心理カウンセラーの眼!

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長谷川眞理子の「進化生物学」に欠如するもの

2008-06-03 18:37:25 | 脳科学者たちの迷走
「なぜ人類が繁栄することができたのか」の答えを見つけるために

長谷川女史(現・総合研究大学院大教授)は若き頃、

タンザニアでチンパンジーを観察しつづけたと言う。

その理由と観察結果をつぎのように語る。・・


「チンパンジーは言葉を教えれば単語を覚えるなど知能は高い。人類との遺伝子の違いはわずか数%です。」

というのが理由で、

「決定的な違いは協力関係を築けないこと。チンパンジーが理解できるのは私とあなた、私と物という二者関係にすぎないこと」

というのが観察結果、結論のようだ。・・


彼女の頭には、それこそ「決定的に」欠落しているものがある。


それを誤魔化すように IQや、繁殖力、

あるいは生物が自分の時間とエネルギーをどう分配するかの戦略という「生活史戦略」 などという、

ほとんど意味も価値も持たない概念を

恥ずかしげも無くふりかざす。


人類が繁栄できた理由を

子どもでも分かることで言えば、

「チンパンジーには言葉など必要なかったこと」にすべての解がある。


いくらチンパンジーを観察しても答えは出てこないのだ。


つまり「人には言葉が必然的であったこと。」にすぎない。

言い換えれば、

「樹上から地上に降りたヒトは生存行動が劇的にひろがった。

しかしチンパンジーたちより遥かに非力ゆえに その行く手は

ものごとの観察・模倣・学習を必須とし、

やがて 共同体をも世界適応の形式として獲得された」わけだ。


原始共同体が「部族社会」さらに「古代社会」として高度化されていく過程で、

「話し言葉」からさらに「書き言葉」が生み出されてくるのも

また 共同幻想の高度な抽象化の大いなる成果といえよう。





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