白井健康元気村【健康教室】10/6
咬めて幸せ「健口」人生!
生涯元気でいるための口腔ケア
▲講師の小林明子さん(写真/村越芳子)
▲歯の悩みを抱える人は多い(写真/村越芳子)
白井健康元気村は10月6日、白井市保健福祉センター(ウェルぷらっと)の「団体活動室」で健康教室を開催しました。
テーマは「めざそう 咬めて幸せ 健口人生!―生涯元気でいるために今できる口腔ケア」。日本顎咬合学会の認定指導歯科衛生士で歯科技工士でもある小林明子さんが、この日の講師です。
最近では口腔機能も重要視されてきました。しかし、自分の口の中のことについて知っている人は多くありません。まず小学校に入学する頃に「6歳臼歯」と言われる奥歯が生えてきます。なんと母体が妊娠4カ月くらいから作られ始めるそうです。
そして12歳くらいには全部乳歯と生え変わって、生涯健康を維持するための口腔が完成し、噛んで、飲み込む機能が育つとか。
現在80歳で20本残そうという政策が行われています。でも、80歳の人の残っている歯は平均15本以下だとか。
「白井健康元気村の皆さんだけでなく、妊婦さんから乳幼児、若い方たちも歯を無くさず美と健康を維持するための秘訣やトレーニングを学んでいただきたい」
と、にこやかに語りかける小林さん。この日の講演の内容は、次の6点です。
①歯と口腔 (こうくう) について知ろう
②歯を失う原因とその予防
③歯周病について
④歯周基本治療、 継続的ケア
⑤歯作りと口腔機能 ⑥食べることは生きること
小林さんが力説したのは、「良い咬み合わせ」が摂食、咀嚼、嚥下、呼吸といった機能を良くし、「生きることに直結」するということ。いかに歯が大事かわかりますね。ちなみに歯を失う原因の1位は歯周病だそうです。
では、噛めないとどうなるのでしょうか。唾液が出ない、消化が悪い、やる気が低下する、免疫力が低下する、筋肉運動が低下する、脳への血液量が減る、頭の巡りが悪くなる―と、何もいいことがありません。
唾液も大切です。口の中を潤わすのはもちろん、口に入れた食べ物をまとめ、殺菌するだけでなく、消化を助け、虫歯をつくりにくくし、舌や頬の動きを滑らかにします。
唾液が出にくい理由として、加齢、服用薬、緊張や抑うつなどを小林さんはあげました。そして、美味しい食事を楽しみ、よく噛む。唾液の量が増えるそうです。また、どんな飲み物が危険なのかを具体的に説明するなど、大変参考になる講演会でした。
以下は講師が講演で使った資料の一部です。
■小林明子(こばやし あきこ)さんのプロフィール
1977 年 3 月 東京歯科技工専門学校卒業
1997 年 3 月 日本医学院歯科衛生士専門学校卒業
2009 年 9 月 人間総合大学人間総合科学科卒業
日本顎咬合学会認定指導歯科衛生士
日本歯周病学会認定歯科衛生士
日本臨床歯周病学会認定指導歯科衛生士
日本口腔インプラント学会認定専門歯科衛生士
日本歯科審美学会認定士
日本老年歯科医学会