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きれいになった出雲大社はとても元気でした

2019年02月03日 | お寺・神社・特別公開

出雲大社を訪れました。幾多ある神社の中でも境内の趣は、伊勢神宮と並んでやはり格別なものがあります。この趣が、日本最高の縁結びの神として信奉される由縁でしょう。

  • 高さのある国宝の本殿は檜皮葺きの屋根が葺き替えられ、優美さを増している
  • 巨大な大しめ縄を見ると、日本随一のパワースポットであることを実感できる
  • 2012年にできたご縁横丁は、伊勢のおかげ横丁のようにグルメや土産に便利


出雲大社は正式には「いずもおおやしろ」と読むそうです。「いずもたいしゃ」と読んでも怒られませんが、特別感のある正式な読み方にものすごくひかれます。


本殿

出雲大社が伊勢神宮と並んで格別の存在感を古来より持ち続けているのは、祭神の格式が何といっても大きいでしょう。出雲大社の祭神は大国主神(おおくにぬしのかみ)で、地に存在し古くから国土を治めていた国津神(くにつかみ)の中の最高神です。

伊勢神宮・内宮の祭神は、よく知られる天照大御神(あまてらすおおみかみ)です。天にいて地に降臨する天津神(あまつかみ)の最高神です。皇室の祖先である皇祖神(こうそしん)、かつ日本国民の総氏神でもあります。

天照大御神の方が”えらい”ように位置付けられていることから、天津神は支配者となったヤマト王権が信奉していた神、国津神は地方を中心にヤマト王権に平定された勢力が信奉していた神、と考えられています。こう聞くと、両神の違いがわかりやすくなります。


松の参道

ご縁横丁ができているところから境内の参道が始まり、3つの鳥居を順にくぐります。神社では珍しい下り坂を進むと、途中から松の参道と呼ばれる鬱蒼とした松並木になります。パワースポット感を徐々に増していきます。

3つ目の鳥居・銅鳥居をくぐると広場の奥に本殿に祈りをささげる拝殿があります。拝殿にも大しめ縄が見えますが、格段に大きいもう一つのしめ縄は別の一角にあります。拝殿で本殿に鎮座する縁結びの最高神・大国主神に祈ります。本殿の屋根は平成の大遷宮で60年ぶりに葺き替えられ、優美さをさらに増しています。

出雲大社の参拝作法は「2礼4拍手1礼」です。一般的な神社より拍手が2回多くなりますが、それがかえって縁結びがかなうパワーを授かったような気分を高めてくれます


銅鳥居から見た拝殿

拝殿での参拝を終えると、祈祷や結婚式が行われる神楽殿(かぐらでん)が次の見せ場です。日本一の大きさを誇る2つ、大しめ縄と国旗掲揚台があります。

【大社公式サイトの画像】 神楽殿の大しめ縄

大しめ縄は長さ13m、重さ約4.5tあります。神楽殿の屋根に架けられていますが、その下を通ると落ちてこないかと不安になるくらい迫力があります。前庭にある国旗掲揚台は高さ47m、日章旗の大きさは畳75枚分あります。それなりの風の強さがないとなびかないほどの巨大さです。



【大社公式サイト】 神祜殿

宝物殿である神祜殿(しんこでん)には、現代の2倍の高さだったとされる古代の本殿の復元模型や、発掘調査で出土した古代の本殿の心柱が展示されています。とても神々しい(こうごうしい)展示ばかりです。

【公式サイト】 島根県立古代出雲歴史博物館

島根県立古代出雲歴史博物館では、古代出雲を中心に石見銀山も含めた島根県の歴史が学べます。出雲神話や出雲風土記の展示は特に興味深く見ることができます。

【公式サイト】 ご縁横丁

神社の周囲には名物の割込(わりこ)そばの店がたくさんあります。ご縁横丁ができてグルメの選択肢も増えました。外国人観光客も多くなり、出雲大社はさらに元気になっていました。

こんなところがあります。
ここにしかない「空間」があります。



縁結びから出雲神話まで、出雲大社徹底ガイドの最新版

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出雲大社
【公式サイト】http://www.izumooyashiro.or.jp/

原則休館日:なし
入館(拝観)受付時間:6:00~20:00(11-2月は6:30~)
※神祜殿(宝物殿)は8:30~16:00、無休
※彰古館は8:30~16:00、土日祝日と祭典日のみ開館
【神社公式サイト】 彰古館の開館日変更について



◆おすすめ交通機関◆

JR山陰線「出雲市」駅下車、北口1番のりばから一畑バス「出雲大社・日御碕・宇竜」行で「正門前」もしくは「連絡所」下車、徒歩10分
出雲市駅まで
JR伯備線特急「やくも」で、岡山から3時間、米子から 45分、松江から30分
岡山まで
山陽新幹線「のぞみ」で、新大阪から45分、東京から3時間25分、博多から1時間45分

一畑電車「出雲大社前」駅下車、徒歩15分
出雲大社前駅まで、松江しんじ湖温泉駅から60分、出雲市駅から川跡駅で乗り換え20分

山陰道「出雲」ICから車で20分

【公式サイト】 アクセス案内

※鉄道やバスは本数が少ないため、事前にダイヤを確認の上、利用されることをおすすめします。
※この施設には無料の駐車場があります。休日を中心に混雑します。


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