父親は84 母親が81になるが、この二人は元気で(時々ボケたことはいう)毎年バスツアーに行く。ツアーに行くのは母が行きたいから。私はバスツアーは時間に追われるし、バスに長時間揺られるのもあまり好きではなくて、どちらかというと行きたくない派 だけれど、母親が行きたいとごねるから仕方なく私もお目付け役で日程があったため参加した。まぁ両親を連れてというと、美談かと思われがちかな。私に限っては美談でもなんでもない。仕方ないので付き合ったという感じです。
ツアーのコースは四国周遊、金毘羅さんをお参りしてから奥道後温泉に宿泊し、しまなみ海道をドライブして最後は倉敷の美観地域を歩く。
金毘羅さんといえば、石段の階段をひたすら登るアレである。高齢者は自分が高齢者だとは認識していないことがままあるが、うちの両親も自分達の脚力をどう考えて金毘羅さんに行きたいというのか、私はまず疑問に思ったが、登れなくても近くまで行ければいいと言う。まぁそうだよね。入口付近であの賑やかな参道を見てから少し上がればいいかなと思っていた。
当日添乗員さんの説明で、大門まで一人往復1000円でタクシーを使うオプションがあった
だったら道中の半分程度の御本宮まで行けそうかなと・・・。 思ったけれど。 添乗員さんはこのタクシーを使っても、ご本宮までは360段の階段があり、時間を考えると結構難しいかもという説明された。 タクシーの運転手さんは、二人の足取りを見て、たぶん歩けると仰る。 両親はいける場所まで歩くと階段を登っていった。
母は両脚がリンパ浮腫なため、歩みが遅いがそれでも高齢者の中ではわりと早く歩ける方だと思う。驚いたのは父親で平気でどんどん階段を登っていく。前はもっと歩くのがゆっくりだったはずなのに、どうしてこんなに早く歩けるのかと笑えるくらいだが、もし認知症になり徘徊したらと、大変だろうなと思えてくる。 たぶん、父は小学校の見回り隊をしているので歩みが早くなったのだ。毎朝毎夕1時間ほど、通学路の指定されたポイントで子供達を見守るというアレだ。 私はこんな老体が子供の見回りなんか出来るのか?と疑問に思う人(笑)だが、他に有志でやってくれる人がいないので仕方ない。だからもう6年位やっている。雨の日も風の日も決められた時間に毎日立って子供達を見守るわけだが、その成果が金毘羅チャレンジで現れたよう。継続は力なり。父は、約360段を制覇。 。なかなかこの年齢で山奥の石段を登る人も珍しいのでblogのネタにしてみた。ちなみに二人とも翌日足が痛いとか筋肉痛とかとも騒いでいない。バスの中でも元気でくたびれた感ゼロ。
金毘羅さんよりうちの両親に脚力に驚いた一日だった。