般若心経の中に出てくる言葉です。皆さんもきっと聞いたことが
あると思います。
一度は聞き覚えがあるでしょう。これも釈迦の教えの一つです。
「色即是空」:形として存在しているすべてのもの(色)には永遠
に継続するような実体などはない(空)、ということ
を意味している。
「空即是色」:「空即是色」を逆に考えてみると、永遠に継続すべ
き実体がない(空)からこそ、瞬間的には一定の形
あるもの(色)として存在する、と言うことになります。
仏教の基本的な教えの中の一つに、無常観と呼ばれるものがあ
ります。この世の中にあるすべての存在と現象は、一瞬たりとも
同じ状態にとどまることはなく、常に変化し続けるということです。
「諸行無常」
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり・・・・[平家物語]
「ゆく河のながれはたえずして、しかももとの水にあらず、よどみ
にうかぶうたかたはかつきえかつむすびて、ひさしくとどまりたる
ためしなし。よのなかなるひととすみかと、またかくのごとし・・・」
「方丈記」
無常観を感じさせる有名な句です。「無常」という言葉から、すぐ
に死とか消滅とかいったことを連想されますが、無常とは、否定
的・消極的なものだけを意味するものではなく、成長・発展・進歩
といった肯定的・積極的な面も含んだ思想なのです。
現実の世の中を、あるがままに冷静に見つめた上で、ではどの
ような目的を持って生きていったらよいのか、を深く考えるための
出発点なのです。
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