スケッチブック

写真と文章で、日常を記録に残す

棒状のキャンディー

2019-06-11 14:17:32 | Short shorts



デジブック・「花菖蒲」を御覧ください
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A Candy Bar

作者: Doris Sanford
翻訳: polo181


ロンドンの高層ビルの最上階で働く一人の女性がおりました。
毎日、コーヒーブレイクのときには、
一階のカフェテリアに降りていって自動販売機で
キットカットキャンディーとコーヒーを買っていました。

この日もいつも通りでした。
部屋の片隅にある小さなテーブルについてから、
彼女は財布の中から何かを探しておりました。
今朝から気になるものが見つからないのです。

彼女がもう一度座り直している時に、
一人の紳士が同じテーブルの真向かいに座りました。
彼はコーヒーを飲みながらドーナツを食べ、
なんと彼女のキットカットを口の中に入れてしまったのです。
彼は謝罪も説明もなにもないまま、それを食べてしまいました。

彼女は驚くばかりでなくイライラしたが、何も言わなかった。
彼女はできるだけ早くコーヒーを飲んで立ち去ろうと思ったけれど
考えれば考える程腹が立ちイライラしてきました。
ついに、彼女は立ち去り際に、
手を伸ばして彼のドーナツを一つ口に入れてさっさと立ち去りました。
その際、「こんなことをされてどのような気持ちになりますか?」
と一言投げてさっさと去りました。

オフィスに戻って、どうしても探しものが気になるので、
財布を開くとあのキットカットが入っていたのです。

恐怖のどん底に落ち込んだのは言うまでもありません。

注:キットカットとは小さな棒状のチョコレートのお菓子

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