僕と祖父は高校時代の3年間、ひと言も口を利かずに終わってしまった。
心を打ち解ける事もなかった。
僕は自室にこもって、チャイコフスキーばかり聞いて過ごしていた。
一番良く聞いたCDは、幻想序曲「ロミオとジュリエット」だった。
祖母は背の小さい、笑顔の可愛い人だった。
母とは血のつながりはなく、後妻だった。
毎朝、リンゴパイを焼いてくれた。
僕は祖母の焼いたリンゴパイと、電子レンジで温めた牛乳を飲んで、
斐太高校まで毎朝通っていた。
朝目が覚めると、彩子が僕の膝の上で寝ていた。
彩子はパステルグリーンのドレスを脱いで、下着一枚になっていた。
コンビニで買った焼酎の瓶が空になっていた。
彩子のドレスが、床にくちゃくちゃになって放り出されていた。
心を打ち解ける事もなかった。
僕は自室にこもって、チャイコフスキーばかり聞いて過ごしていた。
一番良く聞いたCDは、幻想序曲「ロミオとジュリエット」だった。
祖母は背の小さい、笑顔の可愛い人だった。
母とは血のつながりはなく、後妻だった。
毎朝、リンゴパイを焼いてくれた。
僕は祖母の焼いたリンゴパイと、電子レンジで温めた牛乳を飲んで、
斐太高校まで毎朝通っていた。
朝目が覚めると、彩子が僕の膝の上で寝ていた。
彩子はパステルグリーンのドレスを脱いで、下着一枚になっていた。
コンビニで買った焼酎の瓶が空になっていた。
彩子のドレスが、床にくちゃくちゃになって放り出されていた。