スケッチブック

写真と文章で、日常を記録に残す

東京にオオハクチョウが4羽飛来

2009-01-10 16:13:20 | 野鳥観察

 コハクチョウは、諏訪湖や埼玉県の荒川で越冬するが、オオハクチョウは、北海道や東北地方で越冬する。福島県以南に飛来するのはとても珍しい。昨夜のNHK7時のニュースが都内の石神井公園にオオハクチョウ4羽が飛来したと伝えた。

 (上野動物園の堀係長によると、環境省が毎年1月15日を基準日として全国一斉に実施している飛来調査では1995年以来、都内にオオハクチョウが飛来したデータはないという。〔共同〕(09日 23:50)<日経電子版)

 そこで、朝一番に起きて石神井公園まで出かけてみた。居るわいるわ、見物人やカメラマンが小さな池を挟んで両岸から見物している。ざっとの目測で300人。そのほとんどがカメラマンだ。あのハクチョウ独特のもの悲しい声でクエェ~クエィエ~♪と鳴いている。

 福島でも諏訪でも荒川でも野鳥の会が堂々と餌付けをやっている。しかも、田圃や畑のないここでは、採餌するにもしようがない。彼らは長旅でお腹を空かせているに違いない。持参したパンを投げてやろうと思ったけれど、出がけに見た新聞に「餌は与えないでください」と書いてあったので、諏訪湖で見たブーメランのようにしてパンを投げたいとの衝動に駆られたが、踏みとどまった。

 そうこうするうちに、愚かな!カメラマンが足漕ぎボートを借りてハクチョウの方へやって来るではないか。怖がって逃げるは必定。アッと云う間に飛び立った。この寒空へ舞い上がっていったい何処へゆくのやら、などと憤りながら帰途についた。 







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16 コメント

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こんばんは (あまもり)
2009-01-10 17:57:49
なんと、とんでもないカメラマンが居たものですね。ボートを繰り出したとは。
また戻ってくれるといいのですが。

幼鳥を2羽引き連れて、家族でしょうね。
去年の福島でのオオハクチョウ、コハクチョウの見事な写真はいまだに目に焼き付いています。

そうそう、poloさんが福島に出かけられた頃、私は伊丹の昆陽池(こやいけ)に出かけてコハクチョウの迷子に出会ったのでした。poloさんにこれはコハクチョウだと教えていただいた幼鳥です。以下はその時の記事です。
http://blog.goo.ne.jp/biragoyan/e/c974960cda89b49e7a37f469278b9dce
コブハクチョウに混じっていた迷子のコハクチョウ、時期が来れば北帰行すると思っていたのですが、8月の29日にはまだ昆陽池に居たようです。以下のブログに写真が載っていました。
http://salon.stage007.com/header1018804/archive/147/0
昆陽池に居るコブハクチョウは留鳥なので同じようにとどまったのでしょうか。
たまたま昆陽池の古い記事にコメントがあってそれで迷子のコハクチョウのその後を知ったのですが、この冬もまだ居るのか、それとも暑い関西の夏を越すことができなかったのか、はっきりわかりません。
確かめに近々昆陽池に出かけたくなりました。
近々と言っても確定申告後になると思いますが。
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沢山の足が・・ (Luna)
2009-01-10 18:28:01
情報は凄いですね。アッという間に良識の有る無しに関わらず大勢の人間を引き寄せますね。
最近素人カメラマン(ひょっとしてプロカメラマンにも)のモラルが問題視されていますね。神社仏閣も三脚や一脚の持込を禁止するところも多くなりました。
もう少し常識良識を持っての行動が出来る大人になりたいですね。
折角やってきた親子と思われる白鳥の家族を驚かしてしまったのですね。その後再度訪れるでしょうか。
これからはいよいよpoloさん図鑑にも冬鳥、水鳥がUPされますね。楽しみです。
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この公園は~ (花ぐるま)
2009-01-10 20:11:33
カワセミさんばかりかと思っていたら、白鳥さんまで
お出ましですか~
私は昨日ニュースを見ていなかったのでこの事を知りませんでした。

オオハクチョウが都内に飛来するのは1995年以来
なんですか。
シベリアから飛んできたのか、それとも北海道からか?ところどころ休憩しながら遠いシベリアから飛んで来るのですね。
ちょっと灰色は子供の白鳥。

足漕ぎボートで???何を考えているのでしょうね~たく~
ビックリした白鳥は2度とここへ戻ってこないかも~

それでもpoloさん2枚目の写真、綺麗に撮れましたね。飛び立つ瞬間がバッチリです

今日は風が冷たくて寒かったでしょう。
家でゆっくり温まってください。ご苦労様~
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あまもりさん、こんばんは (polo181)
2009-01-10 20:55:08
コメントを有難う。おそらく二度と戻っては来ないでしょう。その方が彼らにとって都合が良いというもの。4羽で飛来とは、間違いなく群からはぐれた迷い子達です。成鳥2羽、幼鳥2羽ですから、家族でしょう。せめて上野公園の不忍池まで行ってくれれば、コハクチョウがいる千葉に近くなります。渡りのルートを見付けないと、夏まで居着いてしまうことになります。昆陽池のコハクチョウのことはとても心配です。大阪の夏は半端じゃないですからね。でも、リンクされた我太郎さんのブログを読む限り9月1日までは元気で居たことになります。
福島の阿武隈川でオオハクチョウの世話をしておられる渡辺孝子さんは、傷ついたオオハクチョウは夏を越せなかったと書いております。自然界は厳しい。東京に飛来したオオハクチョウも昆陽池に舞い降りたコハクチョウも、何らかの偶然が働いて、仲間と遭遇して欲しいと切に願います。
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Lunaさん、こんばんは (polo181)
2009-01-10 21:11:12
コメントを有難う。仰るとおりです。カメラマンのマナーが良くありません。毎年みる光景ですが、昭和記念公園で大切に育てているロウバイやソシンロウバイの木の根本を踏み荒らします。ちゃ~んと、立ち入り禁止と看板があるにもかかわらず、三脚を立てて撮影をしております。今日このめで見た、足漕ぎボートのカメラマンだって同類ですね。「鳥は追ってはならない」と繰り返し述べる薫の君のことを思い出します。
あの状態では、二度と戻っては来ないでしょう。それの方が、あの親子達にとって幸せです。南下しすぎているから、もう少し北へと飛んで欲しいと願うばかりです。
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花ぐるまさん、こんばんは (polo181)
2009-01-10 21:23:21
コメントを有難う。NHK7時のニュースで報道しました。それに反応したのは私を含めて300人のカメラマン。
1995年以来ではなくて、環境省が観測を始めたのがその年なのです。ですから、古くはどうなっていたかは判然としません。記録がないのですよ。
おそらく、あちらこちらで休みながらシベリアやカムチャッカから飛来するのでしょう。日本内を移動するのも飛び石のようにして目的地へと行くのでしょう。
おそらく、二度と戻っては来ないでしょう。5年ほど前に善福寺池で初めて飛来したコハクチョウ7,8羽。この時も大騒ぎをしました。でも、すぐそばで、チェーンソーで木を切ったので、その音に驚いて、それ以来2度とやって来ることはありません。残念ですね。
突然飛び立ったので、こちらが驚いてしまいました。ようやく2,3枚撮ることができました。明日は、井の頭公園へ行こうと思っています。
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餌を与えなかったこと、感謝です。 (serena)
2009-01-11 00:45:33
私たちのネーチャークラブのメンバーが何時も腹を立てるのは、白鳥を見に来るのにパンを持ってくる人たちが居る事です。
大して栄養も無いパンを食べ、水を飲むとお腹が膨れるだけで本当の餌を食べられなくなるから、白鳥のためには良くないと言うことで。

足こぎの舟で近づいたというカメラマン、本当に愚の骨頂、自然と言うものに敬意があるのかと疑いますが、それ以上に自分のバカをさらけ出して恥ずかしくないのか。。。バカだから感じないかナ。
この白鳥はこちらには来ないようなので検索してみました。以下日本語のサイトです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%83%8F%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6
poloさんとこは白文字で出るから見えにくいですね。
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報道が仇? (スイポテ)
2009-01-11 14:33:16
報道があってそこにオオハクチョウが来たことが公にされたとはいえ、「それっ」と大勢の人が詰めかける。
これは致し方ないとはいえ、心ない人によってオオハクチョウは、飛び去ってしまった。
報道が仇になったと言うところでしょうか。
4羽の白鳥の写真のバックに数名の人の影。
poloさんの目測でザッと300名?それだけ人がどっと来ればそれだけでもオオハクチョウには脅威だったことでしょう。
事もあろうにボートで池にこぎ出すとは言語道断ですね。
もっと静かな北の池を見つけてくれたでしょうか。
誰かが見つけてまた報道されたら・・・白鳥たち、休めませんね。
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serenaさん、こんにちは (polo181)
2009-01-11 15:36:42
コメントを有難う。石神井公園(シャクジイ)はとても小さな公園です。池も小さい。
本文でも書いたとおり、本来は福島県で舞い降りなければいけないものを、間違って関東地方まで来てしまったのですよ。それも町中の公園の池に!迷い鳥です。さぞかしお腹を空かせているだろうから、せめてパンくらいはと思ったけれど、その日の朝刊に「餌を与えないで欲しい」と書いてあった。それで、私は踏みとどまったのでした。
ボートで羽を休めているハクチョウの家族に近づくだなんて、信じられない行動です。より近くから、良い写真を撮りたかったのでしょう。どうしようもない人達です。またたくまに舞い上がって、見物客はため息を付きながら早々に散らばって行きました。
オオハクチョウについての情報を有難う。アクセスできましたよ。
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スイポテさん、こんにちは (polo181)
2009-01-11 15:47:40
コメントを有難う。確かにこの場合は報道があだになりましたね。遙々飛んできた、オオハクチョウ達にもう少しのんびりと休憩をさせてやりたかった気分です。この近辺でオオハクチョウを撮るためには福島まで行かねばなりません。だから、それっ!と私も出かけたのでした。まさしくあのオオハクチョウ。存在感がありましたよ。気品があるというかこせこせしません。悠々と泳いでおりました。そこへ、あの賢くないカメラマン達が足漕ぎボートで近寄ってきたのです。逃げてしまうに決まっているじゃないですか。私が観察できたのは、ほんの10分くらいでした。
私の希望としては、千葉を経由して福島県まで北上して欲しいことです。
それはそうと、今日は水鳥公園へ行って来ましたが、オオハクチョウは、餌さえ与えれば、飼育できて、夏の暑さにも耐えるとのことでした。
そのようにはなって欲しくありません。どうにかして、仲間達と合流して欲しいと祈っております。
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