極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

DS文学全集に挑む 8

2008-04-03 19:21:29 | DS文学全集
 この「DS文学全集」を読破する企画を立てたときには、もちろん総て読むつもりでした(笑)

 って言い訳を何回もしつつ・・・今回の作品のご紹介(笑)

今回は

織田作之助「夫婦善哉」
折口信夫「死者の書」
葛西善蔵「子をつれて」 です。


 ★織田 作之助(おだ さくのすけ、1913年10月26日 - 1947年1月10日)は、日本の小説家。通称「織田作(おださく)」。~出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 「夫婦善哉」でまず私が思い出すのは「ミヤコ蝶々・南都雄二」の司会による視聴者参加番組です。その前身はラジオ放送だったらしいですが。後に「京唄子・鳳啓助」の「おもろい夫婦」や「桂三枝」の「新婚さんいらっしゃい」も続きました。何年間かはこの3つの番組は同じ時期に放送されていましたね。

 織田作之助の「夫婦善哉」は今回初めて読みました。
なんといっても舞台が戦前の大阪で、今もなお残っている店もたくさんあるし、当時のミナミや道頓堀の雰囲気がとてもよく出ています。

 夫婦のいい話・・・ってよりも、やっぱ主人公柳吉のいい加減さがとても面白かったです。森繁久彌と淡島千景の映画も見たことがないので見てみたいです。


 ★折口 信夫(おりくち しのぶ、明治20年(1887年)2月11日 - 昭和28年(1953年)9月3日)は、日本の民俗学、国文学、国学の研究者。釈迢空(しゃく ちょうくう)と号して詩歌もよくした。みずからの顔の青痣をもじって、靄遠渓(あい・えんけい=青インク)と名乗ったこともある。~出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 「死者の書」は奈良の葛城にある当麻寺の当麻曼荼羅とそれを作ったといわれる中将姫のお話です。また、当麻は相撲の起源といわれる「のみのすくね」と「たいまのけはや」の戦いで負けたほうの「たいまのけはや」の出身地でもあります。
この当麻寺はちょっと不便なところにあるのでなかなか関西以外の人は行くことがないかもしれませんが、東西にそれぞれある国宝三重塔は一見の価値アリです。

 「死者の書」を読んで、当麻寺に行きたくなりました。
もう35年ほど前にオヤジと一緒に参った想い出が。当麻寺の近所にある石光寺は牡丹がとてもきれいです。

 ★葛西 善蔵(かさい ぜんぞう、1887年1月16日 - 1928年7月23日)は、日本の小説家である。青森県弘前市に生まれた。~出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 作者自身の体験を基にしたと思われる、とっても貧乏臭い悲しいお話です(笑)って書いたら見も蓋の無いけれど、お金の問題でどうしようもない時って、今も昔も変わりなく、この作品のように、子どもが「生きること」の支えでもあった時代もあれば、今みたいに物質的には問題が無くても、精神的に飢餓感があふれ、子どもが邪魔と感じてしまう時代もあるようです。


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