心のよりどころ。毎日が日曜日。

恩師に人のために生きることを学びました。
「自利利他」を座右の銘としています。
相談無料困った時はご一報ください。

ひと安心です。

2013-09-29 19:32:04 | 人生相談

数か月間、登校拒否の相談で、様子を見ている子供さんの母親か

ら連絡がありました。家に閉じこもって居たのですが、最近になって

父親の仕事(大工さん)の手伝いに行き始めたとのことです。

この子は高1の男子です。入学以来ほとんど登校していなかった

そうです。何回か母親と一緒に訪ねてきました。また一度は一人

で訪ねてきたこともあります。話しすると素直ないい子です。登校

拒否になった原因は話してくれましたので、それなりの回答はして

あげました。何度かメールでの相談もありました。その効果が表れ

たのではないかと思いますがやっと表に出るようになり、友人とも

会って遊びに行ったそうです。

次第に前向きになってきたことは嬉しい限りです。お母さんには、

慌てずゆっくりと見守るようにアドバイスをしています。

快方に向かっているという話を聞きますと、相談に乗ってあげた

甲斐があり、嬉しいです。

これからも見守ってあげたいと思っています。


七十二歳の手習い。

2013-09-29 19:13:47 | 学問

新しい分野に挑戦するために東京で開催された講習会に参加して

きました。3日間缶詰め状態の講習会で最後にテストがありまし

た。数十年前「2級建築士上げ施工管理者」の講習会で埼玉県の

建設会館で講習会を受けて以来です。とにかく疲れました。受講者

の中では私が一番年長者だったでしょう。頑張って最後までやって

きましたので、合否の結果はわかりませんが充実した3日間でした。

たまに、こういうことをするとボケ防止にはなりますね。(^O^)

明日は、久しぶりに友人夫妻と福島県高湯温泉に一泊してきます。

硫黄泉に浸かって疲れを癒してきます。


苦を滅する八正道  千 玄室

2013-09-21 18:12:31 | 生きる智慧

新聞のコラム「一服どうぞ」に裏千家前家元千 玄室さんの話が載

っていましたのでご紹介します。

原文のまま。

仏教の教えに八正道がある。それは正見・正思・正語・正業・正命・

正精進・正念・正定で、これは釈尊の四苦八苦と共に人間の生き方

を示されたものである。「苦}を滅する方法として、この八つの正しい

道を説かれた。四苦とは生・老・病・死で人間は生まれてから死ぬま

であらゆる苦を背負っている。だからこそ少しでもその苦を自分なり

に理解してそこから抜け出すために、八つの道のどれかでも実行す

ることが大切だと言われる。

正見は何事も正しく見る、すなわち素直な心でものを見る努力。

正思は自己本位でなく、不平不満、邪心という我を捨てること。

正語は自分に都合の良い言葉を用いて人を陥れたり、悪口を言うこ

との無いように。正業は出来るだけ正しい行動や行いをする。そして

正命は正しく生きるために自分自身を叱咤し本道を歩む。正精進

努力をする。物事を投げやりにしない。正念はたえず自分の心が曲

がってないか顧みる心を持つこと。正定は信念をしっかり持って、

あっちこっちへふらふらしない。こうした教えは生活する上において

大切な教えである。

こういうことはお互いに分かりながらも、浅はかな考えや我が先に立

ってなかなか実践できないことである。

それとともに「気づく」、要するに「気が付くこと」が大切だ。それには

気配りや、いうなれば心がどれほど人のために生かされるかが問題

となる。

昨年秋、私はウクライナのキエフを訪れ、首相や多くの老若男女に

一服のお茶を差し上げて、日本の文化と伝統を紹介する機会を得た。

その時にチェルノブイリの原発事故で不幸にも被害に遭った被害者

の会代表の4,5人が会場に来られ、茶会終了後に担当者から紹介

を受けた。いずれもご婦人で歳をとっておられたが、そこで被害状況

を写真や資料で説明を受けた。そして、「福島の震災で私たちと同じ

ように故郷に住めなくなった方々にお見舞いと激励を申し上げたい。

そして今いただいた一服のお茶のすがすがしい緑の色が、どれほど

私たちに生きる力を与えてくださったか。有難いことでした」とおっしゃ

った。手を握り締め再会を約した。苦を背負い、苦を乗り越えて行こ

うという勇気と、人間としての生きる在り方を示していただいたことは、

まったく正定の教えではなかろうか。

若き頃、大徳寺館長の後藤瑞厳老師のもとで修業したが、ある時

「平常心是道」と訓された。きわめて分かりやすいと即座に「わが道

あり」などと申した。もちろんそれに対して「その道は如何に」とやり

返された。即座に「茶の道」と申すと老師はうなずかれた。特殊な目

で見られる家元の座は、まったく辛いものであり、修道を怠ることは

できない。私にとって八正道は心の支えとなっているが、どんな方に

もこの教えを知っていただき、少しでもその一つを自分の目標にされ

たらと思うのである。  (せん げんしつ)

素晴らしい話でした。みなさん如何でしたか?