OHISAMA

長い時のなかで、息子から贈られた心の種から咲いた花を言葉に託す。

ゆれる

2008-09-03 23:04:26 | おもい
私の心の奥底にある

哀しみの線がゆれる。

あふれ出る涙をぬぐう手を私は持っている。

無力の己を何度となく見つめても
私はその都度そこで立ちどまり
己を受け止めて立つ。

哀しみが揺れていく
切なさがあふれ出る

けれど私はそれが長く続かないことを知っている。

私は私の足であ・る・く

あなたはあなたの足であ・る・く

あなたの心の流れを変えることは誰にもできないもの。

深みに足を取られていくあなたを私はなすすべもなく見守る、

人は愛をこの身に焼き付けるために
苦しみのそこへ己をいざなっていく

いざない、いざないながら人は深く深く流れに吸い込まれていく

その時あなたは何を見るのだろうか

あなたが受けた痛みをあなたがまた発している姿を見るのだろうか。

愛せよ、あなたを憎むものを
許せよあなたを嫌うものを

ともに歩むことがなくなった友を信頼と愛で見送ろう。

いずれ同じ地上よりも高いところへとかえるものたちよ。

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