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スケッチブック

写真と文章で、日常を記録に残す

稀有なる存在、薫の君

2009-01-31 21:25:36 | 人生

途中から読んで下さっている方のために「薫の君」のことをご説明しましょう
3年ほど前の冬にカワセミを撮っていた時に偶然出会った初老の男性「カメラマン」です
収入は皆目無いので1日一食で暮らしている
一応バラック同然の借家があって、それの一室に住んでいるらしい
近くまで車で送って行ったことがあるが、彼の自尊心を傷つけたくないので、
数ブロック手前で下ろした だから、その住居は見ていない
水道はあるにはあるが、使うとお金がかかるので公園からポリタンで頂いてくるらしい
お風呂に入ることが出来ないし洗濯もままならない 
それが原因で「浮浪者」特有の匂いがする 
当初は臭くて臭くて近寄るのが憚れるほどだったが、今ではそれに慣れてしまった
しかし、やはり臭う
私は彼の人間性がとても気に入って、里山で遇えば必ず行動を共にするようになった
あるブログ友達がこれらのことを読んで「薫の君」と呼んだのだった
以来、私の記事には頻繁に登場する人物となった


里山の山道は地域の人の散歩道となっております
犬の散歩には打って付けのコースです
犬の糞を放置する人が後を絶ちません
薫の君はそれを見ると、その度に棒切れを探して穴の中へと埋めます
ジュースの空き缶を見付けるとビニール袋に入れて持ち帰ります



登坂道は雨が降ると川となって路面がV字型にえぐり取られます
その度に彼はバケツ二個とスコップを持ってきて埋め戻します
完璧な▽形に踏み固めてお年寄りでも歩けるように修復します
蹴躓きそうな石があると掘り起こして、埋め戻します




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6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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この人こそ (花ぐるま)
2009-01-31 22:01:24
本当の自然を愛する、人に優しい人なんですね。
世のため人のため、こういう人がいっぱい
いらっしゃると思います。
感謝ですね。
それに反して犬の糞の後始末が出来ない人たちも
後を絶ちません。それでも日本は綺麗な方だと
思います。
イギリスやフランス、イタリアなどは道路が
石でできているので埋められずにそのまま放置し
てあるのが多かったように思います。

今日のジョウビタキの♀は本当にかわいいですね。
特に3枚目の写真がお気に入りです。
何か考え事をしているのでしょうか。
首をひねっているように見えます。
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花ぐるまさん、こんばんは (polo181)
2009-01-31 22:19:33
コメントを有難う。本当に、自然をこよなく愛する人だと思います。今日は、水流の方向を変えて、小鳥たちに都合が良いようにしようと一生懸命に構想を練っておりました。シャベルとバケツで何でも作ってしまいます。お年寄りが落ちないように石垣を作ると云っていました。ヨーロッパの事情は知りません。でも、一人一人が責任を持って拾って持ち帰れば街は綺麗になりますよね。
今日のジョウビタキ、遊んでいました。ヒタキ科は遊びを知っているのだと思うようになりました。雌は可愛いでしょう!?
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可愛い (serena)
2009-02-02 09:44:42
私も三枚目が特にあどけない表情に思えて気に入りました。
ああ、薫の君のような人の存在は希少価値です。
彼の価値を評価できる人が増えればもっと世の中は美しく住みやすくなりますね。彼を世間に紹介してくださっているpoloさんに感謝です。
彼の存在を知って、考えてほしいです。
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薫の君 (ポージィ)
2009-02-02 11:06:12
こんにちは。
里山歩き再開ですか?ということは、ご家族の皆さん回復されたのですね。
よかったです。poloさんもご看病お疲れ様でした。

さて、この木の札も薫の君の作品ですか?大上段に命令するのではない
文にも薫の君の人柄を見る気がしました。
人を外観だけで判断してはいけないということ、自然を愛する
ということの(その自然には人間も含まれる)意味を、
poloさんがご紹介してくださるおかげで知ることができたと思っています。

ジョウビタキの女の子、可愛いですね。振り返って見ている時も
ぜんぜん警戒していないみたい。3枚目では安心しきって
うとうとし始めたように見えます。
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serenaさん、こんにちは (polo181)
2009-02-02 14:33:58
コメントを有難う。判っていただけますか、薫の君の真価を。彼は私に「良い写真が欲しくても決して、鳥を追うな」と言います。「一期一会と考えて、たまたま出会ったときに撮影させて貰いなさい。これは出会いなのだ」とも言います。年長の私が彼の弟子のようです。山道は途切れ途切れにおそらく1㎞以上は修理している。1日一食で、よく頑張れるなぁと思います。また、彼は鳥だけではありません、昆虫も花も、美しいと感じるものに出会うと、色々と角度を変えながら撮影しております。美にのめり込んだ男と呼べるでしょう。これからも、折りにふれて彼のことを書いて行きたいと思っています。
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ポージィさん、こんにちは (polo181)
2009-02-02 14:50:51
コメントを有難う。孫娘(10歳)がとうとう入院してしまいました。もう回復に向かっているし、安心して預けられる病院ですから、もう私は自由の身となりました。
薫の君自作の看板です。○○するひとだあれ? の文末が彼の人柄を示しております。毎日黙々と、山道の清掃を行っております。愚痴一つ言わない。行動あるのみです。
彼は、○○会社に長く勤めていて蓄えがあります。それを取り崩して生活をしております。年金が貰えるまでは、まだ数年あります。そこまでたどり着くまでは、人並みの暮らしが出来ないのです。でも、泣き言は一度も聞いたことがありません。淡々としております。彼ほど自然を愛する人はこれまでに出会ったことがありません。
この日は、その前日一杯と翌日の午前中、雨が降った日のことです。彼が完成させた遊歩道のことが心配で、傘をさして見に行きました。案の定彼も調べに来ておりました。そのような悪天候の時に、傘をさしながら撮った写真です。小鳥の仕草は可愛いですね。

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