もうすぐ50歳・・・。

平凡だけど・・・あしあとのこしたい。

母・・・(ファッションショー)

2007-08-07 21:52:31 | Weblog
夕べ遅くに兄から電話のが鳴る・・・・。

去年8月、父の千葉に住む(浦安)妹が、胃癌の為亡くなった。
今月12日、一周忌・新盆の供養を行う予定。
兄が車で、父・母・父の姉と行く事になった様だ。

「12日に浦安に行く事になっているんだけど、婆さんの着る物見てくれないか、下着、着替え、喪服を用意してくれ、家の奴は無理だって言っているから・・・」
「去年のお葬式には何を着たの・・?礼服じゃ無かったの・・?」
「俺はそんな事分からないよ!何時でも良いから、来て見てくれ・・・」
なんて、一方的なんだろう。肝心な事は、何も言って来ない、何も聞いて来ない。
チョト、ムッとした。

今日仕事を終え、夕方実家へ向かった。
母は、カッポー着の中に半袖の下着姿・・・。暑かったせいも有るのだろうが・・・?
兄の夕べの機嫌の悪さの原因が解った様な気がした。

「婆ちゃん、12日法事で浦安に行くんだって・・御洒落して行かなくちゃねぇ、何着て行く・・・?タンス見てみようよ・・・」

「そうなあんだぁ~!何着て行くかなって?思っていたんだげんちょも・・。ちっとも決まらなくって・・私は何にも着る物買った事無いからないんだわい!こまっ
ちまったぁ~!・・・」

タンスの中には、夏用の礼服、秋・冬・春用の礼服が架かっている。
「有るじゃない、これで良いよ!」
母は喜びと言うより、ホットした様子。礼服に袖を通したり・・ストッキングを履いて見たり・・・・。
挙句の果ては・・・パジャマ・スカート・ズボン・ブラウス・カットソー。
出す物全てを着て見る。まるで、洋服を買いに来た少女の様だ・・・。
鏡の前でニンマリ、笑う・・母。

父の礼服・母の礼服・下着・靴下・パジャマ・着替え・を揃え、鞄に詰める。
母は、ガゼン楽しくなってしまった様だ。
「○○が一緒に行ってくれるって!私は行けないって言ったのに、いいから行こうって言ってくれて・・・・私は留守番で良かったのに・・・。」
今日の母は、修学旅行の準備をしている子供の様だった。

いろいろな思い、愚痴、あったけど・・・・。
これで、良いんだ・・。

次男の嫁(儀姉)に電話をして見た・・・「ご苦労様」
この言葉に救われた・・・ありがとう!