表選

2010-09-21 16:30:08 | 現代日本および世界
こんにちは。
どうしたものかこの3,4日、首まわりにびっしょり寝汗をかいて
夜中に目が覚めるテツせんですが、
みなさんは、いかがお過ごしでしょうか?

さて今回は、いささか床屋政談風になりますが、
政治家の「発言」、言葉の意味についての認識の甘さ、自覚の無さから、
一瞬にして坂をころげ落ちるというお話をしてみたいとおもいます。

そもそも今回の民主党代表選にいたったのは
鳩山氏が「沖縄基地移転外交」で政治オンチぶりを発揮したあげく、
小沢氏を道ずれに降板したことに由来するわけです。

そこでは、真実がどうあれ、両者ともに「致命的な問題をかかえている」と、
そう鳩山氏がみずから公言したと、だれもが了解するしかない降板理由が説明されました。

そうすると、その後の菅首相がマニフェストを破ろうが、どこへ転んでいこうと、
両者はもはや口出しできない立場におかれたことになったわけです。
菅氏に「謹慎していろ」まがいの言葉を投げつけられても、
鳩山氏が抱きつき心中した以上、あとのまつりで、小沢氏も怒るに怒れないことに。・・・

鳩山氏の言動と結果の「解離」迷走ぶりはおそらく、
かれの「恣意的な現実解釈」に原因がある。
それは、かれの内閣人事をみればよくわかるだろう。

彼の好きな「友愛」という言葉にならって、
政治理念とはあまりにかけ離れたあいまいな美化のイメージが優先した結果の内閣になった。
それは透徹した政治理念と現実的な政策を行使するための権力配置とはほど遠い、
いかにも日本的な善人然として、「みんな仲間」意識に依存した
ナルシスティックな妄想の所産でしかないものだった。

リアリスティックな権謀政治のなかに、彼のような恣意的なイメージをもちこんでいくと、
いつでも現実とのあいだに見込み違いや背反者がぞろぞろ出てくるのは自明のことであった。・・・

それにしても、
今度の代表選出馬という小沢氏の行動は、
首相になった菅氏の度を越した「転び方」が、
「悪魔と手を結ぶ」ものだと、つよい危惧をもったためでしょうが、
あわてて手を挙げたものの、他派の党員を納得させるには、降板時の鳩山「×印」発言が重すぎた。

小沢氏がすぐれた政治理念を開陳する以前に、勝負は決していたのだ。
それにだいいち、かれら他派の党員がいたって不勉強で、
肝心の政治理念の重要性の評価もまんぞくにできないし、
「官僚支配システム」の意味さえ理解できない
ただ運と握手で議員になった連中の集まりだから、
馬の耳に念仏だろうし。・・・

その他派の連中の幹部に左翼がいると指摘する小沢シンパの人もまた、
左翼くずれしか知らない、まったくの政治オンチというほかはない。
こんな似非左翼くずれと一緒にしたら、いくらなんでも当時の本当の新左翼に失礼というものだ。

また他党の連中が、この党派に「綱領がない」と揶揄しているが、
だったら長年ただ無為に過ごしてきた前衛を名乗る党派や、
白々しい虚妄にみちた綱領を戴く党派のどこがすぐれているというのだろうか?

ことは綱領のある無しの問題などではなくて、
政治理念に、「行政支配(司法警察・軍をふくめ)する側とされる側」について直視して、
最重要項目としてかかげられているかだけが、問われるべきことなのである。
この根源的な視点は、
自分が官僚的なのに「官僚嫌い」を自称する菅政権幹部の恣意的な貧しい発想など峻拒した地平にある。


- 「政治はその本質において、治めるものと治められるものとからなり、
しかも治めるものが治められるものに養われながら、しかも権力を行使するものである。」 -

すなわち、共産主義国家だろうが資本主義国家だろうが、どのような国家体制であっても、
官僚専制支配システムが貫徹している以上、どこにいようが、
支配されるのは市民大衆の側にちがいないのだから。・・・
国の指導部が入れ替わっても、
官僚支配システムの構図が維持されたために国民がいっそう絶望した歴史は、
ロシアソビエト社会主義連邦が身をもってしめしたことだ。

そのうえ、日本の市民の側も、「間接民主主義」という子どもだましのおしゃぶりをあてがわれて、
支配されていることにさえ自覚をなくしている状況にある。

だがこの官僚支配体制を解体し、関係を逆転しないかぎり、
個々の「真の自由」も「生存の尊厳」も永久に得られない。・・・


まあしかし話をもどすと、小沢氏が後手後手になった原因は、
他の議員とあまりに公正を欠く検察ファッショに最初から全面的に対抗して、
すべての党員を説き伏せて、ともにたたかわなかった「甘さ」と「力不足」にある。

党内だけの力学にたよって消耗する愚策が、敵対的孤立をまねいたといえる。
いいかえれば、他派を圧倒するたたかいをできなかったことに尽きる。・・・

さまざまに外野の圧力が加担したとはいえ、
結果的に民主党員が菅直人氏を代表に選択したことは、
この党派の、情ないが正直な政治的力量をしめす現実にちがいないだろう。

さて、「悪魔と手を結んだ」日本政府指導部は、このさきどのような航海をするだろうか?・・・・・

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