シンクロニシティ~未来をつくるリーダーシップ~
これからの職業人生を考える上で、指針としたいと感じた一冊でした。
著者のジャウォースキー氏が、弁護士から一転、リーダーシップ開発というまったく
別の世界に入り、アメリカン・リーダーシップフォーラムを設立。
その後、さまざまな組織の設立に参画し、変化を促すリーダーシップを確立していく物語です。
第一に、「シンクロニシティ」について
そこで感じたことは、シンクロニシティだからといって、当然100%の偶然では
ないということです。
「犬も歩けば棒にあたる」式ではなく、目指すものがはっきりしているからこそ、
方向感覚を持って動くからこそ、偶然が連鎖していくのだということを強く思いました。
著書の言葉を借りると、まず、強くコミットメントし、一心に取り組むということ。
そして当然ですが、偶然が手助けしてくれるのをただ待つのではありません。
大事な場面・ここぞという局面では、必ず主体的な判断に基づく意思決定、行動がありました。
そしてその結果として、会いたい人物に会うことができたり、志を同じくする経営者の
お手伝いができたりというシンクロニシティが起きる幸運に恵まれています。
これは、神戸大学の金井教授がおっしゃっている
「節目節目で、キャリアデザイン。後はドラフトしていい」と同じにおいがします。
ここでドラフト(漂流)するというのは、偶然に身を任す、すなわち
シンクロニシティを楽しもうということなのだろうという気がしました。
クランボルツ教授の「計画された偶発性理論」よりは、もう少し方向性を重視したこの考え方は、日本人にはフィットしたキャリアの捉え方なのだろうと思います。
第二には、成人教育を支援するということについて
著者が、提唱するリーダーシップは「サーバント・リーダーシップ」です。
「リーダーとサーバメントは、両立しないように思われる。
しかし、上に立つと思っていること自体が間違いで、リーダーの方がサーバント
としてフォロワーに尽くすという気持ちを持つことで、
結局、フォロワーがそのリーダーを信じてついてくるという考えを明らかにした」(著書 解説より)
まさに著者のリーダーシップの旅で出会った数々の専門家たちは、彼をサーバント
リーダーシップをもって、導いてきた(結果として)といってもいいのでしょうし、
だからこそ彼は、「サーバント・リーダーシップ」が未来をつくるリーダーシップ
であることを身をもって実感したのだと思います。
まだ理解が浅いので、はっきりとは言えませんが、サーバント・リーダーシップは、
「やり方」ではなく「あり方」なので、いろいろなリーダーシップの形や理論のベースに
なりえるのではないかと思います。
「フォロワーの最高のパフォーマンスを引き出すために、サーブする」
ことが、サーバントリーダーの定義とすると、サーブする方法は、人によって違うし、
同一人物であってもその人の成長の過程によっても変わってくることは当然です。
大人になってからの自己変容を支援するためのあり方として、
「サーバント・リーダーシップ」を指針としていきたいと改めて思いました。
そして、
第三には、「ダイアログ」(対話)の力について
著者がリーダーシップの旅に出ている間、多くの人との出会いやシンクロがあるのですが、
その中でも、出会った瞬間に信頼と親密さが生まれるオープンマインドな関係になる人との出会いによって、
流れが大きく変わる瞬間があります。
その人たちとの「つながり」や「一体感」は言うに及ばず、哲学的思索や、対話によって
多くのことに気づき、一歩を踏み出すきっかけになることは、まさしく「共振」であり
「創発的」であり、身震いがするほどでした。
人は、深い対話によって自分の経験への意味づけを言語化することができ、
自分の中に統合していくことができるのだと思いました。
素晴らしい力です。
自分自身の可能性から、人類の可能性まで想いを馳せるそんな一冊です。
久々の座右の書としたい一冊でした。
これからの職業人生を考える上で、指針としたいと感じた一冊でした。
著者のジャウォースキー氏が、弁護士から一転、リーダーシップ開発というまったく
別の世界に入り、アメリカン・リーダーシップフォーラムを設立。
その後、さまざまな組織の設立に参画し、変化を促すリーダーシップを確立していく物語です。
第一に、「シンクロニシティ」について
そこで感じたことは、シンクロニシティだからといって、当然100%の偶然では
ないということです。
「犬も歩けば棒にあたる」式ではなく、目指すものがはっきりしているからこそ、
方向感覚を持って動くからこそ、偶然が連鎖していくのだということを強く思いました。
著書の言葉を借りると、まず、強くコミットメントし、一心に取り組むということ。
そして当然ですが、偶然が手助けしてくれるのをただ待つのではありません。
大事な場面・ここぞという局面では、必ず主体的な判断に基づく意思決定、行動がありました。
そしてその結果として、会いたい人物に会うことができたり、志を同じくする経営者の
お手伝いができたりというシンクロニシティが起きる幸運に恵まれています。
これは、神戸大学の金井教授がおっしゃっている
「節目節目で、キャリアデザイン。後はドラフトしていい」と同じにおいがします。
ここでドラフト(漂流)するというのは、偶然に身を任す、すなわち
シンクロニシティを楽しもうということなのだろうという気がしました。
クランボルツ教授の「計画された偶発性理論」よりは、もう少し方向性を重視したこの考え方は、日本人にはフィットしたキャリアの捉え方なのだろうと思います。
第二には、成人教育を支援するということについて
著者が、提唱するリーダーシップは「サーバント・リーダーシップ」です。
「リーダーとサーバメントは、両立しないように思われる。
しかし、上に立つと思っていること自体が間違いで、リーダーの方がサーバント
としてフォロワーに尽くすという気持ちを持つことで、
結局、フォロワーがそのリーダーを信じてついてくるという考えを明らかにした」(著書 解説より)
まさに著者のリーダーシップの旅で出会った数々の専門家たちは、彼をサーバント
リーダーシップをもって、導いてきた(結果として)といってもいいのでしょうし、
だからこそ彼は、「サーバント・リーダーシップ」が未来をつくるリーダーシップ
であることを身をもって実感したのだと思います。
まだ理解が浅いので、はっきりとは言えませんが、サーバント・リーダーシップは、
「やり方」ではなく「あり方」なので、いろいろなリーダーシップの形や理論のベースに
なりえるのではないかと思います。
「フォロワーの最高のパフォーマンスを引き出すために、サーブする」
ことが、サーバントリーダーの定義とすると、サーブする方法は、人によって違うし、
同一人物であってもその人の成長の過程によっても変わってくることは当然です。
大人になってからの自己変容を支援するためのあり方として、
「サーバント・リーダーシップ」を指針としていきたいと改めて思いました。
そして、
第三には、「ダイアログ」(対話)の力について
著者がリーダーシップの旅に出ている間、多くの人との出会いやシンクロがあるのですが、
その中でも、出会った瞬間に信頼と親密さが生まれるオープンマインドな関係になる人との出会いによって、
流れが大きく変わる瞬間があります。
その人たちとの「つながり」や「一体感」は言うに及ばず、哲学的思索や、対話によって
多くのことに気づき、一歩を踏み出すきっかけになることは、まさしく「共振」であり
「創発的」であり、身震いがするほどでした。
人は、深い対話によって自分の経験への意味づけを言語化することができ、
自分の中に統合していくことができるのだと思いました。
素晴らしい力です。
自分自身の可能性から、人類の可能性まで想いを馳せるそんな一冊です。
久々の座右の書としたい一冊でした。