4320.~コミュニケーション、そのベースには~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「コミュニケーション力、向上」(2月20日)
おはようございます。越谷教室の森田です。
もうすぐ高校生になるYさん。週に2時間、色々な学習に取り組んでいます。
その中で毎回、授業の最初に『歌唱言語法』の数曲を大きな声で歌っています。
「もう1回ひとりで歌う」という意思表示もするほど大好きなようです。
それから、マッチングカードで絵を見て文字を選ぶ、またはその逆で文字を見て絵を選ぶという、
方法を取り入れてきました。
今では1回目からほとんどのマッチングができるようになりました。
また、声に出して読むことも出来ます。
それだけ、語彙がたくさん増え、発語も出来るようになっているということですね。
この学習成果もあり、Yさんは、意思表示やコミュニケーションがとれるようにもなってきました。
先日、講師が手の怪我をしていたら、
「どうしたの?痛い? (バンドエイドを)貼って薬塗れば良くなる」と自らジェスチャーも取り混ぜて、
一生懸命心配してくれていることが伝わってきました。
Yさんが、講師を気遣ってくれる優しい気持ちを表現しているのを見て、感動した出来事でした。
Yさんは、他にも色々な学習に取り組んでいますが、
歌唱言語法とマッチングカードは引き続き、続けていきたい基本の軸になっています。
◇ワンポイント・メッセージ
コミュニケーション、色々な方法をもってスキルのトレーニングを行っていきますが、ベースにあるべき最も大切なものは、コミュニケーションを求める意思です。伝えたい、相手とのやり取りが楽しい、嬉しい、相手への思い、気持ちの動き、・・・。では、そのベースとなるものをどのように育てるか。それは日々のやり取りの中で、簡潔に言葉を掛けながらもそこに気持ちを適切に載せていくこと、またコミュニケーション以前と思われるような表現にも、本人の意思を感じとってあげること。