年末年始の話になりますが、帰国休暇時に購入した2016年度版「8cm対応バックロードホーン型」キットを組み立てました。
クリスマス休暇の12月23日より組立開始。
縦の板を横板の溝にはめ込むようになっているのですが使用するユニットが大きくて縦板に干渉するので溝一つ分ずらして固定。
ただ組み立てるだけでは面白くないのでこういうところに私の独自色を出しています。
家族が寝静まった夜、とーさんはひとり夜なべしてスピーカー組立に勤しみました。事前にバイスとタイトボンドを購入。準備は万端。
バイスのサイズが不足したので他の板を使って長さを稼いで目的の板を固定。
エンクロージャの形を成すまでに4日間かかりました。この写真はクリスマスの25日です。自分でイチからスピーカーボックスを組み立てるのは初めての経験。
他の方の評価によると、急いでやれば一日で組み立てられるそうですが、急がず焦らずじっくりと腰を据えて組み立てました。
26日と27日にかけて外出したので、この間は作業停止。外出前に側板固定まで進める予定だったので計画通りに進みました。
帰宅した27日より塗装開始。とりあえず手元に残っていた「ステイン塗装」を使いました。これは一回目の塗装。ボンドの跡がくっきりと残っています。
「じっくり焦らず」を基本に作業していましたが、この頃になるとクリスマス休暇の終わりが近くなり作業のピッチを早めました。
合計3回ステインを塗ったのでずいぶんと濃い茶色になりました。
塗装のお陰ではみ出したボンドは目立たなくなりました。この時点で29日。組み立て始めてから一週間経ちました。
組み立てる前からメンテナンス性を考慮して側板の「ネジ止め固定」を検討していました。HOME DEPOTで角材と鬼目ナット、ボルト・ワッシャーを購入。
この鬼目ナットが4個で$4.00と高くてこれだけで$20以上、ボルト・ワッシャー合わせて$40使った記憶が。ボルトやワッシャーは自分で購入するとなると高いです。
鬼目ナットの取付は懇意にしているK村さん宅へお邪魔して作業させていただきました。
帰宅後、早速ボンドで固定。
今回、スピーカーユニットは余っていたTang Band「W3-315SE」を使いました。
ユニットと吸音材を取り付けたところ。ユニット裏の縦板をずらしたお陰でユニットと縦板が干渉せずに済みました。
箱の下側をテキトーに塗っているのは意味がありまして正面から見ると材料の地肌が見えてしまうので、見える部分にだけ塗装しました。
2018年1月1日にやっと完成しました!!
よく見るとユニット固定のネジ穴が左右非対称です。組立前に穴あけして位置確認したのになぜ?!と考えたところ「ユニット板を裏表逆に固定した」ようです。
裏側。入力ターミナルはバナナプラク対応ターミナルを採用。
ネジ穴の位置を採寸後、外の気温がマイナス10℃以下の中、外で側板にネジ穴を開けた後、ステイン塗装すること三回。
塗装に関係なくネジ穴の位置が左右それぞれ二箇所、合いませんでした。日本から送ってもらったネジ穴シールで穴を埋めました。
早速、オーディオ・システムにスピーカーを設置しました。
「驚異的な低音」という謳い文句でしたが、強烈な低音が出ることはありませんが、常用している「FE88Sol+バスレフ」の組み合わせよりは低音が出ているように感じました。
ただ、バックロードホーン特有の「独特のクセ」でしょうか。ボックス内で「音が鳴っている」というか変な響きが加わっているように感じました。
「ポコポコした音」「音の幅が狭い、ダイナミックレンジが狭い」と言った印象です。8cmユニットを交換すれば印象は変わるかもしれませんが。
このキットは某Websiteで酷評でしたが、4000円ちょっとで(選択するユニットに依りますが)ここまでの音を表現できるのであればコストパフォマンスは十分だと思います。
おかげで噂のバックロードホーンはどういう音か、体験させていただきました。今回のように「ポコポコした音」であれば作らないでしょう。
サブ機に採用後、もう少し吸音材を入れるなど調整してみたいと思いましたが、現在ではK村さん宅で視聴の時を待っています。