4711.~褒められ上手に~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「ぼくが、嫌だと思うこと」(5月21日)
おはようございます。Elephas武蔵境教室の西岡です。
ある5年生の生徒さん。いつも元気いっぱいです。
その生徒さんには、「嫌だと思うこと」が3つあります。
1つ目は、文字を書くこと。
そのため、計算や国語の読解問題はできるだけ口頭で答えられるように、また選択肢の中から選べるようにしています。
プリントに取り組むときは、問題をよく読んで考え、講師に答えを伝えることができています。
2つ目は、怒られること、
そして、3つ目が褒められること。
この生徒さんにとって、褒められることは、怒られることと同じぐらい嫌なのだそうです。
初対面の頃からしばらくは、
「褒めないで」と話していた生徒さんですが、あるとき、
「今、すごく集中して問題を解いていたね。ここまで頑張ったね」と講師から思わず出た言葉のあと、お互いに目が合って生徒さんがニッと笑いました。
特に何も話さず次に進みました。
褒めることの難しさを感じつつ、生徒さんのことをよく見て、
「そばで応援しているよ」という気持ちで声掛けをしていきたいと思っています。
◇ワンポイント・メッセージ◇
「文字を書くこと」「怒られること」、この2つはともかく、「褒められること」も嫌とは。講師のコメントによると、「褒められてもすぐに怒られるから」とのこと。なるほど、とにかく「怒られること」が嫌なのですね。それは、そうですね。Elephasの体験授業にいらっしゃった親御さまが、「今日は随分褒められたね」「たくさん褒められて嬉しかったね」とよく言われます。Elephasでたくさん褒められることによって、安心して「褒められる」ようになるまで、この生徒さんももう一歩。嫌と言いつつも褒められた後に「ニッと笑いました」とあるところを見ると、もうすでに大分褒められ上手になって来られたのでは・・・?