◇幻想詩人YO=YO◇    □Visionary Poet Yo=Yo□

【死刑囚】エリク君が覚醒するような詩・死刑への依存と甘え なお著作権は放棄しておりません、無断転載はお断りいたします

 ◇ 4月の筆跡 ◇

2006-04-14 05:52:18 | 
真夏のような太陽が照りつけて
その光線を木々や校舎がありったけ
反射して眩しい日だった
 もっとなごやかに、天使たちが話するように
君と僕の思い出は遠く霞みながらも、どことなく
やさしく、あってほしいと思う
 いつぞやの感情や傷みを、けしさる事のずるさを、いつの間にか
会得して
 もう、鉛筆の筆跡のように、月日とともに薄れてくものを
ただ、しみじみと感慨ぶかげに
 眺める事しかできないのだから

 ◇ 4月の日記 ◇

2006-04-14 05:47:03 | 
 あいつが自殺したあの日「僕は今」と書き始めた日記よ

「人生に失敗したとして、例えば人は、何を嘆き
何に溜め息をつくのだろう」

「振り返るに
その時々に、どれほどの価値をもっているかも、わからぬまま
僕は永遠の友情などない、とうろたえていた 
 君と交わした安堵の会釈一つ一つにも」

「たぶん、命のつきる時の、重みを望んでないからだろう
いや実際あまりに、呆気ない幕切れに矛盾して
不安も、消え去ってしまうからなのかも知れぬ」

 日記は、つづられてゆく
  煩わしい言葉ばかりを選んで 

 ◇ 叫び ~グラウンド・ゼロ◇

2006-04-14 04:41:49 | 
食べ物を獲る為に、「ありがとうございます。」と客に頭を下げ
友情を続ける為に、「お疲れ様です。」と同僚に挨拶をして・・・ そして
 美辞麗句に疲れ果ててしまった

 青年を助けてあげるには

叫び声を出せる社会を、叫び声を出せる社会を 

取り戻すことが、肺組織に健全な環境だろう

未熟な精神が崩壊したら、可愛そうだ 

 産まれた儘の姿で、産まれた儘の姿で

叫び声を、産まれた儘の姿で叫び声を

赤子のよう
無垢な叫び声を、忘れてしまった青年たちよ

全生涯の課題であるかのように、徐々に構築されていった(宗教家や
政治家や教育家といったものが、ほとんど嫌悪に似たものと気づく前に)

 飾られて、積み重ねられ、上辺だけを塗装した精神はやがて崩壊するのだから
この星が崩壊するように、太陽に見放された子供のように・・・ やがていつか

自由の本質と交わることも可能だろうと

宇宙の中で、如何なるものの束縛を受けない、むき出しの自己と向かい合い

◇ 地球 ◇

2006-04-02 10:19:37 | 
動き出せずに、止まったままでいよう
それでも、地球は君の代わりに回転を続けてくれているだろう

 気絶して、目覚めた所が同じ場所だとしても
地球は宇宙空間の中を旅していたんだ

 気絶した間に、神々が争い
地軸を破壊したとしても
 僕らは、時の異空間を旅していたんだ

決して交わらない高低差で、善と悪が戦ったとしても
僕らは、この地球から逃れられないのだから