先生のお葬式も済んで部屋の片づけをする時に尺八の中島さんが病気で入院する間に
25人程居た生徒が三分の一に成り生活がして行かれないので毎月10万程の援助をして
居たので後の事は任せるのでどの様にしてくれても好いと言われて居て先生の本番に
出る時の三味線はあーちゃんにやってと頼まれていたので貰ってと言われた、喜んで貰い
後の三味線はあーちゃんの好きな様にしてと言われたので長竿の良い三味線は一番弟子の
くせに音の悪い安物の三味線を弾いて居ると何時も嘆いていた中田さんに貰って貰った
好いのと吃驚して居たが後は欲しい人が居たら取に来てと連絡して居たら何人かが来て
好きな三味線とテープを持って帰った、サー明日から荷物の片付けだ。
三味線の先生が亡くなってお通夜の夜に田辺さんにお別れに来てと連絡したら
やはり関係が無いと言われた、身内は静岡から姪御さんだけで誰も居ないので
生徒一同から大きなお花を飾り少しでも賑やかに見送ってあげようと思い、お通夜に
参って下さった人達が帰るのを引き留めて今までの先生が一番好きだった曲を三味線で
弾きますのでご一緒に聞いて下さいと云い8人の生徒が三味線を弾き尺八の中島さんが
吹いて三橋美智也の哀愁列車、女船頭唄、春日八郎の別れの一本杉、三波春夫の
チャンチキおけさ、ジュック、ミネの旅姿三人男と北海道出身で大好きだった北海盆唄を
弾いた、聞いた人たちがとても感動してくれたし、これが生徒にできる感謝の気持ちだが
とうとう最後まで田辺さんはお別れに来なかった。
健さんが亡くなったのに寂しさに浸る間も無く毎日が忙しく過ぎて行く、初盆も
済ませて一段落した時に今度は三味線の先生の様子が悪く成って来た、何回も
お見舞いに行って居たが、行く度にやつれて来ている、近くに居て二人は姉妹の様に
仲が好いのでいうちが先生のお世話をみんな引き受けると言っていた田辺さんが先生に
家の鍵と金庫のカギを自分に渡す様に言ったのでそこまで信用をして無いと断られたら
途端にお見舞いにも来ず知らん顔をして居るので、どんな事が有ったのかは知らないが
危篤状態だから最後に顔を見せてあげてと連絡したらもう関係ない人だから知らんと
言われた、20年以上の付き合いをして先生から何回もお金の支援も受けて居たのに
そこまで気持ちが変るのかと情けなく成る。
人の口に戸は立てられぬとは好く言ったもので今まで話しもした事の無い人までも
老人会に入ると言って来てくれたので一週間の間に22人増えて結局うちの担当する家が
27人にも成った、拓二とも話をして金曜日の三味線の稽古日と老人会の役員の会合には
拓二が一人で仕事に行く事にしてもらった、迷惑を掛けるけど賛成してくれたので甘えて
おこう,でも一度にこんなに沢山の人達のめんどうが見れるのか不安に成って来る、
総会長が一班30人で作れるのでもう少し増やして自分の班を作るかと言われたので、
会長、班長、会計、会計監査の4人も頼める人が居てませんのでそんな事は出来ませんと
断った、オー怖い事を言われてビックリだ。
早速近くの人に老人会に這入る事を頼みに回った、佐伯さんが世話してくれるならと
言われて、1年に1000円の年会費で出来る事はするからと回ると思いもしない人達も
入ってくれて、別の人が来るのなら嫌だけどあんたなら入るとゆう人もいた
如何なっているのか、今まで余り近所の人以外話をしなかったのにみんなが如何して
うちの事を知っているのだろう、健さんが有名だったのでうちの事も知って貰って
いるのかな、そんな老人会が有る事も知らなかったのにと反対に怒られた、今までの
役員さんは何をして居たのか、不思議だ、2日位で17人の人が入ってくれた、以前から
持たされていた区域の人が5人と22人に成った、全部自分で面倒を見るからと総会長に
言ったら一度に17人も入って貰ったのかと吃驚してとても喜んいた。
