「なにこれ!」
という、嫁の悲鳴で目が覚めたら、あたりは真っ白な煙に包まれていました。
とりあえず、我が家から火が出ていないことを確認し、台所の窓を見ると、ものすごい勢いのオレンジ色が。
我が家3人の無事を確認できたので、私自身はそんなに慌てることなく、上着を着、私の貴重品を持ち・・・デジカメは忘れたんだけど、家を出ました。まだ消防自動車は到着していませんでした。
2時45分。まるで我が家が燃えているようにも見えますが、火元は隣の隣です。実はこのブログで私のガーデニングのお師匠様として何度か紹介したFさんちなんですね。
2時48分 我社の工場から裏へ回ってもらおうとシャッターを開けたら中はものすごい煙でした。
3時7分 ほとんど火は収まりました。
4時39分 ほぼ鎮火。しかしまだ家に入ることはできません。
午前5時45分 やっと家に入れました。
我が家は戦前に作られた長屋です。天井が繋がっているので、我が家の天井もぶち破り、延焼を防いだ跡です。
白い部分にはモモの足音防止のカーペットが敷かれていました。ようするに、たくさんのすすまみれなんです。もちろん臭いもなかなか消えないでしょう。
裏から見た図
Fさんちの二階が全焼です。隣のHさんちも屋根が少し燃えました。もちろん家の中は水浸しです。
そして・・・とても残念なのですが、Fさんちのご長男(57歳)が亡くなりました。実はお隣りのHさんちは先日おばちゃんが亡くなったんです。四十九日も済まないうちに、今度は被災しちゃいました。我が家もリフォームしないとダメみたいです。
私の知人宅も一昨年火事で家も工場も全焼しました。
しばらく落ち着かない日々になるだろうけど
体調には十分気をつけてね。
阪神淡路大震災のときも就寝中でめちゃパニクったけど、今朝のも相当パニクりました。
息ができないんだよね。
濡れタオルもそんなに役に立たないかも。
ようするに、余裕ができたので色々なものを持ち出そうとしたんだよね・・・でも無理だったよ。
しんちゃんのお家もですよね。
大変でしたね。
写真など拝見して
恐ろしくて仕方ありません。
ご家族にお怪我がなくて
本当に良かったです。
時間が経つにつれ、あの恐怖がよみがえります。
嫁の声で目が覚めた訳だけど、その時点で部屋の中は煙だらけでした。
家の中を見渡して我が家で出火していないことを確認できたので、少し落ち着いて、必要なものを持って出ようと、濡れタオルで口をおさえたんだけど、殆ど役に立たなかったです。
しばらくの間は咳き込んで、汚い話ですが痰は黒いものが長い間混じってました。
まずは、生きててよかったって思ったこと。
次は怪我をしなくてよかったと思ったこと・・・我が家も延焼しなくてよかったって思ったこと・・・
人間って贅沢なもので、今は天井裏に溜まっているすすが鬱陶しくて鬱陶しくて。子供の頃から知ってるお兄さんが亡くなった辛さももちろんあるんですが、そのお母さんであるFさんが息子の死を悲しむ以上に私たちに気を使う姿をみて、これからもいい近所付き合いができると思います。
実は今宵はお通夜。
一応は加害者と被害者の立場なので、先方の希望もあってお通夜は遠慮させてもらいました。